左利きの書初め戦略
冬休みの午後、中一の長女が書初めの宿題に取り組んでいた。
机の上には半紙、墨汁、大筆と小筆。 いつもの左利きの彼女が、なぜか大筆を右手に持って文字を書いている。
「あれ?右手で書いてるの?」
長女「うん。習字は右手の方が書きやすいんだよね」
へえ、と思って見ていると、大きな文字を書き終えた後、今度は小筆を左手に持ち替えて名前を書き始めた。
大筆は右手、小筆は左手。
これが彼女の中での最適な書道のやり方らしい。
しばらく集中して書いていたかと思うと、突然「あっ!」という声。
見ると、名前を書いている途中の半紙に小さな穴が開いている。
「墨汁が多すぎたかな...」
ぶつぶつ言いながら、新しい半紙を取り出して書き直す。
でもまた「あっ」。
また穴が開いている。
よく見ていると、左手で筆を使うときの動きが何となく違う気がした。
右利き用に書かれた文字は、基本的に左から右、上から下に「引いて」書くようにできている。 でも左手で書くと、その動きが「押す」形になってしまう。
「ねえ、左手だと押し書きになるから、紙が破れやすいんだと思うよ」
「あー...そっか」
納得した様子の長女。でもすぐに続けた。
「でもさ、右手だと名前すら書きづらいんだよね。大きい字は右手で我慢できるけど、小筆の名前ぐらいは左で書きたいんだよなあ」
結局その日は、何度か半紙に穴を開けながらも、なんとか提出できる作品を完成させた。
大筆は右手、小筆は左手。 そして時々開く穴。
これが今年の彼女の書初めのスタイルだった。
でも、来年はどうするんだろう?
右手での小筆に挑戦するのか。 左手の押し書きを克服する方法を見つけるのか。 それとも今年と同じ「穴との戦い」を選ぶのか。。
左利きの書初め戦略 :まとめ
ここまで読んでいただき

今回は左利きの習字の話でした。
それでは最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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