青白い人の列が、命を救ってくれた話
今じゃ信じられないかもしれませんが、昭和のトラック業界ってのは、完全に“ブラックの温室”でした。
休む暇なんてなくて、たとえば長距離から戻ったその日のうちに、また長距離へなんてことも当たり前。
「運転している間は、休憩時間」なんて冗談みたいなことを、本気で言われてた時代です。
いやはや、今思えばよく生きてたなぁと思いますね。
そんな過酷なトラック時代ちょっと不思議なことがあった話をしますね。
海沿いの国道、眠気との戦い
街灯もなく、周囲には人っ子ひとりいない真っ暗な道。
聞こえるのはタイヤの音と、遠くで波が砕ける音だけ。
左側はすぐ海で、落下防止のガードレールが頼りの、スリル満点の道です。
目はしょぼしょぼ、眠気と格闘しながらハンドルを握っていました。
現れたのは、“青白い顔の人たち”
そして、ふと左側に目をやると
青白い顔をした人たちの列が、ずらっと並んでいいました。
「この人たちにぶつけたらヤバいぞ」と思いながら運転していたら突然「うわっ、ぶつかる!」
そう思ってハンドルを握り直した瞬間目が覚めました。
そう、私は完全に居眠り運転していたんです。
そして、あの人たちは幻。
寝不足が見せた「命のブレーキ」だったのかもしれません。
この出来事は、40年以上経っていたのにもかかわらず、鮮明に覚えています。
あの時代を生きた者として
あの幻覚がなければ、間違いなくトラックごと海に落ちていたでしょう。
今生きていなかったかもしれませんね。
今も思い出すと背筋がゾッとします。
昭和の時代って、便利でもなければ、安全でもなかった。
でも、そういうギリギリの中で、命を張って働いていた人がたくさんいたんですよね。
これは、そんな昭和の片隅で起きた、私の“リアル体験”です。
昭和を生きた皆さんへ
同じようにトラックに乗っていた方、運送業界で働いていた方、
あるいは、親がそんな仕事をしていたという方
みなさんにも、あの頃の“キツさ”や“理不尽さ”、覚えていることがあれば教えてください。
コメント、お待ちしています。
