二月十一日
軍は敵を討ち取ればこと済むが、戦いで手に入れた領土・城の民を治める我ら文官の仕事はそこから始まり、それは生半可なものではない
「キングダム」には考えさせられる台詞が沢山あります。 当今の名台詞などより吟味すべき言葉は、決め台詞よりむしろ何気ないシーンにこそ誠の価値があるのです。

出典「キングダム」剛京
軍は敵を討ち取ればこと済むが、戦いで手に入れた領土・城の民を治める我ら文官の仕事はそこから始まり、それは生半可なものではない
《荒筋》
趙・李牧によって中華統一の道を砕かれた秦国が、道再建のために取った戦略の一つが秦国全土の戸籍作りでした。
その強制徴兵により中華の真ん中に位置する韓を滅ぼすことで中華統一の道に戻ろうとします。
秦国は飛信隊と六将騰の連合軍で韓国に侵攻、中原の要地である南陽城を騰の策で無血開城で摂取します。
だがその征服地の統治を巡り、南陽長官として本国から派遣された剛京と六将騰が対立、その折に剛京が皆に話したのが上記の台詞です。
《解説》
❤️各々それぞれの仕事があります。全て生半可ではない。
文官、武官と仕事は違います。勿論、どちらの仕事もできる蒙恬や騰のような器用な人であっても割り当てられた部署の仕事を先ずこなさなければなりません。
与えられた仕事を戦術、その仕事を与える側が目指す目的目標に寄与する他部署以上の仕事を戦略と位置づけると自分の仕事がどのような位置づけか想像ができます。
それでも与えられた仕事を果たし、その効率向上に努力する。持ち場の仕事一つが全ての業務と繋がっている。
文官の行政の仕事と武官の戦場の仕事が違っていても、秦国による中華統一のための秦領土の拡張に帰結するように。
騰ら武官、剛京ら文官、どちらが欠けても大目的は達成できないのですから。
❤️同じ角度だけで全包囲は見えない
想像力を働かせる。それでも与えられた仕事だけで組織の業務を俯瞰できない。
その想像力はその時の本人の知る世界からの想像力に過ぎないからです。
社長の仕事を一社員が理解できない。一流の才を二流が理解できないのと同じ理屈です。
全てが理解できなければ、渡された仕事の理由が無ければ上手くできないというのは、未熟な自分勝手にすぎません。
生半可では無い仕事、様々な人達から学んで自分の想像力をリアルに磨いていくことが必要になります。
李信が様々な人物、敵とも味方ともぶつかり合い学んできたように。
