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三月二十二日

あの夜の月に感動した貴方はきちんと感じていますよ、大丈夫です

「キングダム」には考えさせられる台詞が沢山あります。 当今の名台詞などより吟味すべき言葉は、決め台詞よりむしろ何気ないシーンにこそ誠の価値があるのです。


出典「キングダム」紫夏

壊れてしまっては王には成れないと嘆く政。だが、紫夏はなれますよと叫ぶ。 私がならせます、感じないのなら私が感じますと政を励ます。あの夜の月に感動した貴方はきちんと感じていますよ、大丈夫です

「キングダム」

《荒筋》

秦国後宮で民間から選抜された向という宮女が大王に伽に呼ばれていた。

 伽で寝る向に嬴政は過去の話を打ち明ける。
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 趙の人質から秦国に脱出しようとする嬴政たちは、闇商人・紫夏達の協力を得られて実行に移す。

 仇敵国の趙の人質になっている王子を助けるつもりだったのだが・・・。 

 腕を射貫かれても鳴き声一つ上げない嬴政がどこかおかしいと、紫夏は思い始める。
 幻影に怯える嬴政は馬車から降りて逃げようとする。追いかける紫夏は追いかけて捕まえようとすると、嬴政は自分の体を傷つける。

 痛みを感じられない、体が狂っていると告白する。紫夏は趙人達の怨念をこの子が全部浴びせられたのだと知り、そこから嬴政を救おうとする。


《解説》

❤️いじめの罪悪2

 いじめは弱肉強食、競争の世界とは全く違います。生物の世界にはありません、人間だけが行っています。

 趙から脱出を試みる嬴政と紫夏たちは、彼らのコネもあって関所を次々と突破する。
 しかし、とある関所で兵士から矢を放たれる。積み荷の中に居た嬴政は手を矢に貫かれていたが痛みを口にしませんでした。

 秦から来た者達は嬴政の我慢強さと感じますが、紫夏は何か異常を感じます。

 外から見てもいじめられっ子ははっきり分からないことが多い。

 むしろ怒鳴り合い喧嘩している方がわかりやすいかも知れません。

  • 窮地に耐えられる姿を我慢強い、忍耐のある人だと誤認しやすい。

  • 聞き分けの良い子を真面目で大人しいと誤認しやすい。

 嬴政のように心が閉じている子供は外見の様子だけではわかりづらい。

 いじめられっ子は、心を閉ざして外に反応が薄くなりやすい。反応が無いことが尚更厄介です。
 拒絶の意思が足りないためです。

 痛みが無いとはっきり言える嬴政は軽症なのかも・・・。

 それでも重症であることに変わりない。紫夏は嬴政に自分が寄り添うと覚悟を示します。
 人を助けるのは人でしか無い。

 助ける人には痛みを背負う強い気持ちが必要です。助けラレル人がいたいとはっきり言えるようになるためにも。

 孤独の世界で一人でも味方がいれば人は立ち直れる。暗闇の中を補助の人共に歩いて行けるように。

 嬴政は紫夏の存在で閉じていた心と道が拓かれ始めるのです。

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