三月二十六日
恩恵は全て次の者へ
「キングダム」には考えさせられる台詞が沢山あります。 当今の名台詞などより吟味すべき言葉は、決め台詞よりむしろ何気ないシーンにこそ誠の価値があるのです。

出典「キングダム」紫夏の父
恩恵は全て次の者へ。 私の命も幾人かの命によって救われてきた。その恩を余さずお前たちに注いだつもりだ。 紫夏、お前がこの先、他人のために何かできたらそれは私にとっても大きな意味を持つ。どんなに些細なことでもいい……受けた恩を次の者へ そうやって…そうやって人は…つながってゆく。
《荒筋》
秦国後宮で民間から選抜された向という宮女が大王に伽に呼ばれていた。
地味な自分がどうして呼ばれたのかと悩み、親友の陽に相談したりするがわからない。
むしろ、伽に呼ばれていても一度も手を付けられていないことを疑問視する。
後宮の噂話で自分が大王様の過去の人に似ているからと聞き、益々向は不安になる。
そして、向は大王の伽に呼ばれる。 大王の横に寝る向はそのことを問うてみた。
嬴政の答は誰のことだと言われた。全くでっちあげの噂話だと分かる。
しかし、伽で寝る向に嬴政の過去の話を打ち明けるのだった。
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趙の人質から秦国に脱出しようとする嬴政たちは、闇商人・紫夏達の協力を得られて実行に移す。
嬴政は自分の異常を哀しみと共に紫夏に打ち明ける。紫夏はそれを受け止める。
再び脱出行を進む嬴政は最後の関所を突破するが、遂に趙兵の追っ手に襲われる。
紫夏達は嬴政のために弓矢を取って戦う。紫夏は嬴政に自分のことを語り始める。
それでも趙兵の追及は厳しく絶望しかけていた時に、秦の援軍の兆しが見える。
傷だらけの紫夏が嬴政のために最後の力を振り絞る。父からの教えを思い出して最後まで戦う。
《解説》
❤️次に繋げるのは種だけではない
人という種族が次へ繋いでいく方法が様々有ることは前の記事でも語りました。
人が種としての肉体だけで無く、技も心も繋いでいくことで人間社会の発展があります。
技も学べる、心も学べる、文字を発明した人類は様々な形を未来に残すための繫ぎの方法があります。
しかしながら、心は学べていてもなかなか次に継承しずらいのです。
心、夢は語ることが出来てもその感動という価値観まで継承できるとは限らないからです。
繋いでいくのは命(種)だけではないのは人間だけです。
思いも夢も繋いでいくことが出来ます。心があるからです。周りに影響されやすい心ですが、逆にいえば感受性が強すぎるせいとも言えるのです。
紫夏の父は血を分けた子で無くとも娘として紫夏に命の生き方を教えました。
それを紫夏は父の死の悲しみと共に遺言として受け止めたのです。
大事なことは感動できること、感受できることです。それを価値観の共有とも呼べば、意志の継承とも呼びます。
技の継承も授ける双方の強固な信頼があってこそです。魂を入れてこそ技が活きてくる。
その魂を顕わすには日々の行動なのは言うまでもありません。
