カウンセリングで楽にならなかった理由を今なら少し考えられる
ユリは8年前から3年前まで、
5年間、カウンセリングを受けていた。
相談していた内容は、
・人との距離感がおかしい気がする
・人からどう思われているか気になる
・人との関わり方が分からない
・子育ての悩み
毎回、その時その時で困っていることを話していた。
自分が発達障害だとわかってから、それをケアする目的だった。
カウンセラーさんは、その場でできる対処方法を教えてくれた。
「こういう時は、こう振る舞えばいいですよ。」
「それは、そこまで気にしなくて大丈夫ですよ。」
その時のユリに必要な言葉もあった。
でも、今振り返ると思う。
ユリが本当に知りたかったのは、その場の対処方法だけではなかった。
「なんで、こんなに人の目が気になるんだろう。」
「なんで、こんなに自分を責めるんだろう。」
「そもそも、自分は自分のことをどう思っているんだろう。」
もっと根本の部分だった。
ユリがカウンセリングを卒業するきっかけになったのは、ナリ心理学だった。
ナリ心理学では、表面に出ている悩みだけではなく、
「なぜそう感じるのか」
「その価値観はどこから来たのか」
という部分を深掘りする。
ユリの場合は、
親からどんな価値観を受け取ったのか。
その価値観は今の自分を苦しめていないか。
そこを見る必要があった。
でも、これは誰かに答えをもらうだけではできなかった。
自分でノートを広げて考える時間が必要だった。
過去の出来事を振り返る必要があった。
親との関係を、感情だけではなく事実として観察する必要があった。
時には、ユリは昔のことを親に直接 尋ねた。
30代後半の娘が、60代の親に昔のことを尋ねる。
親の常識からすると「今更そんな昔のことをほじくり返す」おかしな行為。
直接 親に尋ねてみて、
いかに親とユリの記憶、認識が乖離していて、
いかに親がトンチンカンかが
あきらかになった。
30代後半にもなって、
ユリが直接 親に確認するまでわからなかった。
ユリが親から受けとった価値観、
親からユリへの評価、
それ自体が
どうやらまともじゃないぞ!?
今までもうちの親はおかしいと
ユリは思ってた。
でもどこかで親をまとも扱いしていた。
事実は、もっともっともっともっともっともっとおかしかった。
だからユリは
ユリが物心ついたときから
刷り込まれ
それを土台に
自分の中に育ってしまった
世界観、人生観を
一度全部ぶっ壊す必要があった。
そうしたら 今度は
自分一人でノートに向き合ってるだけではダメで
まともな価値観を持った
外部の人に
まともな価値観とはなんですか?
と確認し
補給する必要もあった。
価値観をぶっ壊して
30代後半にもなって
まるで、小さな子ども並に
何も人生について学んでなかったことに
気づいて
自転車の補助輪をつけて恐る恐る 運転して、
補助輪を少しずつ外していく。
そんな感覚だった。
まともな価値観を補給する先は
主にナリ心理学のブログや
ナリ心理学のアドバイザーさんだった。
一般的なことじゃなくて
もっと 根本的な
おかしいことはおかしいと
歯に衣着せぬ 話をする必要があるから。
カウンセリングにはカウンセリングの役割があると思う。
つらい時に話を聞いてもらうこと。
気持ちを整理すること。
今を乗り越えるための方法を一緒に考えること。
それは大切な支えになる。
でも5年も10年も15年も20年も
ずっと同じ段階で同じ状態で
依存する場所じゃないと思った。
人生は80年しかないのに
同じところにとどまりつけ続けるなんて
時間がもったいなさすぎる!!
人生を大きく変えていくためには、
自分自身でも自分を観察して、考えて、行動を変えていく時間
そして時には本音の、厳しい言葉をもらうことも必要だった。
もしナリ心理学に出会っていなかったら。
ユリは今でも、
「今日、近所の人にこんなことを言われた」
「今日、先生にこんなことを言われた」
そんな相談をずっと続けていたかもしれない。
