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【屋根裏行き】伝説の手乗りブタさん

アタシはいつも「手持ち無沙汰」な状態のとき、「手乗りブタさんだなー」とわざわざ言い間違える。無論、誰にも通じない。そこで、伝説の手乗りブタさんの話をすると、これまた誰も信じない。

アタシが16か17の頃、池袋西武の催事場で、手乗りブタがはるばるどこかの国からやってきて、公開されているというので、当時のレズ友(これについては長い解説を要するだろう。いつか書く日が来るかもしれない、書かないかもしれない)に誘われて、学校の帰りに見に行った。

かごの中に、手のひらサイズのブタがいた。本当だ。ただ、なんとなくネズミっぽかった。でもかごには「ブタ」と書かれていたし、池袋西武がどこかのネズミか何かを「ブタ」と称して催事場で公開するなどという手の込んだ詐欺芝居をやる意味も理由もないではないか。

あいにく写真は(もちろん)ないが、私は手乗りブタさんの存在を信じない人たちの方が、信じられないのだ。長い年月、そうやって信じてもらえないことが続き、結局、手乗りブタさんの存在を信じた(見たのだから当然だ)アタシ自身の信念が揺らぎ、今では手乗りブタさんの存在の有無、また、それを相手が信じるかどうかは、どうでもよくなってしまった。このようにして、手乗りブタさんは伝説となったのである。



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