「キャップのはじまりとは?」
キャップの始まりは意外とシンプル。
「日差しから目を守るための実用品」。
今みんなが被ってるベースボールキャップの直接の祖先は、19世紀の野球選手の帽子です。

1860年代頃のアメリカでは、まだ今みたいなキャップじゃなくて柔らかい帽子でした。
そこから、
・日差しでボールが見えない
・チームを識別したい
という理由でツバが大きくなり、クラウン(頭の部分)がしっかりした形になっていきます。
そして1940〜50年代頃に、今の形に近いベースボールキャップが完成します。
特に有名なのが、New Era が作った59FIFTY。
これが現在のスポーツキャップの原型になりました。
ただ、ファッションとしてのキャップは別の歴史があります。
ワークウェア
鉄道員や農夫が被る帽子。
実用品として汚れや日差しを防いでいました。

ミリタリー
軍隊もキャップを採用。
ヘルメットを被らない時の作業帽として発展。
今のジェットキャップやキャンプキャップにも繋がっています。

ストリートカルチャー
70〜90年代になると話が変わります。
Run-D.M.C. や N.W.A、その後のヒップホップシーンがチームキャップをファッション化しました。
ここで初めて、
「どのチームを被るか」
がアイデンティティになる。
ヤンキースキャップを被ってても野球ファンとは限らない、という現象が生まれました。
現代のファッションで考える
近年はスーツにキャップを合わせるスタイルも珍しくありません。
一見すると相反する組み合わせに見えるが、キャップが持つスポーツの軽快さがドレスの緊張感を和らげている。
これはルールを知らないとできない着崩し方です。
キャップがカジュアルなアイテムだから成立しているのであって、単に何でも合わせれば良いわけではない。
歴史や背景を理解することで、なぜその組み合わせが成立するのかが見えてきます。
