アルバム「Before & After Artifact」について/2:exi-loop (しくみロマンス)
この曲は、かなり昔に作ったクリック/グリッジ系IDMの16小節素材があって、それ自体は箱根細工みたいで面白いかなぁ、要素の抜き差しをして再構築すれば曲に仕立てられる・・けどいまひとつモチベが上がらないのでずっとほおってあったものです。
↑こんな感じのものでした。音源は何を使ったんだっけ・・割と普通のアナログリズムマシンの音を極端なコンプ処理でパツパツいわせてるだけだったと思います。
◼️主人公は生まれたての「AIの女の子」
「Before & After Artifact」というアルバムの輪郭が見え始めたくらいの時期に、”じゃあどんな曲を作ろう”といろいろアイディアを考えたのですが、その中で
「生まれたての、まだ赤ちゃんみたいなAIが恋をする/初めての恋心にドキドキしたりする」
曲というのを思いついて。
基本のシチュエーション自体はティーンエイジャーのポップスの王道パターン、でも「生まれたばかりのAIの女の子」という設定にすることでシンギュラリティとかも感じさせられるので面白いな、と思い制作をスタートしました。
歌詞のアイディアを練っているうちに、さきほどのループ素材のことを思い出して・・・全体ぎこちなくて機械ぽいんだけど、可愛らしさやトンチキな感じも残っているあたりがコンセプトにぴったりだったので、じゃあ曲はこれを使おうと。
曲が決まってから歌詞の制作〜曲の基本構成が決まるまでかなり早く進ん
だと思います。
また、サブタイトルの「しくみロマンス」というワードは歌詞作成中になんとなく出てきたものですが、あとでよくよく考えると"Systems of Romance"ですね。
◼️歌詞はまるで「あの人たち」みたい・・でもねだけど
予測できない未来
オンでも オフでも
止まらない
しくみ ロマンス
設計外の恋心
最適解より
だいじなもの
見つけました
説明書には
載ってない気持ち
そっと保存して
わたしは今日も
少し進化中
出来上がった歌詞を読んでみて・・「この世界はまるであの人たちみたいじゃない? やっちゃっていいのか?」と自分でも思いました。内容は可愛いんですけどね。いいのか? と結構自問自答はしました。
でも、最終的には「あの人たちも25年12月31日で『コールドスリープ』してしまう、あの世界観を誰かが継承しなければいけない!くらいの意気込みをもってむしろやるべきだ、と判断しました。
(※この曲の完成は1/13。 あとPerfumeの曲に出てくる女性って割合能動的なキャラクターであることが多いので、そこでの違いはちゃんとあるかなと思います)
◼️アルバムの中で立ち位置は「少し窮屈なポジション」
こうしてできた曲なんですが、アルバムの中での立ち位置は「少し窮屈なポジションで少し可哀想な扱い」かな、という気がしています。
全体がシリアスなムードのアルバムの中で、緊張を和らげるコミカルパートとしての役割を「Always 200」と共に務めている曲なのですが、そういう立ち位置の分、曲本来の良さ・可愛さが抑え込まれてしまったなぁ、という反省がありました。
◼️なので、リアレンジしたシングルが出ます(3/17リリース)
じゃあ、「この曲はアレンジももっと可愛らしくしてシングルにしてちゃんと出してあげよう!」 ということで、ニューバージョンを3/17にリリースします。
※オリジナルよりずっとポワポワした柔らかなシンセサウンドに包まれています。絶対可愛いのでぜひ聴いてみてください!

#Before & After Artifact
#ライナーノート
