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文系リスナーと紐解く「リアルテックラジオ」#3

この時期には珍しく、今年は過ごしやすい気候が続きますね。
こんにちは、UZUMAKI広報担当marinaです。

社長の工藤さんを中心にUZUMAKIの新たな取り組みとして始まった、エンジニア界隈の話題を非エンジニアの視点からゆるく語るPodcast「リアルテックラジオ」。

非エンジニア視点とはいえ開発知識ゼロの人間にとっては前提知識のない難しい話も出てくるので、各エピソードを生粋の文系メンバーmarinaが深堀りし、note記事にまとめる取り組みをしております。

ラジオを聞いてみたけどよくわからなかった非エンジニア・文系リスナーの皆様、番組を聞いて感じたことや思ったこと、「そもそもそれは何?」といった理解の及ばない部分を、私と一緒に紐解いてみましょう!


今回のテーマ:深圳の旅話(前編)

今年3月にUZUMAKIメンバーが数名深圳に行っていたのですが、今回ご紹介するPodcastはその旅の思い出をあれこれ扱った回の前編です。
ゲストは工藤さんと同じく深圳に行っていたUZUMAKIメンバー岸さん・永平さんと、工藤さんのご友人、きのぴーさん。

3回目にして初の、集まって収録(楽しそう)

深圳は「ものづくりの聖地」と呼ばれ、エンジニアさんにとって夢のような場所だそうです。

そんな場所に、数年ぶりに訪れた工藤さん、岸さん、きのぴーさん、そして初めて行ったという永平さんが、現地で見たもの、体験したこと、また以前の旅と比べて感じた街の変化などを、楽しくお話されていました!


エンジニアさんにとって深圳って?

地理的には、日本からは飛行機で4~5時間ほど離れた、香港のすぐ北に位置する、亜熱帯の空気を纏った中国の街です。

元々漁村だった場所が中国の経済政策を背景に「世界の工場」へ、そしてハイテク都市へと爆発的な進化を遂げたのが深圳です。

イノベーション都市として日本から注目が高まったのは2010年代半ばごろ。

欲しい電子部品がその日に手に入り、少ない数から対応してくれる工場があり、設計から製造・検品・出荷までを担う業者が密集しているなど、スタートアップや個人などがアイデアを形にするための環境が深圳にはある、という事実が少しずつ広まったことが背景のようです。

工藤さんも周りの人が深圳に通い始めたのは2017年頃だったと振り返っています。
ご自身も当時「日本で3年かかるものがシリコンバレーでは3ヶ月でできる、深圳では3日でできる」といった趣旨の記事に興味をそそられ、ニコニコ動画の技術系コミュニティが企画していた視察ツアーに参加したそうです。

(そしてそのツアーでの出会いが、のちのUZUMAKI誕生につながる↓)

きのぴーさんも同じくニコ技深圳観察会のツアーに、岸さんは同時期にそれとは違うツアーに参加して、深圳に行ったとのこと。


「そもそもどうやっていくんだ?」という未知の場所ながら、現地集合現地解散のツアーでもたくさんのエンジニアが訪れたということに、当時の深圳ブームの盛り上がりを感じます。


2010年代の深圳で感じた壁

今年の旅のお話に入る前に、10年近く前となる前回の旅行で感じたことをあれこれ振り返っていましたが、その中でも当時のエンジニアさんが苦心したことのお話をいくつか挙げてみます。

グレートファイアウォール

まず1つ困った話として、「深圳ではGoogleマップが使えない」という障壁。

私も昔「中国はネットが日本と同じようには使えない」という話は聞いたことがありましたが、それは「グレートファイアウォール」という中国政府によるネット検閲・遮断システムがあるがゆえ。
中国のネットでは、GoogleやSNS、海外ニュースサイトへのアクセスが制限されているのです。

それを解決すべく有料VPNを使ったり、いろんな方法で検閲を回避していたとのこと。

VPNとは、ネット上に作るプライベートなトンネルのようなもの。
現地のSIM(ネットに繋げるための小さいチップ)を買うことで中国のネットを使えるようになるのですが、その後そのネット通信を別途用意したトンネルを通して行うことで、検閲をすり抜けるようなことをするそうです。

当時と違い今は、物理的なSIMカードの差し替えなしに事前のプラン切り替えで海外の回線が使えるようになる「eSIM」や、楽天モバイルなどのいくつかの通信会社で海外でも使えるよう対応してくれる「データローミングサービス」というものが使えるようになり、ネットそのものを使うためのハードルは低くなりました。

当時やっていたようなパスポートを持って携帯ショップに行き現地SIMに変えてもらう、といったことは今はほとんどなくなっているみたいです。

(私がよく海外に行っていた2010年頃はそもそも旅の間機内モードにしたままネット使わないみたいな過ごし方してたので、二重も三重も取り残されているのに気づきました……。)

「スマホでお金を支払う」体験

当時工藤さんたちが深圳に行きたくなった理由として最も大きかったのが、当時はまだ日本になかった「最先端の電子決済」。
「お金を持たなくてもスマホ決済だけで過ごせる都市があるらしい」という噂を聞き、それを体験してみたいと思ったそうです。

中国での代表的なサービスが、WeChat Pay(ウィーチャットペイ)Alipay(アリペイ)などですが、いざ現地に着いたところで使おうにも「お金が入ってない、どうやって入れる!?」というのがお困りポイントだったそうです。

どうしたかというと、現地の銀行口座を持っている人は自分の口座からチャージができたので、そういった人たちに現金をお渡しして、WeChat Payなどに送金してもらう方法。

訪れた時期によっては現地の銀行口座を作ることができたそうです。警察署で届け出てもらう滞在証明と、中国の電話番号(現地SIMを買うと手に入る)を用意することで可能だったそうです。

多くのエンジニアが拠点として滞在したという、昔ながらの電気街華強北(ファーチャンベイ)。
英語もほとんど通じない異国、当時はレンタル自転車群雄割拠の時代で、色とりどりの自転車が行き交っていたそう。

懐かしい話に花が咲きます。

体験1:自動運転タクシー

さて今回の旅行で体験したという、運転手のいない「自動運転タクシー」のお話です。

工藤さんときのぴーさんが、南山区(ナンシャン)という、日本でいう六本木みたいな近代的な街並みのエリアでPony.ai(ポニーエイ)というサービスを使ってみたそう。

出ていた情報を総括するとこんな感じです。

⚫︎自動運転レベルは、「決められたエリア・条件内なら、人間が乗っていなくても走れる」という、0〜5の6段階中の「4」で、運転手不在

⚫︎アプリで配車し(言語設定が中国語・英語しかない)、走行可能なエリア内の決まった地点から乗り降りの場所指定ができる

⚫︎日本のタクシーみたいに自動でドアが開くわけじゃなく、車が来てアプリでアンロックすると、ドアノブが出てくる

⚫︎シートベルトを締めて、電話番号の下2桁を入れることによって発進

⚫︎ARCFOX(アークフォックス)という中国ブランドの電気自動車で、スピードも遅くなく、丁寧に飛ばしてる感じで、意外と乗り心地は良かった!

これは滞在中に永平さんが乗ったPony.ai。AION(アイオン)という中国メーカーの車で、工藤さんたちが乗ったのと違います。メーカーがいつくかあるみたい
モニターがいっぱい

ただ、唯一Uターンの場面では、人間なら内輪差を見越した運転で1度の切り返しでいけるものを、自動運転では一筋縄では行かない様子で、何度もグルグル切り返すので、後続の車からむっちゃクラクション鳴らされお待たせする場面もあったとのこと。

新しい技術ばかりで全部がすごいと思いがちだけれど、こういった荒削りな一面も見れて面白かったと振り返ります。

世界にはもう人の介入なしで走るタクシーが行き交う街があるなんて、知らないところでどんどん新しい技術が実装されているのかという驚きと共に、私はまだちょっと怖くて乗る勇気が湧かないかもしれません…!笑

(ちなみにしっかりおのぼりさんムーブもキメてきたご様子で、実のところ乗り込んでしばらくどうしていいか分からず、液晶でなんかのキャラクターにずっと話しかけられながら発進を待ってわたわたしてたらしいです。
海外行った時の異世界転生気分あるあるで情景が目に浮かびました笑)

体験2:ロボットのコーヒーショップ

ロボットなど現実世界で動くモノに搭載されるAI「フィジカルAI」。

これもすごいと噂には聞いていて、工藤さんときのぴーさんが同じく南山区(ナンシャン)の街歩きをしていた時、ロボットがコーヒーを売っている露店を発見し、実際に買ってみたというお話です。

英語でオーダーを伝えることはできたのですが、ロボットがやってくれたのは「すごーくゆっくり指でタッチパネルを押す」「柔らかいコップを持ち、前に置いてくれる(手渡してはくれない)」こと。

つまりほぼ補助のお姉さんがやってくれたということで、まだまだ人間がやった方が生産性は高そうだという、「発展途上のリアル」を知る良い体験になったとのことでした。

これはオーダーを聞いてくれる?ロボット
後ろのマシンで淹れたコーヒーを、腰を180度捻るという人離れした技でカウンターに運んでくれているロボット(この後お姉さんが蓋しめて手渡ししてくれてました笑


深圳の魅力

もちろんあらゆる最先端の技術が走っていることもすごいけれど、自動運転タクシーのUターンやコーヒー店ロボットのように、まだまだ完璧でないところもありのまま見せてくれるのが、深圳という都市の魅力だと語られていました。

みんなが憧れるけど無謀だと思っているような、夢みたいなことを「やっちゃう」ということの凄さ、力強さ、そして、形になった荒さが残るものからどんどんシステマチックになっていくという進化に、エンジニアさんたちのロマンが詰まっているのだなと、お話を聞いていて思いました。

新しい技術に「すごい!!」とときめく、ワクワクしてるエンジニアさんの感性に触れる楽しいラジオでした。
きっと滞在中目がキラキラする場面がたくさんあったんだろうなーというのが目に浮かびます。

個人的には海外旅行って「積み上げられた歴史」とか「そこにしかない文化」みたいなのを肌で感じにいくという視点しかなかったので、「最先端の技術」を体感しに行くという、未来視点の海外旅行を面白く、新鮮に感じました。

旅の話は後編に続きます!
ぜひチェックしてみてください。

前編となる本記事の音源はこちらです。

それでは!


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