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才能よりも誠実さが導いた全国ベスト8/中学3年次女の物語

もし、
最初から才能があったら――
この物語は、きっと生まれていません。

身長は高くない。
誰かより突出した能力があるわけでもない。
試合で目立つ選手でもなかった。

それでも彼女は、
小学3年生でバレーボールを始め、
6年生でキャプテンとして全国大会に立ち、
チームをベスト8まで導きました。

それは「才能の物語」ではありません。
誠実さの物語です。



彼女は、
誰よりも早く来て、
誰よりも遅くまで残り、
誰よりも基本を繰り返しました。

派手さはない。
近道もしない。

ただ、
「今日やるべきこと」を
一つずつ積み重ねるだけ。

それを、
毎日、裏切らなかった。



「楽しいことより、苦しいことの方が多い」

きっと、そうだったと思います。

それでも彼女は、
弱音を人前で吐きませんでした。
逃げたい気持ちを、誰かにぶつけることもありませんでした。

でも――
夜。
部屋の灯りを消したあと。
一人で、声を殺して泣いていたことを、
私たちは知っています。

誰にも見せない場所で流した涙が、
彼女を強くしました。



中学校では、
一緒に戦ってきた仲間たちが強豪校へ進みました。

それでも彼女は、
「お姉ちゃんたちと、バレーがしたい」
その想いだけで、近くの中学校を選びました。

その後、
部員不足で廃部。

普通なら、
心が折れてもおかしくない出来事です。

それでも彼女は、
バレーを手放しませんでした。



小学生時代に指導してくれていた監督が、
新たにクラブチームを立ち上げてくれました。

ゼロからのスタート。
実績も、環境も、何もない。

それでも彼女は、
再びキャプテンとしてチームに立ち、
2年、3年と仲間を引っ張り、
クラブチームとして全国大会に出場しました。

結果よりも、
そこに至るまでの道のりが、
何より尊い。



この時間は、
親である私たちにとっても、
一生消えない「財産」になりました。

教えたつもりで、
教えられていたのは、
いつもこちらの方でした。



あなたが、
どれだけの人の心を動かしてきたのか。

それは、
数字や成績では測れません。

でも確かに、
あなたの姿を見て、
前を向いた人がいます。



今、あなたは
人生の分かれ道に立っています。

どの高校を選んでもいい。
正解なんて、あとからしか分からない。

ただ一つだけ、
変わらないものがあります。

あなたは、どこへ行っても、逃げない。

それだけで、
人生は必ず、あなたを裏切りません。



この文章が、
今まさに苦しんでいる誰かの
「もう一歩」を支えられたなら、
それ以上の喜びはありません。

最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございました。


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