「本は長い方が良い」「情報は多い方が良い」は間違い
UTSUWA出版代表の岩井です。
ある著者さんの本を編集している時に、
「情報量が多くて、読者の方は理解できるのかな?」
と悩みました。
読者視点で考えれば、情報量が多いことは単純に良いことのように感じます。
けれども、誰だって一度にすべてを学び切れるわけではなく、はじめから一から十まで詰め込みすぎてしまうとモチベーションや意欲が削がれるのは間違いないです。
たとえばSNSを使ったことのない人は、
・SNSの種類や特徴
・SNSを使うことのメリットとデメリット
・SNSのプロフィールで書くこと
・SNSの投稿方法
など順番に学んでいきます。
そんな中、その一冊の方法で「SNSマーケティング上級編:投稿1本で10人集客する方法」などを書いても、読者はそこに至るまでの道のりの長さに耐え切れなくなる可能性が高いです。
それに、SNSを使ったことのない人が読者の場合、その人が本を読んで学ぶ「直近の目的」は、
「まずはSNSが何かを知って、慣れて投稿できるようになりたい」
くらいでしょう。
最終的には「SNSマーケティングで集客や売上を増やしたい」という目的を持っていたとしても、それは直近の課題やタスクではなく、優先順位も低いです。
このように、情報はただ多いほど良いわけではなく、あなたの持つ知識や経験をすべて本に書くことが必ずしも正解ではありません。
読者が持つ「直近の目的(目の前の不安や悩みの解消、もしくは目的や目標の達成)」のために、「過不足ない情報」を提供することが大切です。
大ヒット作品である『呪術廻戦』の大人気キャラクター・五条悟の必殺技は、相手の脳に無限の情報を流しこむことで、逆に相手が何も考えられなくするものです。
また、『宇宙兄弟』では、下のような名言があります。
「人の人生にはいくつもの“夢のドア”がある」
「人は例えば…『宇宙へ行く』みたいな大きな夢を持った時、目の前に現れたバカでかいドアに畏縮して、向こう側へ行くことを諦めちまう」
「手探りでも何でもいい。意地でも次のドアに手をのばし続けることだ」
ーーーブライアン・ジェイ
本を書こうというあなたは、何らかの職種・仕事・活動のプロフェッショナルであり、あなたがいる場所から見える大きな景色を見せたいと思うかもしれません。
けれども、あなたのいる場所が麓から見てとても高い場所にあれば、読者はそこまでの道のりの険しさや長さに諦めを感じてしまう可能性が高いのです。
大切なことは、すべてを伝えることでも、より多くの情報を提供することでもありません。
読者が理解できる言葉で伝えて、読者の心を動かし、読者が一歩踏み出すお手伝いをすることです。
それを達成できれば、一歩目を踏み出すサポートをしてくれた人として読者からの信頼を得られるのです。
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