『テミスの不確かな法廷』が気づかせてくれた不信感「この国は三権分立だろ?」【#選挙をきっかけに】
「やっぱりなるようになっているんだなぁ」
わたしはこれまで生きてきて何度かそう感じることがありました。
とくに還暦を過ぎたあたりからよく思い当たるようになったのですが、過去を振り返って「あのときは頭にきたけど、そのおかげで今がある」なんて考えることが増えたからでしょうか。
この世に起きていることはすべて必然で必要、そしてベストのタイミングで起こる。
今も「必然」をひしひしと感じているところです。
NHK総合ドラマ10『テミスの不確かな法廷』(原作・直島翔)が始まったのは1月6日(火)のこと。妻が「松山ケンイチが出るし、おもしろそう」というので見てみたらドはまりしたのです。
地方裁判所を舞台に、ASDとADHDを抱える裁判官・安堂清春(松山ケンイチ)をはじめ地裁支部の面々、弁護士、検察官、そして被疑者と被告人の姿を描くのですが、それぞれの事情と心情に切り込むところがたまりません。
ちなみに弁護士・小野崎乃亜を演じる鳴海唯は朝ドラ『あんぱん』にも出てましたけど酔っ払う演技がうまい。また、判事補・落合知佳役の恒松祐里は1月2日・3日と放送された東野圭吾スペシャルドラマ『雪煙チェイス』に刑事役で出演していたのを見たばかり、思わず「めちゃ売れっ子やん」って声に出ました。
『テミスの不確かな法廷』本編に戻りまして、1月28日放送された第四話に心を打たれる一幕がありました。
部長判事・門倉茂(遠藤憲一)はあと2年で定年退職を迎えるベテラン。それまで波風立てぬよう適当に流しとこうと思いつつ、熱血漢が出てしまいます。居酒屋で安堂や小野崎と飲むうちにこんなことをこぼします。
「裁判所っていうのは権力に弱いと思う。この国は三権分立だろ?裁判所は司法権の砦だ。でも実際は行政府や立法府に人事権や予算査定権を握られてる。上に睨まれることなく賢くやる裁判官が出世すんだよな」
三権分立について、最近は小学6年生で学ぶらしいですね。わたしは高校生になって習ったような気もしますが、もうおぼろです。
国会(立法)、内閣(行政)、裁判所(司法)の三つがお互いに協力し合い、なおかつ、きちんと運用しているか監視し合うのが「三権分立」のはず。
三権分立
日本国憲法は、国会、内閣、裁判所の三つの独立した機関が相互に抑制し合い、バランスを保つことにより、権力の濫用を防ぎ、国民の権利と自由を保障する「三権分立」の原則を定めています。

ところが門倉判事は司法(裁判所)が行政(内閣)・立法(国会)に気兼ねして不均衡になっていると指摘したわけです。
さらに法廷でその不満が爆発。いえ、正義の炎が燃えたのです。
「司法を舐めるな」
「法廷は真実を明らかにする場。ここで明らかにならなかったときは、あったことがなかったことになる。誰かにとって都合の良い真実じゃだめなんだ」
(裁判長、落ち着いてください)
「落ち着いてなんかいられるか。人が死んでるんだぞ。Sさんはなぜ死ななきゃいけなかったのか。Mさんはなぜ巻き込まれなきゃいけなかったのか。今回のことをなかったことにしたら、また事故が起きるかもしれない」
(異議あり、裁判長が偏った発言をしています)
「異議を認めます、だが認めない。型どおりなら認める、だが型にはまっていると見えない真実ってのもある。それをちゃんと見極めないといけない裁判だと判断した」
エンケンさん熱い!門倉判事によるこのシーンはドラマ中盤にしてクライマックスといって過言ではありません。たぶん多くの視聴者がわたしと同じように涙したのではないでしょうか。
さて、リアルな三権分立はどうなのか?
2022年7月に起きた安倍晋三元首相銃撃事件で殺人罪などを問われていた山上徹也被告に対し、奈良地裁は先月21日に求刑どおり無期懲役を言い渡しました。
山上被告は母親が統一教会に入信して家族を顧みず、暮らしは悲惨を極めました。しかし判決は「不遇な生い立ちは犯行に大きく影響しておらず、酌むべき余地も大きくない」と情状酌量を認めなかったのです。
SNS上でも「判決に納得できない」との声が少なからず聞かれました。
社会思想史を専門とする青山学院大学教授・中野昌宏さんは「審理は不十分だったのでは」と指摘しています。
山上被告は昨年11月の裁判で、安倍氏が06年、教団側に祝電を送った時期から「関係があると思っていた」と説明。奈良の教団幹部が「安倍は味方だ」と発言するのを聞いたとし、安倍氏は「統一教会と政治の関わりの中心」と述べた。
しかし弁護側は安倍氏や自民と教団の関係を示す客観的証拠を提出するなどの踏み込んだ立証をせず、裁判はそのまま結審した。
中野(昌宏)さんは動機解明のためには「安倍氏が教団にとってどんな存在だったかを裁判で究明する必要があった」と強調。
「審理が尽くされていれば、安倍氏を標的にしたことが『論理の飛躍』だと主張されることはなかったはずだ」と話した。
2026年は年明け早々から衆院選で慌ただしかったですが、最高裁判所裁判官の国民審査も同時に行われました。わたしが知らないだけかもしれませんが、司法(裁判所)に対して国民が意思表示する機会は他にあるのでしょうか。最高裁判所裁判官のお二人についてほとんど情報がなくても、この国民審査で意思表示するしかないように思います。わたしはそうしました。
山上徹也被告は弁護人を通して2月4日、無期懲役とした奈良地裁判決を不服として大阪高裁に控訴した。
衆院選2026については、次のような訴えが起こされている模様です。
衆院選での「1票の格差」は、最大で2.1倍となりました。
この状態が憲法に違反するとして、弁護士グループが福岡など全国一斉に選挙の無効を求める訴えを起こしました。
選挙の不正疑惑に対し、精査を求めるため、提訴することに致しました。
今回、選挙の不正疑惑に対し、精査を求めるため、提訴することに致しました。
— 門脇翔平(衆院選候補、出馬中) (@KadowakiShohei) February 11, 2026
今回の選挙、二重投票が各地で発生し、不正疑惑が巻き起こるなど疑念を持たれるものとなっています。
民主主義の根幹である選挙で不正が行われることはあってはならないことです。
ゆうこく連合 幹事 門脇翔平…
☆「山上徹也被告による控訴」
☆「衆院選での“1票の格差”に対し、選挙無効を訴える弁護士グループの提訴」
☆「衆院選での不正疑惑に対し、ゆうこく連合が提訴」
他にもありそうですが、わたしが目にした情報はこの三つです。
裁判所がどのように取り扱うのか国民として注視しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
参考までに動画や資料としてSNSの画像を紹介しておきます。とくに『テミスの不確かな法廷』の動画は必見ですよ。
【参考動画・SNSの画像など】
「裁判所っていうのは権力に弱いと思ってんだよね。この国は三権分立だろ?裁判所は司法権の砦だ。でも実際には、行政府や立法府に、人事権や予算査定権を握られてる。上に睨まれることなく、賢くやるヒラメ裁判官が出世すんだよな。」
— ミスターK💙💛 (@arapanman) January 28, 2026
だからおかしな判決が時々出るんだよね。 #テミスの不確かな法廷 pic.twitter.com/83w0WqgCD1
※次の動画はNHKの公式サイトに飛んで視聴できます。一手間かかるけど必見です!
【NHK公式】ドラマ10「テミスの不確かな法廷」↓下のURLをクリック・スタップ。⇒キャストの紹介からさらに下の方に「動画」が出てきます。
⇒動画の中から『伝説の反逆児 覚醒』を選んでください。
https://www.nhk.jp/g/ts/32VWPKM6NX/

□三権分立について約5分でわかりやすく説明されています。

