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赤蜻蛉

「赤蜻蛉」

芒垂れ 淋し懐かし 赤蜻蛉

トンボ科アカネ属(アカトンボ属)の赤いトンボを総称して「赤蜻蛉」といいます。

赤蜻蛉と聞くと、童謡「赤とんぼ」を口ずさむ方も多いのではないでしょうか。

その名のとおり、赤い体が印象的ですが、未熟な雄や雌は黄褐色をしているそうです。

春に水の溜まった水田で孵化すると、しばらくの間ヤゴの姿で過ごします。
初夏に成虫になると、水域を離れて高山へ移動し、盛夏を凌ぎます。
やがて秋になり気温が下がると、再び平地に現れ、水田などに産卵するのです。

水田の乾燥期を卵の状態で過ごし、春を待って孵化するその生態は、稲作環境に依存し循環しているわけですね。

芒の原に群れをなして飛び、時にはぐれ、道の端や草木の先で独りじっと物思いに耽る赤蜻蛉。

その姿に、なぜ郷愁を誘われるのでしょうか。

夏を送り、冬を迎えようとする秋。
様々に想いを馳せてきた古の記憶を、私たちが受け継いでいるからなのでしょう。

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