あおい国 〈ひと色展〉
ぼくはいつも
あおい国を探している
寂しい夜のため息が
ピーコック ブルーの星に変わり
午後の草原を吹く風が
迷子の名前を呼ぶところ
あおい国
国境線で
少女がなわ跳びしている国だ
ぼくはこれまで
いろんな国を通り過ぎて来た
なまりいろの国に行ったら
国境線が黒く錆びていたよ
がれきいろの国に迷い込んだら
国境線が崩れていたよ
どろぬまいろの国では
国境線がごにょごにょ動いていたよ
だけど
ぼくが探しているのは
待ち侘びた夜明けの朝に
朝露を集めた大海原から
翼を生やしたイルカの群れが
空に恋して飛び立つところ
あおい国
国境線で
少女がなわ跳びしている国だ
ぼくはこれから
いろんな国を通り過ぎて行く
じゅもくの国 ねこの国 ぽてとぱいの国 はなめがねの国
ゆーふぉーの国 どんびごの国 ゆどうふの国 ぷるぷるふるえる国
のっぺらぼうの国 またんごの国 とんこつらーめんの国
ゆたんぽの国 むしが食って あなだらけの国
どの国も ふわふわ空に浮かんでいて
なんだかこころもとないから
ぼくは あおい国を探すんだ
空と 海と あおい大地と
まだ生まれていない
きみとぼくが出会うところ
あおい国
国境線で
少女がなわ跳びしている国だ



*上記、コラボ企画に参加させていただきました。
イシノアサミさん、よろしくお願いします。
