Beer Journey #003 猿倉山ビール醸造所〜八海山の雪解け水がつくる最高のビール〜
新潟県南魚沼市。
山々に囲まれたこの町には、ゆっくりと時間が流れている。
八海山の雪解け水から生まれる一杯を求めて、この地を訪れた。
日本酒で名の知れる霊峰八海山が佇むこの地で作られるビールがある。
ライディーンビールである。
「ライディーン」の由来は仕込み水である地元・南魚沼の名水「雷電様の清水」であり、「雷電様」という名前は、落雷の被害に度々あった地元の住民が、岩清水の湧き出るこの地に雷電様を祀ったことから由来しているという。
八海山より湧き出るこの岩清水は極軟水で新潟県名水100選にも選ばれている。
本日はそんな八海山の湧水から作られるクラフトビールを巡る旅である。

天気は曇り。
山に囲まれ目の前には田んぼが広がる。
蝉の大合唱が響きわたり、これぞ日本の夏と感じさせる風景だった。
そこに佇む醸造所。
木の温もりを感じる落ち着いた外観。
山の景色に自然と溶け込んでいた。

中にはビアバー、ベーカリー、お土産売り場が広がる。
醸造設備も見ることができ、ビアバーではできたてのビールを味わる。

ディスプレイは圧巻である。
色とりどりのボトルが整然と並び、思わず見入ってしまう。
季節限定の商品も並び、改めて種類の豊富さに驚く。
ビアバーでは数種類のクラフトビール、夏限定のセッションIPAが注文できる。
フードメニューも揃えていた。
悩みに悩んだ末に数種類楽しみたいという思いから
初めは麹ベルジャンホワイトを注文した。

南魚沼の景色を一望できる席からオリジナルグラスに注がれた
ビールをいただく。
広々とした屋内。
都会の喧騒とはかけはなれたのどかな景色。
目の前には美しく注がれたクラフトビール。
田園風景を眺めながら、オリジナルグラスに注がれた一杯を口に運ぶ。
その1杯は幸せそのものであった。
柑橘系の甘みのあとにほんのり香る苦味。
気づけば全てのみきってしまいそうなほど飲みやすく澄んだ口当たり。
苦味は穏やかで、水の柔らかさがそのまま伝わってくる。
これほど軟らかいビールがかつてあっただろうか、、
美しい雪解け水から生まれた澄んだビール。
雰囲気も相まって心まで澄んだ気持ちになっていくようだった。
醸造所は魚沼の里の中にあり、ここにはカフェ、レストランのほか日本酒を熟成させるための雪室、焼酎やウイスキーといった様々なお酒が楽しめる施設がある。せっかくなのでレストランでもライディーンをいただく。

今回はIPA。
先ほどの麹ベルジャンとは異なりホップの苦味が際立っていた。
これもまたベースが軟らく、すぐになくなりそうになる。
夏限定のセッションIPAもいただく。
ホップの華やかな香りが立ち、そのあとから心地よい苦味が続く。
口当たりが非常に良く、瓶が何本あっても足りないと思った
八海山の雪解け水から生まれたクラフトビール。
この夏のアワードを差し上げたくなる、そんな1杯であった。
今回は1杯では済まなかったのだが、そこはご愛嬌。
帰り際、もう一度だけ醸造所を振り返る。
「また来よう。」
そう思える場所には、いつも忘れられない一杯がある。
Beer Journeyは、最高を完成させる1杯を探す旅。
あなたにとって、最高を完成させた1杯はどんな一杯だっただろうか?
それでは、また次の旅で。Beer Journey🍺
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