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夜明け 𓈒𓏸🎧 𓈒𓏸🎧

夏の夜空に
ボンッ、パチパチパチ

奥行きのある大きな音が
空 一面に広がり
深く響き渡っていく

一筋にスーッと高く伸びて
パッと花を咲かせて
光を散りばめて落ちていく



その音と光は
じぶんの内側を
解放していくようだった



もうおなかが
いっぱいだというココロ

数滴ほどでしか落ちてこない
窮屈そうなココロの雫が
顔を出して


そこに少しのすきま風 通る



やわらかく埋めてくれた時間
愛を感じさせてくれた時間
そして寂しさに
沈むココロもまた深い層を彷徨う


わたしのココロの湧き水に
小さなメダカやアメンボ
オタマジャクシや小さな微生物が住み
身を守る緑のコケが寄り添う
やわらかな光に波打って
水面のゆらぎを楽しむかのように
鳥が翔けていく

戻らない景色を
せつにおもいながら
そのしずかなほとりで
耳を澄ましながら
確かめていた



いつかの夢に
手を広げて
それはどんなものだったのか

まだ
形をもたないまま

だから
しずかに
待っていようと思う



顔をあげて
やさしい月の光に
つつまれて

遠い夜空とココロひとつ…






明けない夜はなかった


体が鈍くて重いと感じても
未来の光が
消えていくようだと感じても


朝日はゆっくりと
時間をきざみ
夜は明けていった


そんな日の夜明けは
不思議とたまらなく眩しく
目を閉じた



こんな日くらいは
まだそのままで
いさせてほしいと思った

やっぱり
眩しさに重さを感じた日だった



でも
わたしは
もうお腹がいっぱい…



いまは
来る日も来る日も

しずかに待っていよう
小さな箱を抱きしめて



ココロの花は
もう咲き誇っている

もうこれ以上
なにもいらない…



もういらないんだと


そう

気づいてしまった




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