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中東情勢と石油関連株の関係を読み解く(8割無料で読めます)

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はじめに

2025年6月、世界はまた一つ緊張の瞬間を迎えました。イスラエルとイランという中東の二大勢力が、お互いに攻撃・報復の応酬を開始したのです。私たち日本人にとって遠い国の出来事に見えるかもしれませんが、実は私たちの投資や経済にも深く関わってくる問題なのです。

特に注目すべきは「石油関連株の動き」です。なぜ戦争が起きると石油株が上がるのか?日本の企業にはどんな影響があるのか?今回は、ニュースをただの出来事として受け止めるだけでなく、株式投資や経済の観点から、分かりやすく見ていきましょう。
(こちらの内容はあくまで参考情報としてご覧ください。最終的な投資判断はご自身のご判断でお願いいたします。本情報に基づく損失等について、当方は責任を負いかねますのでご了承ください。)

この記事は8割無料で読めます。



各セクターのパフォーマンス(2025年6月13日)

米国市場(S&P500)

6月13日の米国株式市場では、11あるセクターのうち、上昇したのは「エネルギー」セクターのみでした。他の10セクターはすべて下落しています。

セクター 前日比(%) エネルギー +1.72% ヘルスケア -0.54% 公益事業 -0.62% 一般消費財 -0.74% 情報技術 -1.50% 金融 -2.06%

エネルギーだけが上がっているということは、それだけ原油に対する投資家の注目が集まっている証拠ですね。

日本市場(東証33業種)

日本市場でも状況は似ていました。6月13日、東証33業種のうち上昇したのは以下の7業種です:

業種 騰落率 鉱業 +3.05% 石油・石炭製品 +2.09% 電気・ガス業 上昇 海運業 上昇 倉庫・運輸関連 上昇

下落したのは、空運業(-4.95%)、保険業(-4.27%)、非鉄金属(-2.82%)など。リスク回避ムードが強く出た一日でした。


なぜ戦争で石油株が上がるの?

1. 原油供給の不安

イランは世界有数の産油国であり、ペルシャ湾の出口「ホルムズ海峡」は、世界の原油の約2割が通る重要なルートです。ここで戦争が起これば、原油の流通が滞るのでは?という懸念から、原油価格が上昇します。

2. 石油企業の利益増期待

原油価格が上がれば、原油を生産・販売している企業の売上・利益が伸びると期待され、株価も上昇するのです。特にINPEXのように原油を自ら開発・輸出している企業は恩恵を大きく受けます。

3. 実物資産としての魅力

株式市場が荒れるとき、投資家は金などの"実物"にお金を移します。石油や天然ガスのようなエネルギーも、同じく有事に強い資産とされます。


日本の石油関連企業と配当の動き

では、日本の企業で注目される石油関連銘柄を見てみましょう。

主な企業と特徴

企業名 特徴 INPEX(1605) 日本最大の石油・ガス開発企業。産油権益を複数保有。 石油資源開発(1662) 探鉱・開発を行う国策企業的存在。LNG事業も展開。 ENEOS(5020) 精製・販売が主力。採掘権は持たず、原油価格上昇が利益圧迫要因になることも。

配当推移(引用:マネックス証券)

INPEX(1605)

石油資源開発(JAPEX)(1662)

INPEXは安定した増配傾向、JAPEXは資源価格に大きく連動する配当が特徴です。


INPEX

「配当富」では10年以内に減配している企業を推奨しませんが、INPEXは例外と考えています。高配当企業として23年に私のポートフォリオに組み入れ、配当をしっかりいただいています。現在の配当利回りは4%超。23年に購入したので配当利回りは約6%で運用中。当然含み益も十分でており、私にとっては優等生です。25年度は減収減益予想ですが、4月中旬以降の株価は上昇中。株主優待も魅力的です。

出典:楽天証券

🛢 INPEXが2020年に減配した理由

1. コロナショックによる原油価格の急落

2020年といえば、世界中が新型コロナウイルスの感染拡大に直面した年です。
経済活動が止まり、飛行機も車も動かず、当然ながら原油の需要が激減しました。
その結果、**WTI原油価格は一時マイナス(!)**にまで落ち込むという異常事態が起きました。

つまり、「お金を払ってでも原油を引き取ってほしい」という状況だったんです。

INPEXのような資源開発企業にとっては、原油価格の下落は直接的な売上・利益の悪化を意味します。


2. 将来の見通しが不透明に

原油価格が急落すると、当然「来期の利益はどうなるのか?」「資金繰りは大丈夫か?」という不安が出てきます。

そのため、INPEXは配当の維持よりも、手元資金の確保と財務健全性を重視する判断をしました。
投資家にとっては残念な減配ですが、企業としては“守りの経営”に切り替えたとも言えるのです。


3. 減配の内容とその後の回復

実際に、INPEXの年間配当は以下のように推移しました:


一時的な減配ではありましたが、翌年からはしっかり増配基調に戻している点もポイントです。

  • 2020年に原油価格が急落(約39ドル)したことで、INPEXは配当を30円 → 24円に減配しました。

  • その後、原油価格が回復するのに連動して配当も増配に転じ、2025年には90円(予想)と過去最高水準に。

  • INPEXの配当は、原油価格にかなり連動していることが視覚的にもわかります。

ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。もし、ここまでお読みいただいた内容にご満足いただけたのであれば、ぜひこの先の部分もご一読いただければ幸いです。


元売り企業は恩恵を受ける?

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