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とりあえず聴いて立ち止まってくれ。

「ほんの少し待ってくれませんか」と思えた夜のこと

― 音楽がくれた、生きる理由のかけら ―

ほんのちょっとでいいから。


生きる理由をくれる何かがあると、
人は救われる。

前が見えない日がある。
何もかも遠く感じる日がある。

そんな夜に、
イヤホンをつけた。

疾走感のあるイントロ。
胸の奥を真っ直ぐ刺してくるメロディ。

「ああ、音楽はやっぱりいいな」

そう思えた瞬間、
ほんの少しだけ呼吸が深くなった。


「もし君が飛び降りるのなら」という物語

その曲は、
誰かの絶望に寄り添うような視点で描かれている。

突き放すでもなく、
大げさに救うでもなく、

ただ、隣に立っているような距離感。

それが、今の自分にはちょうどよかった。

私はずっと、

「大丈夫」
「まだいける」
「そのうち治る」

そうやって自分を急かしてきた。

でもその曲は、
急がせなかった。


「ほんの少し待ってくれませんか」という感覚

前が見えないとき、
未来を語られるのはつらい。

「頑張れば変わる」も、
「時間が解決する」も、
正しいのかもしれない。

でも今は、
そんな大きな話はいらない。

欲しいのは、

ほんの少しでいいから、
立ち止まる許可。

私は音楽に、
それをもらった。


花言葉のように

花には意味がある。

希望。
再生。
決意。
別れ。

同じ花でも、
受け取る人の状態で意味は変わる。

あの曲もそうだった。
玉ねぎの花言葉は''不死や永遠''

元気なときに聴けば、
ただのエモい楽曲だったかもしれない。

でも今は違う。

「まだ終わらなくていい」

そう言われている気がした。


生きる理由は、大きくなくていい

私は今も、
前がはっきり見えているわけじゃない。

でも、

疾走感のある3分間。
胸を震わせるサビ。
世界が少しだけ鮮明になる感覚。

それだけで、

「今日は、もう少しだけいよう」

そう思えた。

生きる理由は、
壮大でなくていい。

たった一曲でもいい。
たった一瞬でもいい。

その“少し”がある限り、
人は踏みとどまれる。


もし、今つらい人へ

ほんの少しでいい。

耳を貸してほしい。
もうちょっとだけ待ってほしい。

あなたが立っているその場所は、
今は揺れているかもしれない。

でも、

あなたが感じた音楽も、
救われた瞬間も、
確かに本物だ。

それは、
ちゃんとあなたの中に残る。

私はそれに、救われた。

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