第27回 日本国憲法 健康で文化的な生活とは?(憲法25条)
はじめに
前回は
**「家族と個人の尊重」(憲法24条)**を見ました。
結婚や家族のあり方は
家の都合ではなく
一人ひとりの
個人の尊厳が大切にされる
という話でした。
では
人が生きていくための
最低限の生活は
どう守られるのでしょうか?
日本国憲法には
生活そのものを守るための権利が書かれています。
今回は
**憲法25条「生存権」**を見ていきます。
憲法25条
日本国憲法 第25条
すべて国民は
健康で文化的な
最低限度の生活を営む権利を有する。
また、
国は
すべての生活部面について
社会福祉・社会保障・公衆衛生の向上と増進に努めなければならない
と定められています。
健康で文化的な生活とは?
憲法25条は
人が生きていくために
最低限必要な生活を
国が守る責任がある
という考え方を示しています。
ここでいう
「健康で文化的な生活」
とは
ただ生きているだけではなく
人として
尊厳をもって生活できる状態
を意味します。
例えば
・食べ物がある
・住む場所がある
・医療を受けられる
・教育を受けられる
といった生活の基盤です。
もし生活が立ち行かなくなったときは
社会全体で支える仕組みが必要だ
という考え方です。
なぜ憲法に書かれているの?
憲法25条が作られた背景には
戦争後の
厳しい生活状況があります。
当時の日本では
食べ物が足りない
住む場所がない
病気でも治療できない
という人が多くいました。
その反省から
国は
国民の生活を守る責任を持つ
という考え方が
憲法に書かれたのです。
この考え方が
・生活保護
・年金
・医療保険
・児童手当
などの社会保障制度の
土台になっています。
まとめ
憲法25条は
すべての人が
健康で文化的な最低限度の生活
を送る権利を持つことを
定めています。
そして国には
社会保障や福祉を通して
その生活を守る責任があります。
つまり
人が生きるための基盤を
社会全体で支える
という大切な考え方です。
次回予告
働くことは
どんな権利として守られているのでしょうか?
憲法には
働くことに関する
権利と義務も書かれています。
次回は
**憲法27条「勤労の権利と義務」**を見ていきます。
出典
日本国憲法 第25条
e-Gov法令検索
