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父にまた来るね、と伝えた日

いつも父シリーズを読んでいただきありがとうございます。
この記事を書いていましたが、なかなか書き進めることができませんでした。
読んでくださっていたみなさまには、ご心配をおかけいたしました。

4月7日 23時56分、父は亡くなりました。
4月10日無事父を見送る事ができました。

今、色々な思いが溢れています。
これからも、父のことを書いていきたいと思います。



5日ぶりに父に会いに行った。
母と一緒に、病室へ向かう道中、どんな状況なのかを考えると胸が苦しくなる。

部屋に入ると、父は変わらず酸素マスクをつけ、点滴をしている手にはいくつもの内出血。
そして、両手は抑制されている。

目を閉じ、呼吸は苦しそうだった。
それでも酸素は10Lから4Lに下がっていた。

声をかけると、父はゆっくり目を開けてくれた。
けれど力はなく、首を横に振る。
何かを伝えようとしているのに、声にならない。

入院してから食事がとれていない父は、明らかに衰弱していた。

心不全は少し良くなっているのだろう。
でも、以前のように戻るのは難しいかもしれない。

訪問看護師として、そして34年看護師をしてきた自分には、
この先の父の姿が、なんとなく想像できてしまう。

父の手を握りながら、声をかけた。

「苦しいね、頑張ってるね」
「大丈夫だよ、そばにいるよ」

小さく、細くなった父の手。
それでも、左手でしっかり握り返してくれた。

「また来るね」と伝えると、
目を閉じたまま、小さくうなずいた。

次に来られるのは、また一週間後。
そのとき、父はどうなっているのだろう。

母は週に2回、病院へ来ている。
そして、父の妹たちは、ほぼ毎日面会に来てくれている。

なかなか来られない私にとって、叔母達の存在は本当にありがたい。
兄妹の深い絆を感じる。

父は、高次脳障害になった9月からは叔母たちのこともわからない。
それでも叔母たちは、兄として父に話しかけ、触れ続けてくれる。

6人兄妹の長男だった父。
今は、2人の妹だけが残っている。

元気な頃は、頻繁に会っていたわけではない。
それでも今、何度も足を運んでくれている。

叔母さん、本当にありがとうございます。

そして母とともに思う。
もう、これ以上苦しんでほしくない。
もう十分に頑張ったよ。

次に来るときは、どうか少しでも楽になっていますように。

お読みいただきありがとうございました。

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