【HSP×国際恋愛】 意を決して伝えた、初めての“拒絶”が教えてくれたこと。
週末の午後、ショッピングを楽しんでいた彼とわたし。そこに、彼の友人からメッセージが。スマホを確認した彼は、そのままわたしのほうを見てこう言った。
「今夜サムの誕生日パーティがあるから、一緒にパブに行こう!」
一瞬で、身体が緊張で固まっていくのを感じた。一度しか会ったことのない、彼の友人の誕生日会。大勢の知らない人、慣れないパブ文化。その誘いには、HSP(繊細さん)が苦手とするカルチャーがぎゅっと詰まっていた。
それでもいつもなら半笑いで「オッケ~」と即レスしていたはず。でも、今日こそはーー。
脳内会議の結末
数秒の沈黙のあいだに、わたしの頭の中の細胞たちが一斉に脳内会議を始める。
すべき細胞「一年に1回しかないサムの誕生日会に同伴しないなんてありえない!彼女なら行くべき!」
ネガティブ細胞「行かなかったら非常識な彼女と思われる!」
疲労細胞「でも行きたくない。今日はこれ以上頑張れないよ…」
動かないロボットのようになったわたしを見て、彼の笑顔がだんだん心配そうな顔に変化していく。同時に、つい最近見た、あのYoutuberの動画を思い出した。
脳内会議を強制終了させたわたしは、意を決して返事をした。
「今日は疲れたから、帰る!!」
勢いあまって想像以上のバカデカボイス(笑)になってしまい、すごく恥ずかしかった。そのことを昨日のことのように思い出せるのも、HSPの特殊能力だ!!
永遠のような一瞬、そして
想像していなかっただろう一言を聞いて、彼の返事にも少しの間が生まれた。怒ったかな?悲しんでいるのかな?次の一言を待つまでの時間が、すごくすごく長く感じた。そして彼はこう言ったのだ。
「オッケー!帰ったら電話するね」
え??そういう感じ???そんなあっさり受け入れてくれるの???拍子抜けするわたしを見ながら、彼は続けてこう言った。
「もちろん一緒に来てくれたら嬉しいけど、僕は僕の望みを伝えただけ。だから君が行きたくないなら、僕はそれを尊重するよ」
その言葉を聞いたとき、視界がぱっと開いたような気がした。
「こ、これが “アサーティブコミュニケーション”ってやつか・・・!」
アサーティブ・コミュニケーション
彼の言葉には、一緒に来てほしいと思っている彼自身の気持ちと、わたしの決断を尊重したいという気持ち、そのどちらも含まれていた。ちょうどこの時期に読み漁っていた対人心理学の本に書いてあった、「アサーティブ・コミュニケーション」という言葉を思い出した。
アサーティブ・コミュニケーション=お互いを尊重しながら意見を交わすコミュニケーション
アサーティブ(assertive)という言葉には、「自己主張する」という意味がある。自己主張というとなんだか強気なイメージだが、自分の主張を一方的に伝えるだけでなく、相手の立場や考えを尊重しつつ、言いたいことは言う。というような意味合いが強い。
アサーティブ・コミュニケーションを使いこなせるようになると、相手を不快にさせず、かつ自分もストレスを感じずに意見交換することができるのだという。
国際恋愛では、前提としてお互いの言語や文化にさまざまな違いがある分、“対等な関係性”が崩れやすくなる瞬間が多い。また、どこを居住地にするかによっては、日常生活を送るのにも相手を頼らざるをえない、なんてこともよく耳にする。というわけでこのコミュニケーション方法はまさに、国際恋愛に必要なスキルのひとつだなと思っている。
そのままのわたしでいい
彼と別れ、ひとりで彼の家に向かっている最中、思わずスキップしている自分がいた。家に着く前にお気に入りの回転寿司屋に立ち寄って、好きなだけ食べて、家についてからはNetflixを見てダラダラして…
そうこうしているうちに、帰宅したほろ酔いの彼から電話がかかってきた。彼が通っている日本語学校のメンバーが集まり、みんなでサムにハッピーバースデーを歌ったこと、パブの店長がわざわざ近くのお店からケーキを買ってきてくれたこと…興奮して一向に終わらない彼の話を、前向きな気持ちで聞くことができた。そしてわたしが興味津々で彼の話を聞いていたからか、彼もすごく嬉しそうだった。
無理をして彼に合わせていた自分。楽しいと思えない会話の中で作り笑いをしている自分。きっと彼は、そんなわたしに気が付いていたと思う。でも今日の会話で気づいた。彼が好きになってくれたのは、「理想の彼女を演じるわたし」ではなく、「そのままのわたし」だったんだと。
おわりに
彼と別れ、一人で歩いたあの日の帰り道。罪悪感に押しつぶされるどころか、スキップしたくなるほど心が軽かったのは、「断っても大丈夫なんだ」という安心感を手に入れたから。
HSPの国際恋愛は、どうしても「相手に合わせないと」というプレッシャーを感じやすい。でも、自分を大切に扱えるようになると、不思議と彼との会話も、もっと楽しいものに変わっていった。
無理をせず、でも誠実に。「対等な二人」でいるために、わたしが手放したこと、そして新しく始めたこと。
もしあなたが、今まさに同じような気持ちでいるのなら。自分と無理せず付き合うための方法をブログで紹介しているので、ぜひこちらもどうぞ。
