夏のボーナスで大島弓子選集を大人買い
Q.ミカミ先生のインスタストーリーに大島弓子先生の漫画が載ってて嬉しくなりました
また雑談回の時にでもミカミ先生の漫画話聞きたいです
A.大島弓子先生、グーグー以降猫が増え続けているようなので、お部屋のお掃除にうかがいたいです。
このたび大人買いした大島弓子選集を読み返して思うのは、これといった力もなく、痛いくらいの孤独のなかで生きている老弱男女(+動物、怪異)の物語だったのだな、ということです。
死にまつわる話も多く、「庭は緑川はブルー」で「行きたくないの」としゃがみ込んで泣く姿は忘れられないコマのひとつです。
アンハッピーエンドは大嫌いなのに、あのチャーミングな絵に惑わされ、なぜか大島弓子のアンハッピーエンドは知らず受容してしまっていたことも発見でした。
2026年7月13日配信
0:26~
水星逆行チャンネルは毎週月曜日夜20:00頃にインスタライブで配信中
最初に読んだ大島弓子はたしか「夏の終わりのト短調」だったと思います。
飯塚のジャスコに子供だけで自転車でいったときに買ったか、同人誌即売会にやはり子供だけでいったかしたときに買った記憶。
同時収録の「たそがれは逢魔の時間」「赤すいか黄すいか」「裏庭の柵をこえて」「あまのかぐやま」どれも強く印象に残っています。
その後は大島弓子がチラッとでもなにか書いたり描いたりしているものは、資力が及ぶ限り手に入れたいとがんばりましたが、若い頃に手が届く範囲はごく限られておりました。
「いまなら買おうと思ったら買えるじゃん」と気が付いて選集を手に入れた次第です。
ちょっと字が小さいので、もう20年早く手に入れたかった。
大人になって読み返すと、子供たち、大人にみえたやや年長の少年少女、青年乙女たちの社会における力のなさがいっそう強く胸に迫る。
大人になるということが、無邪気に浜辺で波から逃げて遊んでいるうちに、知らないあいだに嵐が来て、いやおうなく大海原に巻き込まれていくことのように思える。
大人になれなかった子、大人にはなったけれど、歳をとってはいけなかった子、歳をとるうちに自分の大切なものを忘れざるをえなかった子どもたちのことを思い出して、こんなにつらい話をよく何も知らずに読んだな、という気持ち。
でもつらいことを知らなかったから読めたんじゃなくて、最中にいたから、おなじ痛みを抱える人々があらわれる物語に救われていたのだとも思う。
シンプルにあの甘い絵を眺めていることで心慰められてもいました。
ちなみに弊社は夏のボーナスなしです。
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