JoyAI Image Editを試してみた——ジュエリー撮影の参考画像、少し楽になるかもしれない
先日、いつも覗いているAIツールのDiscordで「JoyAI Image Edit」というツールの名前が立て続けに流れてきて、ちょっと気になっていました。
京東(JD)のオープンソースチームが4月に出した画像編集モデルで、「物をこっちに動かして」「カメラをこの角度に回して」みたいな指示で画像を編集できるらしいんです。
ジュエリーのライブ配信をしていると、参考画像やサムネイルの撮り直しで時間が溶けることがよくあって。「この石をもう少し左に置いた構図で見てみたい」と思っても、実物を並べ直して、ライトを当て直して——となると一回30分は飛んでいきます。
これ、もしかしたら楽になるかもしれないと思って、少し触ってみました。

そもそも、何ができるツールなのか
ざっくり言うと、普通の画像生成AIとは少し違っていて、「今ある画像の中身を動かす」のが得意なタイプのようです。
公式のデモを見ていると、例えばこんなことができます。
「リンゴを赤い箱の中に移動させて、そのあと赤い箱を消して」
「椅子を正面向きに回転させて」
「カメラを右に45度回して、シーンは動かさずに視点だけ変えて」
最後のカメラ操作、これがジュエリー撮影をしている身としてはかなり気になりました。
一枚の写真から「同じ石を別の角度で見た画像」を作れるなら、商品紹介用のカットを増やすのに使えるかもしれないので。

実際に触ってみた感覚
私が触ったのはfal.aiというサービス経由のホスト版で、1メガピクセルあたり約0.1ドル、日本円で15円くらいです。ローカル環境で動かすには24GBのVRAMが必要らしく、そこは私の環境では厳しかったので、ホスト版で試しました。
最初に試したのは、ローズクォーツのブレスレットを撮った写真でした。
「石の位置を少し右にずらして、背景をもう少し暗い紫寄りにして」という指示で編集してみたら——正直に書きます。思ったより、ちゃんと石の質感が残っていました。
普通の画像生成AIで同じことをすると、石の中の光の入り方が別物になってしまうことがよくあるんです。今回はそこが崩れにくかった。
ただ、完璧というわけではなくて。細かいカッティングの面の再現は、元画像のクオリティに引っ張られる感じがありました。ぼやけた写真からシャープなカットを取り出すのは、やっぱり難しい。

ジュエリー配信・占いコンテンツで使えそうな場面
いくつか試してみて、「これは使える」と思った場面をメモしておきます。
配信サムネイルのバリエーション作り 同じジュエリーを、別の角度・別の背景で何枚か作る。配信ごとにサムネイルを変えたいとき、撮り直しの手間が減りそうです。
タロットや占いコンテンツの参考画像 「月のカードのイメージで、夜の森に水晶が置かれているシーン」みたいな抽象的なものは、Midjourneyの方が向いています。ただ、「この水晶の写真を、もう少し神秘的なライティングに変える」といった「実物を活かした編集」はJoyAIの方が得意でした。
穿搭提案の参考画像の微調整 先月の配信でMidjourneyに「深紫色のドレス、シルバーのネックレス」という画像を作ってもらったんですが、そこから「ネックレスをもう少し細いデザインに」と微調整したいときに、JoyAIの方が意図通りに動いてくれる印象でした。

気になった点も正直に書きます
よかった点だけじゃなく、気になった点も。
ひとつは、日本語の指示がまだ安定しないこと。英語で書いた方が精度が高い気がしました。「石(いし)」と書くと認識がブレて、「stone」と書き直したら意図通りに動いた、ということが何度かあって。
もうひとつは、消費者向けのきれいなウェブ画面があるわけではないこと。自分で環境を用意するか、fal.aiのようなサービス経由で叩くことになります。「アプリを開いて、写真を選んで、指示を入れる」という気軽さを求めている人には、まだ少し手間が多いかもしれない。
あと、使い続けていて気になったのが、同じ指示でも結果が微妙に揺れることです。一発で理想通りにならないことも多くて、何回か回して選ぶ前提で使った方がいいと感じました。

今の時点での結論
結論から言うと、配信の補助ツールとして、今後も少しずつ試していきたいと思っています。
ジュエリー撮影の「角度を変えたい」「背景を差し替えたい」というニーズに、そこそこ応えてくれる。完全に実物撮影の代わりになるわけではないけれど、「このカットも撮っておけばよかった」と後から気づいたときの救済策として、役に立ちそうです。
ただ、美しいものを伝える仕事で一番大事なのは、やっぱり実物に向き合うことだと思っていて。AIに「任せる」のではなく、「一緒に考える」距離感で使っていきたい——ローズクォーツの質感を、AIに全部渡したくはないので。
まだ検証中ですが、今の時点での記録として残しておきます。
ジュエリー配信や占いコンテンツでAIを使っている方がいたら、どう取り入れているか、ぜひ教えてもらえると嬉しいです✨
