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観る将を楽しもう!【先手と後手】

先手と後手、どちらが有利なのか。
今の時代は先手有利と言えます。

一昔前の将棋界全体では、先手と後手に差はあまり見られなかったのですが、近代に進むにつれて先手勝利が増えているようです。

囲碁では先手として、先に打つ分をハンデとして6目半負いますが、将棋では先手にハンデはありません。

その為、将棋ルール改定という色が現代は濃くなっているようです。

実際の対局では、記録係が振り駒を行い、先手か後手が決まります。
(振り駒:歩の駒を5枚投げ、表裏の数で先後決める)

タイトル戦は何局も指しますので、1局目は振り駒を行い、2局目からは先手と後手が交互に続いていき、最終局までもつれた場合、また振り駒をして、先手と後手を決めます。

■先手の特徴
先に指せる分、主導権を持っているので、自分の作戦(研究)を後手より通しやすいです。
また、自分のペースを相手に押し付けやすいとも言えます。

■後手の特徴
先に一手打たれてしまうので、後を追いかける形になる。
相手の作戦(研究)を避けるか、突っ込むかは棋士の個性。

後手は一手遅れている分【工夫】をして進めていかなければならない。

持将棋(引き分け)にできると、有利になる。
→持将棋(引き分け)になると、手番を交代して最初から指す。
後手番で持将棋の場合は、先手となって最初から始められるので有利になる。
ただし、また最初から指すので体力が必須。

以上が、先手と後手の特徴となります。
ここまで先手有利の話をしてきましたが、最初に述べたように、将棋界全体の話になりますので、実際のタイトル戦では、先手が必ず勝っているかというとそうではない場合もあります。

藤井八冠の一角を崩し、藤井七冠となったタイトル、叡王戦。

タイトルを奪取したのは伊藤棋士でした。

叡王戦での勝利手番はなかなかに面白く、第1局と第2局はお互い先手勝利で1-1に。
その後、第3局と第4局はお互い後手番で勝利し2-2に。

そして最後は振り駒の結果、後手番となった伊藤棋士が藤井棋士に勝利をあげ、タイトル奪取となりました。

棋士個人の成績で見ても、先手勝利の棋士が多いと思いますが、タイトル戦だけに焦点を当てると、また違った結果となるので面白いですね。

ちなみに、先手勝利が一番多いのは藤井棋士。
後手勝利が多いのは、叡王戦の最終局を後手番で勝利したこともあり、伊藤棋士ではないかと言われています。

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