[Tales連載中]Fantasia 〜げんそうのきょく〜(現在27話まで公開中)を10倍楽しむための美術案内
Fantasia 〜げんそうのきょく〜について
今月頭よりチャットノベルアプリ『tales』で、長編恋愛ミステリー『Fantasia 〜げんそうのきょく〜』の連載を始めました(全58話、27話まで公開中)。
この物語には、キーアイテムとして、画家ムンクの《接吻》という絵画が登場します。 talesでは載せられない画像と共に、作品の世界を少しだけご案内します。
【Fantasia 〜げんそうのきょく〜 あらすじ】
芸術高校に通う二宮有紗はミステリアスな同級生・風の秘密のキスシーンを目撃したことから、「偽の恋人」になるよう脅迫される。
忘れかけていた過去の記憶、夭折した天才画家…。
嘘から始まった関係は、やがて世代を超えた、壮大な愛の物語へと繋がっていく。
Boy meets Girl Again.
ちょっとミステリー要素もある、長編恋愛ストーリー。
冒頭、主人公の女子高生が、絵画鑑賞の授業中にムンクの《接吻》を見て気絶していまう、というシーンがありまして…。
このムンクの絵に、自分が目撃したショックな場面を重ね合わせてしまった、というもの。
また、この物語ではムンクのそれら一連の作品群が、登場人物たちーーー今を精一杯生きる高校生たちだけにとどまらず、親世代や教師なども含めた人物たちの、男女観、恋愛観、芸術観の象徴として何度も登場します。
実際に絵を見ずとも成立するように書いてるつもりではあるのですが、せっかくならぜひ、一緒に見ていただいたら楽しめるのでは、と思いまして。
しかしtalesには画像を貼ることができないので、こちらにまとめました。
【ムンクによる《接吻》】




本編でも比較として登場してるのですが、同時期にほぼ同じ構図で描かれた作品としてクリムトの「接吻」がありますが、黄金に輝き、甘美な愛を描いたクリムトに対し、ムンクの接吻は、二人の顔が溶け合い、個が失われるような、どこか不穏で、孤独で、とても激しい愛を描いています。
ここに紹介した以外にも、生命のフリーズという作品群の中で、似た様な場面を、素描、銅版画、木版画、油彩と、技法も時期も多岐にわたって何枚も描いています。
最初のうちの何枚かはヌードなんですが、途中から着衣に変わります。
着せることすることで、最終的にはものすごいシンプルで、強い画面作りが成立するようになるんですよね。
そこにムンクの上手さを感じます。

エミーリエとの自由な恋愛観しかり
あっけらかんとして、幸福なオーラが伝わってくるような気がします
【作者より、もう一言】
Fantasia 〜げんそうのきょくという物語は、一見青春ものの体はしているものの、実は、ファムファタールもの、でもありまして。
それもあって、これら一連の作品をあるものの象徴として扱っていてーーー自分の中でも稀に見るチン作に書きあがっています(ちーん)
えーと、要するに何が言いたいかというと、この物語で描きたかったのは、時には人を狂わせ、運命さえも変えてしまうような、抗いがたい「愛の引力」です。
ムンクの絵のように、不器用で、痛みを伴いながらも、誰かを求めずにはいられない――。 そんな登場人物たちの、切なくて激しい“魂の物語”を、ぜひ本編で体験してください……と、言ってみる(笑)
全58話、すでに執筆を終えています。昨日27話までアップしました。
毎週木曜日か金曜日更新しています。
7月中旬くらいまでに全部出せたらと計画しています。
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ちなみに、短編のストックも結構ありますので、noteではそのあたりを中心にアップできればと思ってます。
ではまた。
