二十代の全盲の人
字が読めないというディスレクシアと呼ばれている学習障害があって、そういう人たちは絵を描くのが上手かったり、なんらか優れているところがあったりするらしい。
私は40代だけど左目だけ白内障になってしまっていて、人工のレンズを入れている。なので左目だけ焦点調整ができなくて、近くのものを見るとぼやける(人工レンズの焦点は手元じゃなくて、ちょい遠くなのだ、生活には便利だけども)。
ので、読書ができないんだよね。
まあできるけど、年間1,000冊読書していた人間の読書量と比べるとぜんぜん読めてないよ。
しかも緑内障だから、特に視野の上半分がかなり見えにくく、マウスカーソルは小指の第一関節くらいの大きさにしている。
病いの自慢じゃないんだが。
もう私の目ってダメかもしれんなと思ったからではないが、そのあたりから始めたこの無名人インタビューというZoom顔出しなしという建付けはさながら人間図書館のようで、一人ひとりからお話を聞くということで、そうそうこないだNT大学の学生からヒューマンライブラリーというのを教えてもらって(NY大学! この企画はどこまで行くのか)、実際、本と人とはとても似たように感じたりする。
おっと本題からまた逸れた。
言いたいことは一つ。
私たちはなんだかんだのレッテルを貼られる以前に同じ人間だ。
今日の無名人インタビューもよろしくお願い申しあげます!(主催:qbc)
今回ご参加いただいたのは 青空すみれ さんです!
現在:私、ピアノを弾くのが好きで。ピアノを弾いてる時間はすごい楽しすぎて、もうずっとやっていたいなって思います。
qbc:今、何をしている方でしょうか?
すみれ:この質問、すごく苦手なんですよね。私、あまり考えたことないんですよ。
楽しく生きていきたいと思っている人みたいな感じで。
qbc:楽しいと思うときは、どんなときですか?
すみれ:私、ピアノを弾くのが好きで。
ピアノを弾いてる時間はすごい楽しすぎて、もうずっとやっていたいなって思います。
自分の中にある、この曲をこういうふうに弾きたいみたいなイメージに近い音が出せたときは楽しいな。そうじゃなくても、練習そのものが楽しいですね。ピアノと一緒に、同じ場所にいるっていうこと自体楽しいかな。
qbc:イメージ通りの音が出せるというのは、どんな感じですか?
すみれ:例えば、5段階の強さのうち3で出したいと思って、絶対満足に行く3は出せないことが多いんですけど2.8なり、3.2なりていう近い音が出せたときが、凄くいい気分になります。
qbc:イメージに近い音って、力加減だけで出せるものなんですか?
すみれ:自分のモチベーションや気分みたいなのもちょっと影響あるんじゃないかなって思ってます。
qbc:機械が押したら、出ない音ですか?
すみれ:人がやるからこそ出る。あと電子ピアノじゃ出せない音ってありますね。私が家での練習は電子ピアノで、いつもレッスンのときはグランドピアノで弾いてるんですけど、違いますね。表現が難しいんですけど……違うなって思って。
qbc:他に、楽しいポイントはありますか?
すみれ:一番にピアノがパッと思いつくんですけど。あと、自分の心理学的な心の動きとか。
例えば、何か出来事があってその時どんな気持ちになって、それがどう行動に出たみたいなことを振り返るっていうか、そういうこと好きですね。
qbc:いつから好きですか?
すみれ:私が中学生、いや小学生ぐらいかな。とにかくちっちゃいときから好きでした。
よく考えてたと思います。ちっちゃいときから。
暇さえあればっていうと言い方はあれなんですけど、時間があると考えてる感じですね、あのときどうだったかしら? みたいな。
qbc:最近の過ごし方はどんな感じですか?
すみれ:私、一般的に作業場って呼ばれるような、障害のある人たちが働く為の練習をしたりするところに所属はしているんです。
他の皆さんは毎日なり週2~3回なり自分のタイミングで通ってるんですけど、私は定期的には通うことができていなくて。みんながしてる活動をするっていう段階まではまだ行ってなくて、月1で行って、お仕事をする皆さんに慣れるっていうかお話をしたり、ちょっと遊びに行くみたいな感覚で今は過ごしてて。ゆくゆくは通うことができたらいいなって。
あと病院に通院、レッスンして、外出の手伝いをしてくれるヘルパーさんと外出したりみたいな感じで、現在で言うとそんな感じ。
qbc:今、目は、どんな見え方をしているんですか?
すみれ:光も含めて何にも見えてなくて。真っ暗というとわかるかな。何て言うんでしょうね。遮光カーテンみたい。あれをつけてるようなイメージかな。本当に何も見えてない。
qbc:noteやインターネットは普通に使われるんですか?
すみれ:MacのVoiceOverっていう読み上げ機能を使って、普通のことですね。それと文字を書く。
書くって言っても皆さんがペン持って書くんじゃなくて、パソコンに向かってキーボード打つって感じなんですけど、それが好きなんですよね。
qbc:Macの読み上げ機能で書けてるってことですか?
すみれ:そうです。打った文字を読み上げてくれるし。漢字変換するじゃないですか、変換したとかも読み上げてくれたりするので。
あと、今このZoomにもMacから参加したんですけど、ミュート解除したよっていうのとかも通知してくれたりする。全部読んでくれます。
qbc:何歳ぐらいから、パソコンでインターネットしてますか?
すみれ:自分のパソコンを持ちだしたのは2020年の11月なので、最近なんですけど。その前はiPhoneをずっと持ってて、あとドコモのらくらくフォンっていう携帯電話には読み上げる機能がついててメール書いたりはしてて。その後、iPhoneに変えてっていう感じ。
qbc:どのような世界観に生きていらっしゃるんですかね?
すみれ:五感って言われるものの中で、視覚だけがないので聴覚、触覚とかは普通に感じられるので。
でもちょっと私、子供の頃見えていたこともあって、見えていたって言っても視力が0.1もなかったんですよね。だから光が見えるとかそういう程度だったんですけど。
それでも見えていた頃があるので、なんとなくお部屋の中こんな感じなのかなとか、光の明るさっていうかお部屋の雰囲気はこんな感じかなっていうなんとなくですけどね。
見えていた頃に行ったことのある場所ならわかるけれども、今初めて行く場所はもう音と目以外で見て感じる。
qbc:その他、日常されていることってありますか?
すみれ:後は訪問看護っていって、お家に看護師さんが来てケアをしてくれるっていう制度があるんですけども、それを利用しようと今いろいろ準備中っていう感じですね。
qbc:それは身の回りの世話的なことですか?
すみれ:身の回りのっていうか、気持ちや気分的なことをちょっと整理したりとか。
あと、1人で外に出るのが難しいので。例えば散歩とかもヘルパーさんだけだと時間とか制約があるので、関わってくれる人を増やして。関わってくれる人が増えると私自身安心できていろんなところに相談ができたりするので、訪問看護っていうのを使おうと思ってます。
qbc:今、人生が上向いてるか下向いてるかっていうと、どっちですか?
すみれ:上か下かって言われると上かな。
今、比較的安定して折れ線グラフみたいなやつだったら、まっすぐ平らに近いって感じかな。
qbc:折れ線グラフって、どういうふうに理解したんですか?
すみれ:私はパソコンで文字とかを読み上げるか、点字で読み書きするんですけど、点字に点図っていうのがあって。点図の“ず”って図書館の図って書くんですけど、図が表せるんですよね。紙とかに印刷して。点字の教科書とかにグラフとか載ってたりしますね。なので触ってイメージする。
qbc:図って、漢字はどうやって覚えたんですか?
すみれ:漢字の形とかはちょっとわかんないけど、パソコンとかで読み上げられるので、それで対応というか覚えていく。例えば、図書館って言ったら、書は書くって読むし、館はやかたって読むんですよね。それで、覚えてます。
過去:当時、自分の状態とかうまくこう伝える力が弱かったのかなって。それで、自分がこれが嫌とかあんまり話が出来なかった。
qbc:小さいころ、どんなお子さんでしたか?
すみれ:小学生までは比較的チャレンジャーっていうか、何でも楽しいとかできる人っていうか物分かりっていうのかな、良い人だったような感じがしてます。
例えば、学校とかでこうしましょうみたいに言われて、指示が出たときにそれをよく理解してできた感じです。
qbc:ご自身では、どう感じていましたか?
すみれ:小学校からずっと特別支援学校で、障害のある子たちの学校にいて。
その中で盲学校って言われる視覚障害の子たちの学校にいたんですけど、普通の小学校みたいにクラスに30人もいないんですよね。ひと学年でその頃4人とかで。その4人の中でいわゆる普通に教科書を使って学年通りにお勉強をすすめられる子っていうのは、私だけだったんですよね。
他の子たちは一般的に障害が重度って言われる子たちだったので。
例えば、算数の教科書に向かって問題を解くとかじゃなくて、生活の動作の中で学んでいく。“買い物学習”とかそういうので学んでいくみたいなのがあって。
一般的に“授業”って言ったら“机に向かって教科書を開いて”ってイメージがあって、私だけ普通の授業を受けてて、ちょっと「あの子たちいいな」みたいな。
私にとっては、遊んでいるように見えた、感じたんですよね。
qbc:その頃、目は見えてたんですか?
すみれ:そうですね。見えてた。見えてたって言ってもさっき言った通りですけどね。
やっぱり聴覚とか他に頼ってることが多かったですね。メガネはかけても意味がなかった。
教科書に向かって問題を解いたりていうのがちょっと嫌だって。先生方は楽しくなるように心がけてくださってたと思うんですけど。うまく言葉にならないんですけど、体験から学びたかったのかなって思いますね。そのテキストから学ぶよりも。
qbc:ご自身の性格を表現すると、内向き・外向きでいうとどんな感じですか?
すみれ:基本1人でいることが好きですし、割と内向きかな。誰かと何かする、どっか行くよりも、いやそれも好きなんだけど、どっちかというと1人とか。
あとオンラインとか物理的に人と離れてるっていうのはすごい楽に思います。
qbc:それは目と関係しますか?
すみれ:じゃないかもしれん、どうなんだろうね。
qbc:見えてる見えてないにかかわらず、人との距離感を気にしてしまうんですかね?
すみれ:そういうのもあるかもしれないな。
qbc:子供の頃、好きなことはありましたか?
すみれ:ほんと子供のころはあんま覚えてない。さっきの“小学校の頃は”って話も、全然覚えてないんですよ。何が楽しかったんだろう。
qbc:ピアノはいつから?
すみれ:ピアノは小学校3年生ぐらいかな。9歳か10歳ぐらいからやってますね。
元々ピアノが好きで、学校の教室にピアノあるんですよ。それを休みの時間とかに弾いてて、ピアノ教室行きたいなみたいな。
qbc:ピアノは、何が良かったんですか?
すみれ:私の中でこの子ピアノ上手いなって思える子がいて、その子はJ-POPだったんですけどかっこいいって思いました。彼、耳コピが得意だったんですよね。学校で耳コピしてるとこはあんま見れなかったけれど、授業で何かの曲が流れて、次の日にはもう弾いてるとかあったんでかっこいいとか思って。それでピアノ習いたいなって感じですね。
qbc:ご自身でピアノを弾き始めて、どうでしたか?
すみれ:やっぱりここまで続いてるってことは楽しかったんだろうなって思います。
qbc:ご家族との関係はいかがでしたか?
すみれ:すんごい怒られちゃうイメージが、そういう感覚がありますね。
これやっといて、うんって言ってやらなかったとか、そういうちっちゃなことが何度も何度もあったなっていや今もあるんですけど、今よりもずっと多かったな。
qbc:見えないからできない、ってことではなく?
すみれ:ではなくて、できるんだけど、やらなかった。
qbc:中学校、高校っていうのはどんな感じでしたか?
すみれ:ほんっとに覚えてないんでざっくりとなんですけど。
中学校は小学校まで行ってた学校から転校したんですけど、そのさっきお話をしたように、小学部は学年が4人だけでとか、そういう環境だったんですけど、その学校の中学部もそんな感じだったんです。
小学校のときに行ってた学校では、なんかやだなって思って。転校した学校は学年全体で12人。
その中で点字を主に使うグループと、普通の字で授業を受けるグループっていう感じで授業を受けていたんです。
中学校に見学に行ったときにすごくいいなと思ってそこの学校に入ったんですけど、家から遠かったんですよね。だから寮に入ってたんけど、その学校の風土っていうか、雰囲気が合わなくて。もう気持ち的にすごくつらくなってしまって、結局小学校のときの学校の中学部に戻ったんだけど、だからといってつらいっていうのがなくなるわけじゃなくて。高校もその戻った学校の高等部に行ったんですけど。やっぱり中高通してしんどい気持ち、つらい気持ちっていうのが、変わらなかったですね。
qbc:どんなしんどさですか?
すみれ:小学生のときの手厚さっていうのかな、すごく違いがあって。学年が小学校のときは4人とかで授業も1人で受けたりっていうことがあったんで、先生が近いんですよね、とにかく。何かあればすぐ先生に話したりできたりするんですけど、それがなく学年全体で12人なので。
当時、自分の状態とかうまくこう伝える力が弱かったのかなって。それで、自分がこれが嫌とかあんまり話が出来なかった。
qbc:中高の後は、どんな進路進学でしたか?
すみれ:高校卒業するときに、一般的にオーバードーズと呼ばれる、処方薬を、手元にある分だけ全部飲むってことをして。
その頃本当に自分で自分をセルフコントロールできてるっていう感覚が全くなくて。とにかく、怖いなっていう思いがあって。
その高校卒業するタイミングで精神科の病院に任意入院、自分で入院したいですって言う形で、3カ月入院を。
qbc:入院の前に、通院はしてたんですか?
すみれ:中学生からずっと通院。学校宛ての診断書には適応障害ってなってましたね。
そこから今までずーっと通院続けてます。
qbc:入院はどうでしたか?
すみれ:あんま良くなかった。携帯電話持ち込めない病棟だったので。
入院でリセットできたかなっていう感覚はあったんですけどね。でも、あんま思い出したくないかな。
qbc:その後は?
すみれ:退院した後は、しばらく家で、今さっき現在で話したみたいな感じな生活をして、高校卒業した年の9月に、またオーバードーズをしてしまって。
理由が、ずっと好きなことをする生活っていいのかなって。じゃあ何かしてみようかっていう話になって、作業所っていう、最初にお話ししたところが家の近くにあったので、そこに通ってみようかってなって。
これが、高校を卒業した次の年2020年の1月だったかな。
未来:生き切ったね、楽しそうだったよね、みたいな。充実してたよねって感じに思われてたいし思いたいなって思いますね。
qbc:5年後10年後、あるいは死ぬときにどう思われていたいですか?
すみれ:生き切ったね、楽しそうだったよね、みたいな。
充実してたよねって感じに思われてたいし思いたいなって思いますね。
qbc:どうしてですか?
すみれ:今まで、すごくしんどい、つらいなって時間が長かったんですね、私。安心だったり楽しいだったりっていう、プラスの上向きの感情っていうのを多くもっていたいなっていうふうに思っているんですよね。
だから、訪問看護を使ってみるとか、ゆくゆくは作業所にまた通いたいなっていう気持ちもありますね。
qbc:5年後など、直近でこうしたいといった思いはありますか?
すみれ:どうだろう。今、上向きで過ごせているので、この上向きな時間を長く続けて、安定して楽しいっていう感覚の中だと、作業場に行くことであったり、他人と社会と関わるみたいな部分もできやすいので、そういうことを積み重ねていきたいなって思ってます。
qbc:上向きになれてきた理由は、ありますか?
すみれ:高校卒業してからの数年間は、学校自体にすごくつらさを感じてたんで、なんでだったんだろうあれは。
今、自由というか、縛り少なく過ごせているので、その中で自分の行動とか気持ちを考えていくことができて、その結果っていうか。考え方はそれまですごく「なんであれができないんだろう」とか、ポジティブではなくて、自分を責める考え方が強かったんですけど、自分を責めるんじゃなくて、意識してあのときどうやったら良かったかなとか、前に進んだかなとか、そういうふうに考えるようにしているんですね。
最近それがちょっと楽になっている要因の一つでもあるかなって思って。
qbc:それは、何か大きい出来事があって変わった、とかではなく?
すみれ:アサーティブコミュニケーションっていうコミュニケーションの取り方や、アンガーマネジメントっていうものを知って、意識的にそういうコンテンツに触れるようにしているっていうのも影響があるかもしれないなって思います。
qbc:それを知ったきっかけはありますか?
すみれ:インターネットでいろいろ調べるのが好きなんですよね。それでですね。
今忘れちゃったんですけども、そういうコミュニケーションの手法を知って意識するようになってきた感じですね。
qbc:現在の性格について、周りの人からはなんと言われますか?
すみれ:慎重とか、不安が強い人だよねとか。あと自分の意見とか、こう思うんだけどっていうのをなかなか周りに出しにくい人だよねって言われます。
qbc:ご自身ではどう思いますか?
すみれ:全くその通りだと。もうそういう特性っていうか、知ってもらうために病院で心理検査っていうのを受けて、こういう性格だからっていうか、捉え方だから、こういう声かけしたら良さそうだよねとかこういう伝え方がいいんじゃないかなっていうのを支援者の皆さんに気にかけてもらえてるので良かったかなって。
qbc:もしも、今、何かを変えられるなら、何を変えたいですか?
違いますね。もしも未来に願いが叶うとして、目を治したいと思いますか?
すみれ:もしも……ワクワクするね。
目が見えるようにとか、そういう何か飛躍的なのは全然なくて。
別に目が見えないのはもう普通、私には当たり前なので。今さら目が見えるようになったところで、ちょっと困るかもしれないですね。
qbc:では、何を手に入れたいですか?
すみれ:私は、いつもいろいろお手伝いをしてくれる支援者っていう人達と、なかなかコミュニケーションが、今こういう話をしてるみたいな感じで話すことが難しいんですよね。
なので、もしも変えるんだったら、声で話すだけじゃなくて、気持ちだったりを伝える手段を増やしていきたいって思いますね。
qbc:話すことが難しい?
すみれ:今こうやって普通の話ができてるんですけど、この声を出すっていうところが何か物理的などっかに欠損があるとかではないんですけども、緊張したりとか、そういう気持ちが関わって、難しいんですね。
なので今は、事前にスマホのメモとかに書いておいて会ったときに見せようとか。その場で一緒にいるときに書いてとか、ピアノのレッスンに行ってるときとかは割とお話をできたりすることもあるんで。
今こんな感じで、ちょっと緊張しちゃってるときは、書いたり事前にメールしたりとかしてるので、ただ「声で伝えないとダメ!」みたいな思いがあったりするので、そのダメ!を取り払って楽になりたい。もしも変えられるならね。
qbc:人の心理が好きというのは、どうしてですか?
すみれ:なんでかな。よくわかんないですね。なんか好きって感じ。
qbc:観察の対象は、自分だけですか?
すみれ:近しい人のは気になるかな。家族とか毎週会ってる支援者の人とか。
例えば支援者の人が何か言って、それどういう意味で、気持ちで言ったんかなあとか、よく気になってますね。
qbc:ピアノに関しては、今後どうしていきたいですか?
すみれ:死ぬその時まで続けたいですね。
qbc:ピアノを弾いていなくてもいいですか?
すみれ:もう弾いてなくてもいいかも。でも弾いた方が楽しいかな。聴くのもね。
だから私のスマホでよく音楽聴いたりするんですけど、ピアノの曲とかピアノと何かの曲、合唱とか、ピアノ曲ばっかり入ってますね。ほんとピアノ好きみたいで。
qbc:そこまで好きになった、大きいきっかけはありますか?
すみれ:ピティナっていう全日本ピアノ指導者協会、ピアノの団体があるんですけど、そこのピアノステップっていう誰でも演奏をしてアドバイザーって呼ばれるピアノの指導者をしている人とかから講評、演奏のどこが良かったとかをうけられるっていうものがあるんですけど。それに去年、初めて参加して。
それで、会場にいた人が終わった後にすごく声かけてくださって。よかったですっていう感じで、それは形式的なものじゃなくて、本当に心がこもってるなっていう感じがして、それ以前からピアノは好きだったんですけど、より大好きになりました。
qbc:言われたとき、どんな気持ちでしたか?
すみれ:なんかもう、あったかいなあって。
冬の寒い時期に床暖房とかはいっためっちゃ温かいところにいると、幸せな気持ちになったりしませんか? なんとなくそんな感じのあったかいです。イメージ。
ピアノやっててほっとするっていうか、落ち着くって感じかな。
qbc:最後の質問です。言い残したことはありますか?
すみれ:インタビュー見つけたときに、直感でビビッとくるっていうか。あ、楽しそうこれって思って。何にも本当に私にしては珍しく何も考えずに応募したんですけど。いや、してよかったって、楽しすぎて。
qbc:無名人インタビューを見つけたときに、最初にVoiceOverで何が聞こえたんですか?
すみれ:無名人。無名人が一番最初に来た感じ。
qbc:その後は?
すみれ:無名人インタビューとかその記事の内容とか読んでくれたんですけど。
qbc:無名人っていうところにビビッと来たんですか?
すみれ:そうそう、それにびびっと来たっていうか。
本当にだって社長でもないし、本当に無名じゃないですか。インパクトがすごかった。
qbc:なるほど。
すみれ:やっぱり、一番最初に私すごい戸惑ったじゃないですか、“今何してる人”っていう質問ですかね。
それで、多分社会的な立場「〇〇の社員です」とか、社員じゃなくても「契約社員です」とか、どっかに属してますっていうのが、なかなか自分の中でイメージできてないので、宙ぶらりんみたいなイメージなんですよね。
生産性とか、そういう考え方もちょっと芽生えるんですよね。何も生産してないじゃんみたいな。そうなると、自分は無名かなって思ったりします。
qbc:ありがとうございます。
あとがき
今回の無名人インタビューいかがお楽しみいただけましたでしょうか?
感想はコメント欄に書き残していってくださいね!
で、言葉の定義もろくろく知らない私がこういうこと言うと扇動になりがちかと思うんだけど、目の見えない人が適応障害って診断されるの、日本社会エグいなって思いました。
目が見える前提で作られた社会なんだから、適応しにくいの当たり前じゃん。
システムからこういうコメディが発生してしまうのは仕方ないですね。
遠くで見れば喜劇ですが、まあ近くで見ると悲劇なので。
とまれ、こういうことはちくちく直していくしかないんだなあ。
ともあれ、VoiceOverというのを聴きながらのパソコン操作環境というのを、Zoomの画面共有で追体験させてもらったんですけど、めっちゃ速い速度で読みあげてもらってるのね。2倍速くらいじゃなかったかな。 (インタビュー参加者注:VoiceOverの最大速度に設定しています。)
当たり前だけど、等速じゃ処理遅くなるものね。
こういう、未知との遭遇あるからね、まだ世界は変わり続けることができるんだろうなと思った明朗な終わり方をしますか、ねえ。
たまには明るく。
インタビュー担当:qbc
編集協力:ことり☆
#無名人インタビュー #インタビュー #自己紹介 #ピアノ #視覚障害 #適応障害
マガジンで過去インタビューも読めますよ!
インタビュー参加募集!

いいなと思ったら応援しよう!
いただいたサポートは無名人インタビューの活動に使用します!!