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無名人インタビュー:「散歩する文学賞」主催 フロントエンドエンジニア 著作家 の人

qbcは川のない町に生まれたんです。ウワワー水がないと田んぼできないよ!! 水田! でも大丈夫、玉川兄弟が用水路を引いてくれました。これが玉川上水であり、太宰治が入水した川でもあります。
インタビュー中に出てくる多摩川とは違う川なので、お気をつけください。
ということでしむをさん回です。「散歩する文学賞」主催をされたしむをさん。
当初、私のプランでは文学賞やってます、みなさま作品ご応募お願いします! という展開だったんですが、インタビューから編集まで、4か月もかかってしまったのでね。。ごめんんなさいしむをさん!!
で、お話の内容はToDoリストの話から始まって、記録することを経由して、人間賛歌までたどりつきました。遠くまでいったものだと。
お話の脈絡と気持ちの経緯は本文をご確認ください。しむをさん回、お楽しみいただければこれ幸い!

今回ご参加いただいたのは しむを さんです!
Twitter Qiita

1、コロナの時代

qbc:さぁどういうインタビューにしましょうか。

しむを:えっとですね。企画を見た時の第一印象がけっこう衝撃的で。2020年って、ちょうど有名とか無名の境界がすごいぼやけてきた年だなーって思っていたところだったんですよね。
みんなtwitterのタイムライン見てますし、共通の有名人っていうのが、テレビからYouTubeに移行してしまった。お勧めのアルゴリズムは、過去の自分が興味をもっていものしかすすめてこない。

qbc:はいはいはい。

しむを:僕個人の例で言うと、友達が「お笑い第七世代」について話していたんですが、僕はその芸人さんの名前とかほとんど分からないんですよね。それって個人個人でレベル感が違えど、同じことが起きてんじゃないかなって思ったんすよ。
一方では、自分が時々見てる100万人ぐらい登録者数のいるYouTuberを、その友達は知らなかったんです。
100万人っていうと、日本の人口を1億人いるとしたら、100人に1人じゃないですか。それってもうイコール有名人だと思うんです。

qbc:そうですね。

しむを:でも、見てる世界というか属してる世界が違うと、有名人でもない。これってすごい時代だなって。

qbc:私、今年42歳なんですけど、この世代ってCDが100万枚売れた時代と一致してるんですね。で、浜崎あゆみとか安室奈美恵とか、みんな知ってる。

しむを:みんな知ってますね。

qbc:でも、それはそれで異常じゃないのかな、って思います。みんな知ってるって。

しむを:あーなるほど。

qbc:うん。だから何が正常かってのは一口にはくくれない。戦中戦後の大きな塊の時代から、じょじょに小分けの塊の時代に移ってきていて、マスの時代からSNSクラスターのコミュニケーションになってきる。
ただ、こうなると会話の共通項が作りにくいという障害が発生したりするんですけれども。

しむを:まず前提を確認しないと会話が成り立たない、てことが、肌感レベルで最近増えた感じがします。

qbc:確かに2020年って、コロナの影響もあってか、大きいメディアだったテレビに出ていた人たちが、YouTubeに大きくなだれこんだ年でしたね。
それから、エンターテイメントの人たちが自殺したり。業界のビジネスモデルが崩壊した年ですね。
まあ、世話になったテレビに義理を欠いてしまうので、YouTubeに移行したくても移行できない人たちもいるのかなって思いますが。

しむを:でも、オリンピックやってたら全然違ってたとは思いますよね。オリンピックって多分テレビで見るじゃないですか。来年やるかどうか知らないですけど(笑)

qbc:なるほどなるほど。そういう感覚の中で、「無名人:という言葉がヒットしたというわけですね。

しむを:そうっすね。あと単純に、自分が道歩いてて、東京とかすごい色んな人とすれ違うじゃないですか。
その中の百人、千人、一万人とすれ違っても、誰もその人たちのことをお互いが知らない。とうぜん、僕のことも知られていない。
さらに今マスクをつけて顔が隠れちゃってるんで、よりいっそう、みんな無名人になっちゃってるって思えるんじゃないかと。
僕も匿名でzoomやったりするんですが、僕が何者だとか、どこで生まれたとか、よく分かんないじゃないですか。
そういうことを背景にして、こういう風にお話をさせていただくってのがめっちゃ面白いなと思ったんすよね。

qbc:お互い同士を知らない匿名で無名の群衆って、都市を象徴的に表してもいますね。田舎は、知り合いの世界でしょう。

しむを:今朝方、カンボジアのモーニングマーケット、朝市の動画を見てたんすよ。2週間くらい前に上がってたやつ。全然歩行者がマスクつけてない。ソーシャルディスタンス関係ない。物の売買してて。
だから、その都市によるのかな。自分が生きてる文脈によって違うのかなと。
このコロナの受け取り方もそうですし。いろいろと面白い。

qbc:コロナが変えたことはたくさんあるけど、すぐ馴染んでしまったものもありますね。あっという間だった。

しむを:3月とか4月ぐらいで街に人もいなくなりましたし、さながら廃墟のようでしたね。なんか不思議でした。
僕、自粛期間中に、1ヵ月くらい外に行ってない時があったんですよ。4月の頭から5月の確か連休くらいまで。僕は常日頃パソコンいじってんですけど、パソコンで映画みたりとか、そのうちいろいろな境界みたいなのがなくなっていくというか。良いのか悪いのか分かんないですけど、不思議な時間を生きたなぁと。

qbc:そうですね。

しむを:仕事と生活の境界が、非常に曖昧になりました。僕の住んでる地域では、いくらが電車に人も増えてきたりはしてますけど、あの頃はけっこう電車の中で咳しただけでも睨みつけるような視線を感じたり、体験したことのないような時間だったなぁと思いますね。(笑)

qbc:不思議な緊張感。得体の知れない、目に見えないものと戦う恐怖ですね。

2、後悔最小化ToDoリスト

qbc:で! どういうインタビューにしていきましょうか?(笑)

しむを:何を聞かれてもいいので、逆に普段やられてるような感じとかが。

qbc:散歩する文学賞を主催されていますが、その募集など事故昭明

募集を告知する前に、締め切りが過ぎ、ついに結果まで発表されてしまった! 遅筆ですみません。

しむを:文学賞はけっこうどっちでも良くて。

qbc:あ、そうなんですか。では、そこに最終的にふれるにしても、通常インタビューって感じで進めましょうか。まず、今何をされている方なのでしょうか?

しむを:僕、ToDoリストをすべて消化したいって日頃から考えてるんですね。

qbc:ToDoって、人生の中でのToDo?

しむを:そうです。Amazon創業者のジェフ・ベゾスさんいるじゃないですか。あの人が後悔最小化フレームワークって言ってて、自分が後悔するかしないかを天秤にかけて、常に後悔しないほうを選べって言ってて。
だから、自分がやりたいことを常に整理していて、常に自分が何をしたいか、何者であるかを分かっておくことが重要だなと思って、僕は今、事実そうしてるんです。

qbc:なるほど。

しむを:そのToDoリストを常に整理して、あれができたこれができなかったというのを常に分かる状態にしておくんです。そうすると自分の欲求も分かりますし、命の限り行動して、ToDoをこなすのに没頭して自分がいます。没頭してる瞬間というのが、僕の幸せなんですよね。
と同時に、小学生ぐらいから日記を毎日書いていて、日記を書いてると、自分が何者か、というのが把握できてくるんですよ。それが、なんかハッピーで。

qbc:そのToDoリストはどんな内容のリストなんですか? 最近終わったToDoって何ですか?

しむを:直近だと、ドラクエ7をクリアしたとか。iPadでやりましたね。
あと今年は他に、高知県に行くとか。坂本龍馬が好きなので、一回行っときたいなと思って。
そういう軽いものもあれば、もう一度青春をするみたいな抽象度が高いももあります。
そういったToDoを大体100何個ぐらい常に把握しといて、今の自分が今の環境でできることを別にマークしていて、それを一個一個やってってる感じです。
そこに仕事が絡むこともありますし、絡まないともある。

qbc:今お仕事は会社員ですか? フリーですか?

しむを:まぁどっちかっていうとフリーランスに近い。

qbc:会社に籍はある人です?

しむを:籍はない人です。

qbc:なるほど。その、日記を書き始めたきっかけってなんだったんでしょう?

しむを:最初は多分なんか小学校の宿題みたいな感じだったかな。それが、自分の性格的に、一回初めたことって、ずっと飽きずにコツコツコツコツ続けるんですよね。
それが、20歳超えても、27歳になった今でも、続けてます。
だからちっちゃい頃からの趣味があんま変わってないっすね。新しく追加される趣味はありますけど、基本的にやってることは変わんない。

qbc:面白いですね。

しむを:こないだは、中学3年生ぐらいから書いてきた文章を全部集めてたんですよ。ちょっと時間があったんでやりたいなと思って。
そしたらけっこう今と同じようなこと考えているんですよ。同じようなことを、まぁ違う言い回しで。
進歩がないのか初志一貫なのかは分かんないですけど(笑)

qbc:なるほどなるほど。しむをさんのうれしいことって、例えばなんですか?

しむを:うれしいこと・・。普段の生活とか。あー、やっぱり、できないことができるとすごいうれしい。コツコツやってToDoリストの中で何かやりたいなってことをやってる瞬間がすごい幸せですね。
僕はもう、そもそもあまり優秀な人間でもないですし、頭も良くないので、基本的に人より時間かけないとできないんですよ。
勝ち負けで言うと、僕は勝てることが少なくて、中高一貫校に行ってたんですけど、その6年間で、500人くらい生徒がいる中で、勉強ではワーストテンに入ってばっかでしたし。
運動もほんとにできなくて、僕は小学生より足遅いんですよ。
だから、ほんとに一個のこととかをそれだけやっていくっていうやり方しかできないのかも。

qbc:普段はどんな生活送られてるんですか?

しむを:普段すか? 午前、午後、夜、夜中で分けてて、午前は朝8時に起きて、朝ドラを見て、自分がやりたいこと、小説を書いたりとか文章書いてるとかしています。午後はプログラミングとか、お金に繋がるようなことをして、夜もそうですね。夜中はなんか映画とか見たり本読んだりして、だいたい4時とか5時に寝て、また朝8時に起きるという感じですかね(笑)

qbc:考えごとをする時間は? 先ほどの無名・有名との境界とかを考える時間。

しむを:夜中とか。あと散歩、どっか街プラプラしてる時とか。

qbc:なるほど。小説を書き始めたきっかけはなんだったのでしょう?

しむを:単純に、自分が一番これならできるって感じがしたからですね。
僕、サッカー選手に昔なりたかったんですよ。今もサッカーがめちゃくちゃ好きなんですけど、会場に行ったりとかDAZNでずっと海外サッカー見たりしてるんです。サッカーがしたくて中学校を選んだんですけど、練習を見た時点でもうこいつらに勝てるわけねぇって思ってしまって。
その後、僕はビートルズがめちゃくちゃ好きなんで音楽を始めたんですけど、リズム感がなくて、ダメダメだなって思って。
でも、唯一書くことだけはできたんで、だから唯一できることを続けてるだけかもしんないです。

3、すべてを記録したい

qbc:今、何か目指していることはありますか? ToDoリストの中の一つでもいいですけど。遠い未来かもしれないけど、実現したいもこととか。

しむを:あーなるほど。なんだろな。一番実現したい事。あー、そうっすね。こんな世の中だからかもしんないですけど、海外に行きたいですね。
羽田空港の国際ターミナルに、5月か6月に行ったら、誰も人がいなくて、すごいショックでした。断裂があるなと思って。
もともと、境界っていうものに敏感かもしれないですね。日本って島国じゃないですか。だからまっすぐ歩いたら絶対海にたどり着くっていうのが、自明の理ではあるんですけど。でもそれに気がつい時に、すごいショックだったんですよ。

qbc:はいはいはい。

しむを:さらに言うと、実家の近くに大きな、多摩川っていう川があるんですけど、そこですごい生活が分断されているんです。歩いて5分ぐらいで川の向こうの東京都内に行けるんですけど、ほとんど行くことがない。三途の川じゃないですけど、あっち側とこっち側なんですよ。
こっち側の小学校行って、あっち側の中学校と高校行って、その断絶が、本当に世界の終わりのような感じがしていて、今思うと。
だから、境界を越えて自分の体を自由にしたいってのがあるかもしれないです。

qbc:多摩川なるほどね。しむをさんは、好奇心や探究心が強くていらっしゃいますかね。

しむを:そうですね。興味があることはちゃんと知りたいですね。

qbc:そのために生きるみたいなとこがあったりします?

しむを:好奇心が一番ではないですね。一番はさっきのToDo消化なんで。好奇心はその消化の燃料になってるとは思いますが。

qbc:何歳ぐらいのころからToDo消化が一番になったのですか?

しむを:そうっすね。社会人一年目とか二年目ぐらいかな。

qbc:リストを作ること自体がお好きなんですかね。旅行の計画を立てるのが楽しいみたいな。それか、記録すること自体が好きとか。

しむを:記録。あ、日記を書く時に、空白ができるのが嫌なんですよ

qbc:日記に? 日にちが空くって意味で?

しむを:日にちじゃなくて書くスペース。5行なら5行にしたいんですよね。1月1日が5行なら、1月2日も5行。そこが2行とか3行しかなかったりすると、すごい嫌で僕は。
もしかしたら、そのためにやってるのかもしれないですね。記録が先行で、それを補完するようにToDoリストがあり、それを補完するように好奇心がある。
ちょっと、今気がつきました(笑)

qbc:なるほどねー。しむをさんのことが分かってきました。時間で言ったら24時間をきっちり埋めたい。日記帳だったら一行一行を埋めたい。

しむを:今日は何もない1日だったとかを書きたくないんですよね。

qbc:はいはい。いやー、ToDoリストを埋めるっていうのでびっくりしたんですよ。記録したいって欲求がてっぺんにあるわけですね。

しむを:こないだ友達と旅行に行ったんですけど、その友人と初めて一緒に旅行にいったんですけど、に驚かれましたね。
朝から晩までここに絶対行くぞとか、この電車に乗るためにダッシュとか、乗り換え時間少ないのに中華料理屋行って分刻みで食事するとか、そういう姿が異常と言われてしまって。
でもそれは食べたかったし、それを食べることを計画してしまった以上、絶対にやりたかったんすよね。

qbc:はいはいはいはい。

しむを:すみません。話が反れてしまいました

qbc:いえいえ。そこがしむをさんの本質だと思いますよ。

しむを:でも、こうと決めたら絶対にやり方を変えないってわけじゃなくて、やり方は変えたりします。
こういうことがしたいねって型にいったん入れているだけで、こうやって人と喋ったら考え方も変わりますし、こういう本を今月読もうと思ってても友達からたまたま薦められた本があったら予定すっ飛ばしてそっちの本を読むんで。
いちおう、リストとしてはありますけど、別にそれが絶対的に順守されるかっていうと、そうではなくて。まぁ、けっこう柔軟に生きていきたいと思ってます。

qbc:私も、やることを書かないと動けないんですよ。書かないとやることが分からなくなる。だから休みの日とか、まず部屋の掃除する、お風呂掃除する、洗濯する、ご飯作る、図書館行くとかって、一応、一旦書いておかないとダメなんですよ。

しむを:忘れちゃいますよね

qbc:忘れちゃうのと、思いついたことが頭の中でぐるぐるぐるぐるしちゃうんですよ。掃除する、洗濯する、ご飯作る、ってことが脳内にべったり張りついちゃう。だからいったんそれを引きはがして、ばん! てテキストに貼りつけておくと。
で、ひと作業終わるたびにそのテキストに戻って、次の行動は何かな、って見てまた行動を始めます。

しむを:人間って、認知の方法自体に、得意不得意があるじゃないですか。言葉で認識するのが得意な人とか、耳で聞いて認知するのが得意な人とか。
ある種、自分が得意な形で自分の行動を再認知化していった方がいいのかなって。

qbc:私もメモらないと駄目なタイプです。

しむを:僕、カレンダーアプリとiphoneのリマインダーってアプリすげー使ってて。これがないと、なんか何したらいいかもしかしたら分からなくなっちゃうかもしんない(笑)
9時から予定があったら、15分前にリマインダー飛ばすとか。

qbc:IT寄りの人は、大なり小なりこの傾向はありますかね。プログラムってそういうことですからね。逐次処理をいったん書かないと動かない。

しむを:あとやっぱり、書くってことは自分の中ででかいですね。物語を書くことを、僕は、海から浜辺に打ち上げられたモノを組み立てるような作業だといつも思っていて、何が打ち上がるか分かんないから毎日やるっていう。まぁソシャゲのログインボーナスみたいなもんですね(笑)

qbc:はいはいはい(笑)

しむを:そうやっていって、マインクラフト的に世界を発展させていき、夢で見た光景とか、ふとした瞬間に思い浮かぶこととか、書くうえで自分の中から吐きだすものって言うんですかね、あぁ僕こんなこと考えてたんだって、無意識の中から出てくるものとか、そういうものを記録したいってのもありますね。

qbc:あーその感覚分かりますね。毎日書く、無意識もぜんぶ記録したいみたいな欲求。

しむら:noteすごいっすよね。去年初めて触れたんですけど、こんなサービスがあるんだって。
僕の初めて触れたテキスト系はyahooブログだったんですけど、12、3年前かな、まだ中学2年だか3年の時、休みの間に狂ったようにずっとブログ更新してたら、最高2位とかになったのかな。インターネットに何かを書いて残してっていうことはもともとやってたんですけど、それから全然やってなかったんで。

qbc:10代からインターネットやってた人はうらやましいなあ。

しむを:物心ついた時ぐらいからスマホに触ってるような今の10代後半とかは、デザインとかプログラミングのスキルは高いなとは感じますよ。
多分すぐに抜かれちゃうんだろうみたいな。

qbc:世代って不思議ですよね。ある世代が必死で作りだしたり取りいれた文化を、後の世代はいつのまにか吸収しちゃってるんですよね。
例えば日本語にどうやってロックを取り入れるかみたいな時代があったのに、ロックにどうやって日本語をはめていくかみたいな時代もあったわけで、でも今の日本の音楽を見まわしたら、平気で超えてってるわけじゃないですか。
次の世代、次の世代へとどんどん受けつがれていって進化していってる。

しむを:やっぱり蓄積があるからじゃないですかね。プログラミングとかでけっこう納得だったのが、オープンソースの話なんですが。
例えばjavascriptってプログラミング言語があって、10年前とかだったらサーバーサイドで扱えなかったりしたものが、先駆者たちがもう血の滲むような努力をしてくれたおかげで、できるようになってるんですよね。いろんなことが、しかも勉強するコストを省いて。

qbc:プログラミングの世界は、そういう進化自体を組みこんだデザインになってるよね。オープンソースもライブラリもさ。
結局、コードを書いてるんじゃなくてパズルの組み立てをしている部分が多いんだよね。本当に必要な時だけコーディングして。
で、そうなると今度は全体の設計が大事になってきて。

しむを:すごいっすよね。まぁインターネットがあるから。

qbc:本当のITリテラシーって、ここの部分だと思うんだけどね。GitHubとか、情報を蓄積して技術を研ぎ澄ませていく情報のデザインを理解しているか。それを活用できているか。活用って例えば、情報の蓄積を無償で利用することによって得られた爆発的なスピードで、ビジネスをどう構築、発展させていくかってこと。
ITリテラシーをExcelが使えるってことだという勘違いを一掃したいんですよね。全然そういうんじゃない。情報をみんなでどうやって扱って、どうみんなでアクセスして、どう発展させていくかって考え方なのに。
全然その、microsoftっていう会社が作ったofficeっていうツールが使えるスキルのことじゃないから、ITリテラシーは、って思ってるんです。

しむを:(笑)

qbc:そう思ってらっしゃる方がたくさんいるんでね。
あ、でもwebの言語に関しては出すぎって思ってるんですけどね(笑)

しむを:言語宗教論争みたいなやつですよね。ネットとか見てても、このフレームワークがいいとかダメだとか、このフレームワークはお金になるとか、自分の好きなことをやったらいいんじゃないか、て思ってますけどね。
裏側でどんな言語が使われていようが、お客さんとか使う人、ユーザーには関係ないと思います。

qbc:言語論争は、転職エージェントとかプログラミングスクールが仕掛けてるんじゃないかと思うくらいですね。

しむを:僕自信は言語を何個も覚えられないので、もう全部javascriptで書きたいなと思ってますね。覚えるのは一個で済んだほうが絶対良いなと思って。

4、人間賛歌

qbc:ToDoリストを潰していくことの果てには、一体何があるんでしょうかね?
その結果、新しいことが起き、変化が生まれるのだろうかとか。その辺りのイメージっていうのはおありなんでしょうかね?

しむを:あー、大きい意味で言うと、かなりやりたいことがあります。それもToDo化されてるんですけど。肯定っていうか、自分はそれをすごい大切にしていて。
僕は、自己理解と現実をひたすらダンスさせて、自己超越をしたいんですけど、それだけじゃなくて、生きてく中で、本とか友人とか家族とかもそうですけど、いろいろな繋がりがあるなかで、そこからパワーをもらっています。そしてそのパワーをまた返してあげて、人にも物事にも、社会の空気とかにも、影響を与えていきたいんですね。

qbc:肯定的な影響ですね。しむをさんの中での肯定って、どういったものなんでしょうか? 例えば先日インタビューした方は、母親は存在を全肯定しているイメージがあるなんて言ってて。その人にとっての肯定がありますよね。

しむを:自分自身の個性とか人間性が遺憾なく発揮されてる状態っていうんですかね。別に自分だけじゃなくて、自分が何かをすることによって他人もそういう状態にできると思いますし。
そういった感覚が、ToDoの果てとか、記録することの果てにあると思いますね。ジョジョで言ったら、それが僕のスタンドかもしんない(笑)

スタンドの説明はこれ! ものすごくざっくり言うと守護霊。

qbc:なるほど(笑) そうしたら、なんだろうな、肯定の状態になってるとどうなるんでしょう。例えば、植物が育ちなりやすくなるみたいなイメージですか?

しむを:そうですね。そういう感じではありますが、もっと抽象的な意味で言うと、人間賛歌みたいなことかな。自分がやることや、自分の文章を通して、人間賛歌を伝えていきたい。
さっき、自己理解と現実をダンスさせて超越を繰り返したいと話しましたが、それを人間賛歌の物語まで昇華させたいと考えていますね。それが最終的な目標です。

qbc:その超越って、日記だったり何かを記録することによって自己内省を行い、気づかなかった自分に気づいたりする、という意味で超越とおっしゃっていますか?

しむを:そうっす、そうっす。そんな意味です。

qbc:で、その瞬間に肯定感が訪れるという感じですか?

しむを:自分単位だったらそうなります。で、それを例えば小説を書くとか、プログラミングでめちゃくちゃ面白いアプリを作るとかすると、人にも伝播できると思うんですよ。
これはToDoともリンクしてます。

qbc:その肯定の瞬間は、我を忘れてますか? 没頭していて、目の前のこと以外は意識しなくなるとか、そういう感じになりますか?

しむを:なります。

qbc:なるほどねー。ごめんなさい、誘導尋問をしてしまって。そういう感じの肯定なんですね。
最近、薬物中毒の人のインタビューが続いてたんで、薬物に頼らない興奮について言語化させてもらいました。
我を忘れるって、気持ちがいいんですよね。ナチュラルに脳内で発生させるか、薬物で外部から持ってくるかの違いで。

しむを:僕、すごいロックが好きなんですけど、その影響がすごい強いかもしんないですね。ビートルズとかオアシスが好きなんですけど、人間賛歌で一番最初に思いつくのがロックンロールスターとかシャンペンスーパーノヴァっていう曲なので。

qbc:あーなるほど。あの感じですか。

しむを:そこからの影響がめちゃくちゃ強いですねきっと。
中高の6年間とかは、自分が何もできなかった時で、もうほんとにロックンロールだけが救いだったんで。人間賛歌っていうのは、そことリンクしていますね。
オアシスは、バンドを通してすごい人間賛歌をしていて、すごい憧れます。自分もああいうことができたらいいなと。

qbc:なるほどねー。音楽のグルーヴ感と、ToDoって小さい塊をどんどん倒していくっていう感覚が、ループってところで関連しあってるのかな。

しむを:今、人生がRPGみたいになるんじゃないかなと思って。弱いやつらを倒していくじゃないですか、簡単に倒せそうなスライムを倒してから進むと思うんですけど、次に中間ボス倒して、さらに進んで、最終的にゾーマとか大魔王も倒せるようになる。
そういう感じでレベルアップもしていく。
より難しい課題に自分がぶつかってくのが楽しいっすよね。自分も成長したし、そろそろ次のボスを倒しに行くかーって感じが。
これ、自分が言ってすごい納得みが深まったっす。

qbc:めちゃめちゃゲーム好きな人がインタビュー受けた時に、同じようなこと言ってました。
その人は現実はちょろいって言ってましたね。ゲームをやってたあの時みたいな気持ちで挑めば、現実も同じようにクリアできるって。

しむを:お前は、竜王もゾーマも倒してきた男だろと(笑)

qbc:そうそうそう。

ゲーム好きのインタビューはこちらから。

しむを:あと僕はToDoやってても、失敗のほうが多いんですよ。一割いったら良いほうです。でも失敗しても、金とかなんか色んなものが半分になるだけでリスタートできる。
だから失敗することも恐れる必要ないなと思ってて。
今年も失敗がめちゃくちゃ多くて、けっこうヘコむこともあったんですけど、ドラクエで例えると、1000ゴールド持ってたのが500ゴールドになったりとか、そういうことはありましたけど、確実にレベルは上がってますし、次やったら倒せるかもしれない。

qbc:そう。失敗しても経験値は積んでる。レベルは上がってる。

しむを:だからToDoに書いてあったことを恐れずに、挑戦していきたいです。それで、その先に人間賛歌があればいい。もちろん、記録もつけながら。

5、散歩する文学賞

しむを:いろいろ喋った中に新しい発見があって面白かったです。

qbc:ありがとうございます。インタビューって、自分のことを、自分を知らない人に話すわけじゃないですか。だから、単純に自分の頭の中が整理されるんでしょうね。

しむを:逆に、ずっと聞いてると、どういう感じになるんすか?
例えば作家の村上春樹さんとか、めちゃくちゃ人の話を聞くのが好きって言ってて、村上春樹さんの場合は小説の中に反映しているんだと思うんですけど。

qbc:単純に聞くスキルは上がったかもしれないですね。感情移入せずに聞くっていうスキル。この人の話の行き先はどこだろう? と考えながら聞いてますね。
ゴールは、しむをさんも私も見たことのない風景にたどりつくことですね。こうだろうなって思いこみから外れた世界に行きたいなと思ってます。
リスニングっていうよりかはコーチングの方に近いんだと思いますね。

しむを:すごい面白かったです。

qbc:ありがとうございます。で、文学賞(笑) どういう経緯で作品を集めたいと思ったのでしょうか?

しむを:最初はコロナ禍の中で色んなものが分断されたりとか、ヘイトが飛び交ったりとか、世の中めちゃくちゃになってるなぁって思ってて。
そういう時代に、人間賛歌ではないですけど、自分が何ができんのかなってずっと考えてたんです。で、それって物語だなーって結論になって。
物語って、人を繋げるし、感情を共有できるんですよね。自分が大変だった時に物語に救われたことがあって、そういう物語の持っている、悩める人を癒したりとか困難な現実を供に乗り越える力がこの時代に必要だと思ったんすよ。

qbc:だと思う。外でないから時間あるし(笑)

しむを:ちょうどなんか給付金10万円もらって、それを自分の趣味とかにつかってもいいわけですけど、物語を作る土台の部分を盛りあげることができれば、物語で、まだまだ世界が変わるなぁと思って。
で、始めたんです(笑) 応募ページとか、僕作れますし。一人で始めて、規模はまだ小さいですけど、形を変えてこれからも続けていきたいなーと。

qbc:はい。

しむを:想像以上にたくさんの方に応募してもらってますし。

応募総数201作品。結果発表noteはこちらから!

qbc:おおー、選考大変ですね。大丈夫ですか?(笑)

しむを:あ、大丈夫っす。下読みしてて、あ、やべー夜になってるみたいな。
すごい楽しく読ませていただいています。大賞選ぶのがすごい楽しみですね。

qbc:いやあ、こういう文学賞がダウンサイジングできて良かったなって思ってます。
いわゆる商業出版社の賞しかない時代があり、そのあと地域文学賞ブームみたいなのがあり、小説投稿サイトでの運営コンテストがあり、今SNSでの私設賞まできましたからね。
物語に多様性ができる。

しむを:時代がやっぱ変わったんでしょうね。出版社も、ちょっと前まで紙のみ受付とか、ネット応募無しでしたし。

qbc:崩れたなって感じですよね。

しむを:文学賞に応募する人が目指してるのって、一般的に本屋に並ぶ本を出版することだと思うんですよ。そこまでは私設文学賞では難しいですね。
春秋の賞と新潮の賞とか、僕ももちろん欲しいですし。

qbc:えー。芥川賞とかも結局、芸能人取った方が売れてるし、素人に取らせるよりも芸能人取らせたほうがいいじゃんってなってるのかなって。

しむを:商売ですからね、あれは

qbc:でも影響力が強いからね。芥川賞=小説みたいに思ってる人もいるわけで。

しむを:今後もこういう形で、何かできたらいいなと思ってます。個人でもできることを証明していきたいなと思ってます。

qbc:おっと時間! ご参加ありがとうございました!

しむを:こちらこそ、ありがとうございました!

あとがき

けっこうバラエティーに富んだインタビューになりました。
ToDoリストになんか知らないけどめちゃくちゃひっかかりを感じて、というか時々こういうリストをばたばたつぶしていくのが大好き人がいて、なんなんだろうなこの手合いの人たちはと思っていたので、それをばちんと解消した! て感じですね。

ToDoリストの果てには人生のゲーム化と人間賛歌=ハッピーエンドが隠れていましたと。
編集していて、質問の角度を変えて正解を探してるなーっと思って自分で面白かったです。

まあほんと、いろいろですわな人間。

編集協力:みみみさん

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