「あなたが持っているそのしんどいはあなたの価値観で決めたらいいんだよ」人
無名人インタビューをしている理由はたくさんあるんですが、その一つに「自分の話を60分くらいタダで聞いてもらえないような社会は早晩滅びる」というものがあります。
皆さんはそう思いませんか?
まあ、記事にされるかどうかは別にして、自分のことを他人に話すことくらいにお金がかかってしまうという世の中は、きっと心の健康がしょっちゅうおびやかされるんだろうなと思っている。
200人も300人も人の話を聞いていると、わかってくるんです。
社会的動物って言われる人間は、基本他人に話を聞いてもらうと気持ちが良い。
いや誰が聞いてなくても声を出すだけでも気持ちがいいくらいで。
そして、その自分の話が、否定も肯定もされずにただ理解されるというだけで、その気持ちの良さというのは格段に上がる。肯定するというのも自分の気持ちを他人の価値観で測られることです。そういう見られ方自体が苦痛である場合もある。
話をする、話を聞くという素朴な行為だけで気分の好調が左右されるというのは、それがきっと人間の根源的な欲求であるからだろうと。
それを当たり前のように満たすための装置としての役割を、無名人インタビューが担ってくれたらなと。
ちょっと主語が大げさになりましたが。もはやこのインタビューは人間が何に悩み、何に喜ぶかというカタログで、そしてそれにろくに注釈もくわえない無法の人間記録で、でも「法」という非人間的なシステムから遠いところで自分が感じたその感情の物語を吐露するくらいで金を必要とするセコい社会なんか、やっぱり、やっぱり、滅びると思う。
それなので、今日もインタビューしてきました。
このインタビューが、今日も皆さまの人生のいちサポートになれば幸いでございます。(主催:qbc)
今回ご参加いただいたのは komeda さんです!
現在:映像を切り取って組み立てるのは、めちゃくちゃ面白いし好きやし。感動の根幹ってことやろなってわかった。
qbc:今、何をしている人ですか?
komeda:今はフリーランスで、主に映像編集(映像制作)とグラフィックデザイナーです。
あとは、中小企業さんのデジタル導入のサポートとか。例えばECサイトとかSNSとか導入する時、相談役になったり、実際に導入までやったり、っていうこともしています。中小企業さんってデジタルとかに抵抗ある方が多いので。
中小企業向けのDX導入セミナーとかってありますけど、そういう機関を利用するよりは相談しやすいみたいで、結構お話はもらえますね。
qbc:映像のお仕事は、どれぐらいやられているんですか? スタートからだと。
komeda:スタートからだと、トータルで7年以上かな。
大学を卒業してすぐテレビ局の制作会社に入社して、最初から映像編集者っていう職業をやってきてて。
qbc:最初から映像制作を目指されていたんですか?
komeda:高校生ぐらいからもう映像の仕事したいってそんな気持ちがあって。
じゃあ映像の何の仕事をしたいかなって自分の中で考えて、編集やりたいって。高校生から大学入るぐらいの頃には思ってて。
なので、テレビ局の映像編集者という職業も、それになりたくて入った感じ。
特にその会社は編集に特化した会社だったので。見習いの時期には3ヵ月で1000本編集する、1000本ノックという自主トレをして、しんどかったこともあったけど楽しかった。
qbc:編集に興味を持ったきっかけってなんだったでしょうか?
komeda:映画が好きで、ちっちゃい頃から。
編集がやりたいっていうのは多分、映画監督で就職しても多分食べていけへんだろうなってなんとなく思ってて。
就職どうしようかなぐらいの高校卒業ぐらいの時に、映画好きやな映像好きやなって、でも自分には自信はなかったから食べていけるかっていうと、多分食べていけないかなと思って。
その時に、じゃあ何で映像好きなんやろうと自己分析した中で、何か明確に作りたいものがポンポン浮かんだりするわけでもないし、面白いシナリオが出せるわけでもないし、撮影は好きけど、でもちょっと体力の面で撮影は多分ちょっと違うなと思って。
一番の大きなきっかけは…。
「ニュー・シネマ・パラダイス」って映画知ってますかね?
qbc:はい。
komeda:最後のラストシーンなんですが、これに何で自分が感動するんだろうと思った時に。これが何で感動するかを言語化できたら、自分の就職する先をもうちょっと具体的にできるのかなと思って。
ずっと、何回も見て。
それがなんとなく編集のスタートなんですけど。ガラケーでラストシーンを撮って、そのガラケーの動画をパソコンに入れて、なんでこれ感動するんだろうと思って。
Windowsムービーメーカーってツールがあるんですけど。あれで映画のシーンを一カットずつカットして。そうすると一コマずつの秒数が違うっていうのがわかったというか。無意識レベルでそういう演出が仕込まれてる。
あ、多分こういうところに感動するポイントや、ビビっとくるポイントがあるんだろうなと思って。そこがものすごい面白いなと思ったんです。
qbc:なるほど。
komeda:何でこれに感動するかって考えた時に、無意識レベルで何コマ短いとか、このタイミングにはどの音楽がいいとか、映像の切り替えのタイミングとか。
あとはここのシーンのために、この前のカットがこういう計算でやられてるんだっていうところが、面白いと思います。
qbc:その分析は、いつ頃されたんですか?
komeda:高校3年かな。
映像を切り取って組み立てるのは、めちゃくちゃ面白いし好きやし。感動の根幹ってことやろなってわかった。
でもその時は、映像編集っていう仕事の名前は知らなかったんですよ。
qbc:ちなみに、仕事と趣味、どっちをメインだと思っていますか?
komeda:あんまり分け隔てはないです。
趣味といっても手は抜けへんし、仕事でもあり趣味でもあり。
qbc:なるほど。グラフィックデザインは、いつ頃からされてましたか?
komeda:テレビ局に勤めてる時にテロップや装飾を作ったりして、その頃から。
仕事として必要で、その時から経験を積んでいく中で、その延長かな。好きなんでしょうね多分。
qbc:編集作業の、どこが好きですか?
komeda:どんな風に料理(編集)しようかなって考えること。
私個人の作品やったら別ですけど、お客さんが求めてることがあって依頼を受けて、お客さんが求めている結果に繋がるように、うまい料理を作らないとな、どうしたら料理が美味しいってなるかなあと考えて。それで良い感じに編集がハマるときに、喜びを感じます。
qbc:納品した後のリアクションは好きですか?
komeda:視聴者の反応をネットで調べたり、今やと多いのは再生回数ですかね。再生回数はどうかなとか、いいねがあると嬉しいです。
qbc:映像以外で趣味はありますか?
komeda:猫をいっぱい愛でることと、あとピアノと映画鑑賞と料理と。
あとね、巻き爪を治療する動画を見るのが好き(笑)
qbc:自分の中で、趣味の共通点ってありますかね?
komeda:それをしている時、めっちゃ集中することかも。
qbc:猫も集中します?
komeda:集中します(笑)ブラッシングとか。
qbc:なるほど。巻き爪動画は、どういうところがお好きなんですか?
komeda:なんかね、スッゴイ巻きまくってるやつとかあるんですよ。
海外の動画なんですけども。すごいですよ、治療の仕方が。
ハサミみたいなのをガーッと入れて、巻いてるところにグリャッて治療するんですけど。
qbc:それは、仕事と関係して、編集の観点から見てるわけじゃないですよね?
komeda:関係ないです!なんかスッキリするんですよ、巻いてるのがなくなると。
※“Ingrown Nail”でYouTube検索すると海外の巻き爪治療動画が見つかります。
想像以上にハードな映像でしたので自分でここに掲載はしません!
過去:思い出そうと思っても、何かその、思い出せないっていうのがありますね。
qbc:お子さんの頃は、どんなお子さんでしたか?
komeda:面白い子やね、みたいなのを言われたのは、やんわり覚えてますね。親戚とか友達とか、大人とか。そういうことを言われてた気がしますね。
行動が面白いっていうよりも、喋るネタとかかな。あんまり覚えてないんですけど。
qbc:家の中、外、遊びはどっちが好きでした?
komeda:どっちも好きでした。家の中なら、男子とよく集まってスマブラしてとか。外なら、かくれんぼとかね。女の子同士やとおままごととか。
qbc:クラスでは目立つタイプでした?
komeda:普通ちゃいますかね、多分。
でも、明るく振舞ってた記憶はあるんですよね。
qbc:明るく振舞う?
komeda:楽しませようとしてってのがあって。そうするとおのずと明るいキャラ、明るくしてるんで、周りからおもろい子やねとか、悩みがなさそうで羨ましいみたいに言われたのは覚えています。
qbc:明るく振る舞う理由があったんですか?
komeda:多分周りに心配をかけたくないのと、もう笑うしかないっていうか、笑ってればいけるみたいな気合。
qbc:いつ頃からですか?
komeda:小学5年か4年くらいからかな。
qbc:何かきっかけがあったんですか?
komeda:例の、うちの家庭環境ですね。
うちの家族構成は、お父さん、お母さん、お姉ちゃん、お兄ちゃん、私。
それぐらいの時からお姉ちゃんに精神疾患があって、学校でいじめられたみたいで、不登校になったり自殺未遂とかも。お兄ちゃんも確か筋ジストロフィー(筋肉が壊死していく進行性の指定難病)の始まりみたいになってて。
それから、お父さんとお母さん自身の家庭環境もあんまり良くなかったんですよ。
家族みんなの色んなモノが同じ時期に全部重なった感じで、家の中が暗い雰囲気で。
そんときに多分、私が家を明るくしなきゃってのと、私が家のこと全部やるから、任せてみたいな感じやった。
qbc:なるほど。
komeda:母親が、その時によく私に相談をしていて。
私が小学生の頃から、ずっとお母さんは自分の悩みを私に相談してました。私はカウンセラーみたいな感じ。でも対等な関係じゃなくて、私がアンサーを間違えると怒鳴られるみたいな。
母親の、まあ私のおばあちゃんですね。母はよく祖母から、お姉ちゃんもお兄ちゃんもおかしくなったのは、産んだ母親のせいやってことを言われてたみたいで。
祖母は私にも小言でグチグチ言うんですけど。やっぱりあの時の母親のアレがあかんかったとか、その他のコレがあかんかったからこうなったんだ等を私に話してました。
qbc:おばあちゃんとは、一緒に暮らしていたんですか?
komeda:ちょっとだけ一緒に暮らした時期がありました。あと、年に2、3回ぐらいおばあちゃん家に里帰りして。付き合いは定期的でしたね。
qbc:それをカバーしようとして明るく振る舞ったということですね。当時は、どんなお気持ちだったんですか?
komeda:必死。相談相手がいないから、必死だったんですかね。
qbc:具体的には、明るく振舞うというのはどういうことをしていたんですか?
komeda:まず私は料理とか家事をやって。両親共働きだったんですけど。
それから母親の相談相手ですね。あとお兄ちゃんは私の悪口を言ったり叩いたりとか、そういうのもあったり。
qbc:はい。
komeda:もうとにかく明るくおちゃらけて、を心がけて、家の中で。
それをやっていく内に、学校でもおちゃらけて、たまにお笑いでウケたりすると、それはそれで嬉しかったんで、面白い系になってたって感じです。
qbc:その時に、お父さんはお母さんの相談相手にならなかったんですかね?
komeda:ならなかったんでしょうね。当時、私は子供だったんで、さすがにキャパオーバーして。そういう時に、お父さんに相談したんですけど。
何にもしない人でしたね。「そうかあ」で終わりみたいな。
qbc:なるほど。その頃は、趣味とかはあったんですか?
komeda:それは、やっぱ映画だったんですよ。
qbc:いつ頃から?
komeda:もうちっちゃい時から。小学生かそのぐらいに、チャップリンとか見てて。BSでやってたというのもあるんですけれども。
qbc:当時、好きだった映画は?
komeda:子供でしたし、やっぱり普通の子供向けの映画とか。
あとハリウッド映画のね、手軽な感じはよく見てました。
qbc:テレビドラマは、あんまり興味がなかったですか?
komeda:「ナースのお仕事」とか好きで、見てたけど。「トリック」とか。
でも没頭するのは海外映画。
平たく言えば、やっぱり海外の映画は違ったんちゃいますかね。見ごたえじゃないけど、作り込みかなあ。
qbc:映画館へは?
komeda:映画館行ったりもするし、その時はビデオ借りて見たり、インターネットで見たりいろいろ。
qbc:この頃ですが、家と学校は違う世界って感じだったんですかね。暗い感じの家と、普通の学校みたいな。
komeda:そんときの記憶が、あんまり思い出せないんですよね。
思い出そうと思っても、何かその、思い出せないっていうのがありますね。
断片的に状況は思い出せますが、自分の感情が思い出せない。
とにかく必死だったってことは覚えてます。
qbc:はい。それで、映画が好きで、それが大学進学に繋がってくるということですかね?
komeda:そうですね。今思うと、私の両親とまともに会話できる時って、映画の話を介すると、まともな会話が成り立ってたんですよ。
映画の話をするときは叩かれたりせえへんし悪口も言われへんし。こっちが大人レベルぐらいまで知識があると、へえそんなことまで知ってるんやみたいな風に褒められたんで。それで多分必死で。映画好きと必死が混ざった感じやった。
qbc:勝手に一人で見てたイメージを思い浮かべていたんですが、家族と一緒に見てた?
komeda:一人で見るときもあるし、家族とも。でも一人の方が多かったかな。
qbc:なるほど。一緒に見てない映画の話もしていたってことですかね。
komeda:はい。
qbc:そこから、映像をお仕事にしていこうとなっていくんですか?
komeda:そうですね。何で映画に感動するんやろうって思って。編集って面白くて奥深いなって気付いて。
映像の編集する仕事って何なんだろうって調べて、そうすると映像編集者っていう仕事を知って。これを目指した学生生活って感じです。
qbc:大学入って早々にこの仕事をしよう、というイメージができたんですね。
komeda:ほぼそうですね。自信があったわけじゃなかったんで、その時点ではまだ理想でしたけど。
qbc:在学中にドキュメンタリーの「おにい」を撮られていますが、撮影した経緯はどんなものだったのでしょうか。
qbc:大学3年生の時に、原一男監督のドキュメンタリーの授業があって。
その先生の課題で、家族をテーマにドキュメンタリーを撮るっていうのがあったんですよ。
なんとなく興味本位で受けた授業なんですけど。
家族をテーマにかぁ、って思いながら。それがきっかけでしたね。
qbc:周りからは、どういった評価でしたか?
komeda:兄の生きている姿や生き方に感動する、キャラクターが好きだっていう方とか、すごく勇気をもらえた、頑張ろうっていう気持ちになれた等の感想を頂きました。
他にも、自分たちの生活って当たり前のことじゃないんだなぁ等。そういった感想や評価を頂きました。
qbc:感想をもらって、自分自身はどういう感情になりましたか?
komeda:自分の作った作品が誰かの糧になるのは、本当にもうこの上ない喜びですね。
qbc:そのままドキュメンタリー作品の監督になる、という気持ちは起きませんでした?
komeda:ドキュメンタリー監督になるって選択肢はなくて。
すごく心の中には残った出来事なんで、いつかね、これがまたやりたくなる時期が来たらいいなと思いつつも、その時はやっぱり映像編集の職業がやりたいって方が強かったですね。
未来:いろんな人にこんなに話すの、初めてなんですよ。いろんな人の話を聞いたり、ちゃんと自分のこと喋るのも初めてなんですけど、なんか楽しいですね。
qbc:未来についてお伺いしていきます。5年後10年後、あるいは死ぬ時に人からこう思われていたいとか。未来についてどういうイメージをお持ちですか?
komeda:「おにい」のテーマもそうだったんですけど、平たく言うと生きづらさについての作品なんです。
その生きづらさって分け隔たりがないと私は思っていて。例えば、何か国の定めによって、生きづらいかどうかの基準があるとか、あとは診断を受けたかどうかで生きづらいかどうかとか、そんなの関係ない。誰しもが抱えるものでしょって思って。
でも、生きづらさを表に出しづらい世の中ですし、表に出すと足をすくわれちゃうこともあるし。表に出しづらい時代だなと思います。
だから、分け隔てなく生きづらさに寄り添えるような、そういうことを成し遂げたい。そういう、何かサービスをやりたいと思ってます。
qbc:なるほど。どういった感じになりそうですか?
komeda:企業や民間団体、支援事業の運営者やコミュニティからもヒアリングしているところでして、何が必要なのか課題を洗い出してるんですけど。
そんじょそこらの簡単な話じゃないなって、今壁にぶち当たってます。でも今年中には形にして、5年後10年後にはみんなに浸透してるような認知度に。そういうことをやっていきたいなって思います。
qbc:具体的にこういうサービスになりそう、というイメージはありますか?
komeda:まとまってるような、まとまってないような…。
例えば、いわゆる生きづらい人たちを支援している事業もコミュニティも共通していることがあって。組織化と組織の循環に課題があるっていうのがあります。資金繰り、時間と体力、運営メンバーの士気なども。
いわば経営っていう意識がなく組み立てられた組織って、資金と運営メンバーの人間的なところに課題が多くて維持が困難になりがちかと。
運営メンバーの課題点は、例えばずっと同じメンバーしかいない状態や特定の人ばかりが発言する、メンバーの中でも業務量が特定の人だけに偏っている等。
楽しさだけが目的の社会人サークルなら別にいいでしょうけど。ここでいう組織の目的は、生きづらい人のためになってほしいと私は思います。
健全な経営維持が大切だと感じるので、そういう意識が高まるような…ビジネスマッチングや交流サロン…
ちょっとあかんですね、言葉があまりにもふわふわすぎて。
qbc:いえいえ。例えば支援団体の運営がうまくいくようなサービスって感じですかね。
komeda:はい。
qbc:そのアイディアの発端ってなんだったんでしょうかね。
komeda:それは、やっぱり、色々な人に話を聞いて感じたことですね。
みんな悩みがほとんど共通してて、主に人手不足や運営メンバーがずっと一緒でなあなあになっちゃってることと、資金繰り。あとモチベーション。
そこがみんな共通してるなと思って。ここをクリアできたら、それを利用するユーザーである生きづらさを抱えている人たちが、充実したサービスが受けられるようになるなと思います。
でもこれ、そんじょそこらの簡単な問題じゃない(笑)
qbc:経営的な視点というか、運営の根幹が駄目じゃないかという目線は、いつ頃から持たれているんですかね?
komeda:経営とか好きなんですよね。仕組や人間のことを考えるのが。
私自身が仕事は仕事という気持ちでやってて、お金を循環させることは悪行じゃないという考えです。
あとは、ある程度線引きしないと、気合だけで集まってる団体は、グズグズっとなりやすい気がします。よっぽどセンスと才能とコネがないと。
qbc:昔からそういう視点で会社とか、組織を見られていたんですか?
komeda:昔からですね。社長や経営者と会話するのが好きだったりとか、いろいろアイディア出しとかも好きで。
私は色々提案したりたくさん学んだりするのが楽しくて好き、こういう目線がありますね。
qbc:あーなるほど。そういう目線のある方なんですね。
組織の問題があったとして、問題の原因が全く分からない人もいれば、原因がわかってても放置する人とか、いろいろいるもんですよね。
で、放置するにしても、やり方がわかっても教えるのが面倒くさいとか、やり方がわからないし勉強もする気がないとか。
そういう組織問題に対する態度で言ったら、それで言ったら、komedaさんは手も出せるし問題も見えてるなと。
komeda:そうかも。でも、あんまり自分で言うと気が引ける(笑)
ガイアの夜明けとか、カンブリア宮殿とかめっちゃ好きなんですよ。そういうところから始まってたんかもしれへんですね。
qbc:あんまり無理には結びつけたくはないんですけど、暗かった家庭の中で、対処法として明るく振る舞うって考えついたの、すごいと思ってたんですよね。
komeda:明るく振る舞いすぎて、あの当時の記憶はあんまりないと思うんですよ。
カウンセラーに言われたことがあって。必死すぎて脳がキャパオーバーだから、多分、記憶が断片的になってるのかなって。なるほどと思って。
qbc:なるほど。今までの人生で一番楽しかったことって、どんなことですか?
komeda:自分の家庭環境っておかしかったんやって認めてから、自分の人生を生きれてる感じがしてます。
いろんな人と出会って、無名人インタビューさんもそうですけど、いろんな人にこんなに話すの、初めてなんですよ。いろんな人の話を聞いたり、ちゃんと自分のこと喋るのも初めてなんですけど、なんか楽しいですね。
qbc:家庭環境がおかしかったと認識したのは、いつだったんですか?
komeda:2020年の秋か冬くらい。その時に、自助グループに入ったんですよ。
日常的にずっとフラッシュバックに困っていて。何でやろなってネット調べまくるんですけど、検索で出てくるのは自律神経とかホルモンバランスとか脳腫瘍とかも出てくるんですよ。でも、どれも違うよなぁと思った。
そんなときに、いややっぱりこれ家庭のことやなと自覚して。1回自分に向き合ってみようと至った感じです。
qbc:自助グループに入ってすぐの時は、どうでしたか?
komeda:入ってすぐは、私自身はうちの家族は普通やと思ってたんで、初めて相談したときはすごく遠慮がちでした。なので、皆さんの家庭と比べて、私なんてぬるいこと言っちゃうかもしれないですけど…って前置きしてから、私自身の話しをしました。
そしたら、すっごい共感してもらえたり、まさに家庭崩壊のソレだねっていう感じの反応でした。よっぽどつらかったはずだっていう言葉も貰えたり。
辛いことを認めていいんだっていうきっかけでしたね。
そこから一皮むけて、気が楽で。だから楽しいですね。
qbc:はい。
komeda:そんな感じで、私も生きづらかったことに関して何か診断されたわけでも、証明書があるわけでもないんですよ。
病名もないし診断書もないし証明書もない。世の中に、こういう人ってみんないっぱいいるやろなって思います。
qbc:あ、そこから「分け隔てなく生きづらさに寄り添える」ってキーワードが出てきてるんですね。
komeda:そうそう。分け隔たりなく出しやすく、それでイベントとかも考えたりしつつ。そんな感じですね。
qbc:もしもの未来という質問をしています。
もしも今、映像の監督だったらどんな映画を撮られますか? 撮影する体力もあって、シナリオのアイデアもぽんぽん出る状態で。
komeda:お金とかも関係なくですか。
qbc:お金も関係ないです。
komeda:じゃあ絶対海外に行きますね。
qbc:日本ではなくて。どういう映画を撮られます?
komeda:やっぱり生きづらさかな。自分のバックストーリーをそのままにして監督になって、お金も関係なく海外に向けるんだったら、やっぱり生きづらさを。多種多様な表現で、生きづらさをエッセンスに入れた作品を作るかな。
qbc:なるほど。
もうほんと、これはこじつけですけど、巻き爪の治療を見てすっきりするって聞いた時に、ちょっと気になってたんですよね。ここまでお話を聞いて思うのは、込み入ったものを解決させるのが好きなのかな、って。編集も高度なパズルだと思うし。
komeda:そうかもしれない(笑)
qbc:最後に言い残したことはありますか?
komeda:しんどいことに対して、それを証明する必要も病名をつける必要もないんで。これを読んでいるあなたが持っているそのしんどいは、あなたの価値観でしんどいかどうか決めたらいいんだよと。それを他人に委ねたり、病院に委ねたりせんくていいよ、って思います。
qbc:ありがとうございました。
komeda:ありがとうございました。
komedaさんの学生時代のドキュメンタリー「おにい」について、また家族との関係についてはこちらのnoteに詳しく書かれています。
あとがき
皆さま今回のインタビューいかがでしたでしょうか!?
皆さまの感想は、コメント欄にて伺っています。
お待ちしていますね!
私、あんまり家族って作るつもりなかったんだけど、去年から新しい家族でやってます。
この家族には子供もいます。5歳。男の子。いわゆるステップファミリーというやつなんですね。世間からはまだまだこういう家族形態が目新しいようで、私も妻もSNSに姿を晒している人である以上、継父である私の人格についてちくちく心配されたりもしました。
妻の元夫とも会いました。
って、まあ、こういうことはプライバシーの範疇なので、あまり書くべきことではないのかもしれない。
でもね書きたいという気持ちがあるんです。
まえがきにも書いたけど、人間にはやっぱり書きたい話したいという気持ちがあるんです。
とはいえ、これを読んで嫌に思う近しい人たちもいる。
自分の気持ちv.s.家族の気持ち。
まあ、こういうネットではなくて非公開の場所でやればいいでしょうというご意見もっともです。
半公開というか、自助グループ内だけで話をするべきなのかもしれない。
でも、この書きたいという気持ちは何よりも強くて。この感覚をおこがましくも表現者というのか、それとも別の何かなのか。
わからないけれどもとにかく限って形にしないとやりきれない気持ちがあるということも、これもまたやっぱり事実でしかない。
最後に「おにい」の予告編をはりつけておきます。
インタビュー担当:qbc
編集協力:komima
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