好きなものにちゃんと時間割いてるよって自信を持って言えるようになってたら嬉しい人
むかしむかし、時間(ときま)という名の若者が住む村がありました。時間は日々の忙しさに追われ、自分の好きなことをする余裕がなく、いつも後回しにしていました。「いつか時間ができたら」「忙しくなくなったら」と言い続けていましたが、その「いつか」は一向に訪れませんでした。
ある日、村に砂時計(すなどけい)という名の旅人がやってきました。砂時計は時間の悩みを聞くと、不思議な小さな砂時計を差し出しました。
「これは特別な砂時計です。毎日これを見て、好きなことのために時間を使うことを決めてごらんなさい」と砂時計は言いました。
時間は半信半疑でしたが、その日から毎朝、砂時計をひっくり返し、「今日は自分の好きなことに、この砂時計が空になるまでの時間を使おう」と誓いました。最初はたった少しの時間でしたが、それでも絵を描いたり、本を読んだり、庭の花を育てたりする時間を持つようになりました。
不思議なことに、好きなことに時間を使うようになると、他の仕事も以前よりテキパキとこなせるようになりました。心に余裕が生まれ、笑顔も増えていきました。
時が経ち、砂時計の旅人が再び村を訪れた時、時間の変化に気づきました。「随分と明るくなったね。どうしたのかな?」
時間は誇らしげに答えました。「私は今、好きなものにちゃんと時間を割いているよ。それが私の一日を豊かにしてくれているんだ」
砂時計は微笑みました。「その砂時計は特別な力を持っているわけではないんだよ。大切なのは、あなたが自分の時間の使い方を意識するようになったこと。自分の人生の砂時計をどう使うかは、あなた次第なんだ」
それから時間は村の人々に、自分の経験を伝え始めました。「一日のうち、少しでも好きなことに時間を使うことで、人生は豊かになる」と語ったのです。多くの村人が時間の言葉に耳を傾け、自分の時間の使い方を見直すようになりました。
年老いた時間は、若者たちにこう語りました。「人生の最後に振り返った時、仕事に費やした時間ではなく、好きなことに心を込めて過ごした時間こそが、本当の宝物になるのです。『好きなものにちゃんと時間を割いているよ』と自信を持って言える人生は、後悔のない人生なのです」
そして「好きなことへの時間は、心の栄養」ということわざが、この村から広まっていったとさ。
めでたし、めでたし。
と思う2025年4月14日20時03分に書く無名人インタビュー1050回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】
今回ご参加いただいたのは 村崎 さんです!
年齢:30代前半
性別:女
職業:学校職員
現在:なんかすごい迷路をぐちゃぐちゃ進んでるような、そんな感覚がしてます。
qbc:
では、今何をしている人でしょうか。
村崎:
私は今、学校の職員をやってる人ですね、お仕事の話からですけど。
qbc:
学校の職員でいわゆる教師ではないってことですか。
村崎:
そうですね、教師ではなくって、事務スタッフだったりとか。あとは、学校の法人の方で仕事をしてたりとかそういうイメージですね。
qbc:
小中高とか大学とか。
村崎:
専門学校ですね。
qbc:
はい。やられて長いんですか。
村崎:
新卒の頃からなので、今度の4月で7年目になります。
qbc:
なるほど。何かその他にやられてることってあるんですか。
村崎:
仕事としてはもうずっとそれ1本でやっています。
他だと、何だろうな。趣味だと国内旅行をするのが好きなのでフラフラしたりとか。後は好きなものがオタク寄りなので、2次元を追っかけたり、アイドルも追いかけたり、趣味の方でいろいろと手を出している感じですね。
私の場合、自分の気持ちが高揚するようなものがすごく好きなんです。 「アップテンポの曲は好きだけどバラードは苦手」みたいな。だから、例えばK-POPも好きだけど、同時にハードロックとかヘヴィメタルも好き。
人に説明するときに「どっちも好きって珍しいね」とか言われちゃうけど、自分の中では「テンションが上がるもの」っていうところでは一致してるんです。だけど、そこまで人に話すのって説明が長くなりそうで難しいなーと思ってます。
qbc:
最近の感情は喜怒哀楽でいうと?
村崎:
喜怒哀楽で言うと、最近は悲しいことが多かったですね。
専門学校の職員をしているってお伝えしたんですけど、ずっとお世話になってた上司が退職することになって、今週送別会があったりだとか。
あとは、私がお付き合いしてる方がワーキングホリデーに行くということで、それをお見送りに行ってきました。私にとって、心の中で何か支えにしてたような人とかがパタパタと急にいなくなっちゃって、なんだか「寂しい」気持ちがあります。本当に直近ですけど、「悲しいなぁ」って思う出来事が多かったですね。
qbc:
なるほど。ワーキングホリデーに行かれたのはいつ頃なんですか。
村崎:
一昨日ですね。
qbc:
なるほど。
村崎:
「無事たどり着いたよ」という連絡を受けたので、安心してます。ただ、そうは言っても1年間会えないのかぁって思うと、応援したい気持ちもありつつ、正直寂しいです。でも、「こっちはこっちでちゃんとやってるよ」ってしないと向こうも心配しちゃうだろうしな、って。
qbc:
行くのは不可能じゃないですよね。
村崎:
そうですね。行くことは不可能じゃないんですけど、長期休暇や転職のタイミング次第ですし、こればっかりはわからないのでどうなるかなって感じです。
qbc:
自分が今人生に力を入れてることってなんですか。
村崎:
最近だと「改めて本を読もう」という気持ちになってますかね。これまでは読んでこなかったようなジャンルも含めて、「いろんな本を読んでみようかな」と何となく思ってます。
私は日本史を大学の頃専攻してたっていうのもあって、時代小説をよく読んでたんです。それが、社会人になって忙しくなって何となく読めてない時期が続いてて……でも、資格勉強してた折だったかな、意外とKindleを使ったら本読めるなっていうことに、ふと気づいたんです。
そのテンションでSFをかじってみたり、何となく避けてきた自己啓発の本とか読んでみたら、思ってたより読めるなって言うと変ですけど、知らないジャンルでも意外と読んでて面白いんだなっていうのに今更ながら気づきました。最近は、もっといろんなジャンルの本を読んでみようかなということで、本を読むのに時間を割いてますね。
qbc:
自分の人生の中で今どんな時期かなって思いますか。
村崎:
すごく迷ってるというか、「自分がやりたかったことだったり、自分らしさってどんなんだったっけ」っていうのが迷走してる感覚がすごいあります。
私が大学生だった頃は、友人たちに囲まれてのびのびとしていて、割とマイペースなタイプでした。それが社会人になってから「マイペースじゃいけない」と思って、結構仕事に力入れるようになると、それはそれでやりこなせちゃったんです。職場で評価されて昇進したけど、その姿って自分らしいのかなっていうと、なんだか急にわからなくなっちゃって。
過去の方が自分らしかったのか、自分が変わっただけなのか、正直わかりません。「自分の今の生き方って素直にやれてますか?」っていうと「違うな」とは思うんですけど、「じゃあ、あなたらしさってどんなのですか?」って言うと「うーん、わかんないな」っていう感覚になって悩んでいます。
なんかすごい迷路をぐちゃぐちゃ進んでるような、そんな感覚です。
qbc:
自分を見失ったとしたら、それに気づいたのはいつからですか。
村崎:
見失ったことに気づいたのは、2年ぐらい前ですかね。
ちょうど職場で組織改革が始まって、新しい外部からやってきた人が体制を変えていく中で、仕事のやり方で揉めることが組織的に増えたんです。私は元のやり方を大事にしながらやってたのですが、元々いる人たちと、新しい人たち両方から評価されて、結局自分ってどういう立ち回り・やり方が合うんだろうっていうのが、急にわからなくなってしまったというか。
どっちにも振り切れてない自分に対して、何かモヤモヤモヤモヤしだしました。 仕事がきっかけだったような気もします。
qbc:
仕事で一番大切にしていたことって何ですか。
村崎:
そうですね。 私は一緒に仕事をしてる人たちっていうのが、みんな気持ちよく仕事できるように、事前に調整していくことを大事にしていました。もちろん、仕事をしている以上、ある程度負荷がかかるのは仕方ないにしても。
これは、つい最近退職した上司が元々大事にしていた考え方なんです。私もその姿勢が素敵だなって思って、一緒に仕事する人が円滑に進むように、なるべく人間関係とかも含めて調整していくタイプになりました。でも、その上司が端的に言えば左遷されてしまって、私も巻き込まれたのもあって、「このやり方は素敵だと思うんだけど、否定されちゃうんだな」という思いになりました。
qbc:
新体制は何を目標にされてるんですか。
今までの村崎さんは、調整とかそういうようなことを大事にしてきたわけじゃないですか。新体制は、そういう意味では何を?
村崎:
学校とは言っても少子化の時代だから何としても学生を集めないといけない、残るためにはお金も稼がないといけない状況です。例えば「高校生がいないんだったら、留学生を集めよう」という方針に決まったとしたら、新体制ではトップダウンで一気に進めていきます。それは仕方ないにしても、現場にいる人たちの声を聞かない、そこで軋轢が生まれても構わないみたいな、そういう雰囲気がすごい苦手だな〜と思ってます。
qbc:
新しいことやろうって思うこと自体が苦手?
村崎:
新しいことをやること自体は必要だと思っているので、そこはいいんです。ただ、やり方ってもんのがあるんじゃないのって思っちゃう感じですね。
もちろん、新しいことをやる以上、みんなの意見を聞いていられない場面も出てくるとは思います。 そういったところは理解しつつも、ただ、(本当にこのまま進んで大丈夫なのかな、結局動くのって下の人たちだったりするのにな……)って納得しきれないと言いますか。そういう意味では、新しいやり方に自分が馴染めてないんだろうなっていう感覚がありますね。
qbc:
ご趣味はなんでしょうか。
村崎:
そうですね。旅行も好きですし、ライブに行くのも好きです。神社仏閣めぐりや展覧会めぐりも。性格的にはどちらかというと内向的な方かな、と思ってるんですけど、気づけば趣味は外に出るものが多いです。
特に旅行だと、年に一度は絶対京都に行くルーティンができてるみたいな、そんな感じになってますね。
qbc:
性格は人からなんて言われますか。
村崎:
そうですね。 今は割と、「優しい人だね」「ちゃんと話を聞いてくれて、そういったところがすごくありがたい」と言ってもらえることが多いです。昔は「一人っ子の化身」とまで評されるぐらいマイペースな性格に思われることの方が多かったんですが。
最近は、マイペースというよりは、「寄り添ってくれる」とか、そっちの方にフォーカスされることが増えたような気がします。
qbc:
自分自身はどんな性格だと思われますか。
村崎:
私自身は、他の人が「優しいね」って言ってくれるほど優しくないと思っています。
変な話、優しかったら、人間関係って円滑に進むじゃないですか。 揉め事とかも起きないですし。だから、優しいのかもしれないけど、打算的な部分もあったりするから、純粋に優しい人じゃないんだけどな、って不思議に思ってます。
qbc:
家族だったりパートナーだったり、その距離の近い人から言われる性格の一面ってありますか。
村崎:
距離が近くなるほど「やっぱマイペースなとこあるよね」って言われることは多いです。
あ、でも、パートナーからはどっちも言われてますね。「マイペースなところもあるけど、すごくしっかり話を聞いてくれて、寄り添ってくれて、それがすごく嬉しい」っていうのは言われてるかも。
qbc:
好きな食べ物はなんですか。
村崎:
好きな食べ物。お好み焼きですかね。
qbc:
何を入れるのがいいですか。
村崎:
私は、牛スジを入れるやつが好きです。
qbc:
なるほど。
過去:悩んでた部分って、思ってたよりもちっちゃいかもしれないな、って思いましたね。
qbc:
過去について聞いていきますね。子どもの頃はどんな感じだったでしょうかね。一番ちっちゃいところ、一番古い記憶っていうか。
村崎:
転勤族だったのであんまり覚えてないことも多いんですけど、ちっちゃいときは、かなりトンチンカンだったらしいと親からは聞きますね。
例えば、幼稚園で父の似顔絵を描く機会があって、多分多いのは肌色で顔を書いて髪の毛は黒で塗ってとかだと思うんですけど、初手で水色を取り出して描き始めたらしくてびっくりしたって聞きました。
qbc:
うん。好きな遊びは何ですか。ちっちゃい頃。
村崎:
男の子がハマりそうなものが好きだったので、近所の子どもたちと一緒に戦隊物のベルトをつけて一緒にヒーローごっこしてたみたいですね。
qbc:
なるほど。小学校ではどんな子だったでしょう。
村崎:
私の場合、低学年の頃は割と生き物が好きで、アメンボを池で捕まえたりして遊んでました。その後、確か5年生のときかな、私の母がいわゆる歴女で、どういうきっかけかわからないんですけど、吉川英治さんの『三国志』を急にすすめられたんですよ。文庫本全8巻のやつ。それで読んでみたらめちゃくちゃ面白くて、そこから急に「なんかわかんないけど歴史っておもしろ!」ってなって、司馬遼太郎を読み始めたり、一気にインドア的な方向に向かいましたね。
qbc:
中学校は?
村崎:
中学校からは女子校に行ってたのもあって、中学生のときは典型的なオタクでした。 それこそニコニコ動画でボーカロイドがはやり始めたので曲を聞いてみたり、ジャンプの作品でどのキャラが好きか友達としょっちゅう話してました。
qbc:
高校は?
村崎:
中高一貫だったのでオタク続行だったのですが、高校2年生のときかな。たまたまミュージックステーションで東方神起を見たのがきっかけでK-POPにズブズブハマりました。そこから二次元も好きだけど、アイドルの追っかけも始めて、さらに幅広く趣味に熱中してました。
qbc:
中高は受験したってことですか。
村崎:
そうですね。中学受験をして、中高一貫で6年間を過ごしたっていう感じですね。
qbc:
ご両親からどのように育てられたと思いますか?
村崎:
好きなことをやらせてもらってたな、と思いますね。特に、親としては薬剤師のような将来の潰しが利くような大学に行かせたかったみたいですが、私はやっぱり歴史が好きだったので、史学科をありがたいことに受験させてもらったのは大きかったです。
一人っ子だったからか、基本的に私がやってみたかったことは、比較的叶えてくれました。逆に気が引けて、自分の中で(これ以上はわがままになっちゃうな……)って思ったら抑えるようにしてましたけど。
qbc:
初恋の人は誰ですか。
村崎:
実は私めちゃくちゃ恋愛をするのが遅くて……。先ほど中高一貫の女子校に通っていたとお伝えしたんですけど、さらにその後行った大学と大学院も女子校だったんですよ。
qbc:
大学院で女子校ってあるんですね。
村崎:
そうなんですよ。12年間女子校で過ごしたので、まともに男性と話すのが社会人になってからだったので、初恋をしたのが26歳とかかな。その頃、たまたまSNSで仲良くなったのが、お笑いやアートなど、いろんな方面に詳しい方で、実際に話したり会ったりするうちに好きになりました。
qbc:
なるほど。大学院まで行ったんですね。それはなぜ行かれたんですか。
村崎:
元々「この教授のところで学びたい」という段階まで決めて大学を選んだので、じっくり研究に取り組みたかったんです。
どうしても大学の4年間っていうと、就活とかで1年近く時間取られちゃったりするじゃないですか。それがすごい端的に言えば嫌で、「もっとやりたいのに!」みたいな気持ちになりました。
正直研究者になりたいとかは考えてなかったけど、最終的にもうちょっとじっくり研究に取り組みたいってことで、院まで行きました。
qbc:
うん。なるほど、なるほど。就職されたのはおいくつの時ですか。
村崎:
就職したのは24歳ですかね。
大学院に入ってからは、研究を進めつつも、そこで初めて真面目に将来どうしていきたいのかを考えました。D進も考えたんですけど、私の同期で扱っている時代は違えど、すごく研究にズブズブの子がいて、その子と自分を比べたときに「この子には敵わないな」って正直思っちゃって。
これからどうしようかなって考えてみて、「自分が社会人としてやっていけるかわからないけど、とりあえず就職活動やってみよう」と思いました。
qbc:
なるほど。うん。人生で一番苦しかったことは何ですか。
村崎:
就活が一番きつかったなっていうのは未だに思いますね。
それまでは、勉強したら良い点が取れるし、中学受験も大学受験も第一志望の学校に受かって楽しい学校生活を送れたので、挫折というか失敗経験があんまりなかったんですよ。
一方で、就活を始めたら「文系の大学院生ってこんなに容赦なく落とされるんだ!」って心底思いましたね。めげずに続けても、最終選考まで行ったけど落とされるパターンが2・3回あって、「どうしよう、決まんない」ってなって。
私は日本史が好きで、それで学校でとことん勉強して楽しかったので、就活の軸を学校に通う子たちにも同じように熱中する経験をしてほしい、そういう好きになるきっかけを作りたいというところに置いてました。そこから、最終的に今の職場にご縁がつながった感じですね。
qbc:
自分の人生を振り返って、転換点というものがあるとしたら、どこになりますか。
村崎:
自分の中で、仕事場で見せる顔と、プライベートで見せる顔は違うと思ってます。分人主義みたいな感じで。
対外的な面としては、社会人になる前の自分となった後の自分は違うなっていう感覚があります。
あとは、先ほど初恋の話も出ましたけど、この恋を通じて「自分がこんなに重くなるタイプだったんだ」と知って、「自分の感情について思ってたよりも知らなかったんだな」って気づきを得ました。結局、初恋の人には自分から告白して振られちゃったんですけど、自分の内面について振り返るきっかけになったのはそこかなっていう感覚はありますね。
qbc:
なるほど。改めて自分の人生をこう振り返っていただいて、今って言うふうになると、印象変わりました? さっき自分の人生が迷ってるみたいな話でしたけど。
村崎:
今、モヤモヤを抱えてる部分はあくまで仕事の話であって、それ以外の部分では社会人になってからも伸び伸びとやれてたんだなと思いますね。社会人になってもオタクを続けてるし、人間関係についても新しい関係を築けてる。今お付き合いしてる人とはかれこれ 1年半以上は付き合ってるし、相手がワーキングホリデーに行く間も引き続き支え合って、「日本に戻ってくるときはお迎えに行くからね」みたいなテンションで仲良くやれてるので。
悩んでた部分って、思ってたよりもちっちゃいかもしれないって思いましたね。
qbc:
なるほど。そのパートナーの方はどんな人ですか。
村崎:
その人もSNSを通じて仲良くなった人なんですけど、ナイーブな部分を抱えている分、相手に伝える言葉の選び方を大事にしていて、相手の感情や内面をとても尊重してくれるような人です。
その人はお酒が好きなので、酒飲み友達のような感覚で仲良くなっていくうちに、よくよくお話を聞いてみたら相手も西洋史を専攻していた、などなど共通する部分が多かったんです。似てる部分もあれば、もちろん違う部分もあるけど、そういった違いをそのまま受け止めてくれるような、そんな人です。なんかすごい抽象的な話になっちゃいましたね。
qbc:
インタビューを受けた理由ってなんですかね。
村崎:
身近な人が新しい道を見つけて歩んでいってるのに対し、自分は「留まっている」「動けてない」っていう感覚がありました。一方で、踏み出したいけど、どういった方向に踏み場出せばいいんだろうっていうのが全然自分の中でまとまらなくて。
その方向性がわからないから、自分の思考の整理を兼ねて話を聞いてほしいと思ったことが一番大きいですかね。
qbc:
今、インタビュー受けてみてどういう状況ですか。
村崎:
そうですね。自分の思考の比重として、仕事に関するところが増えすぎちゃってたなっていうのは喋ってて感じました。その上で、今の職場が新しい体制に変化していくなかで、迎合していきたいかって考えたときに「それは違う」と素直に思ったので、どこかのタイミングで何かしらリセットをかけてもいいかもな、と漠然と感じてますね。
周りが変わるのは仕方ない、ただそれでも納得いかないならば、自分の中でどう折り合いをつけるかっていうところでしか解消できない。合わないのであれば、素直に自分が引くのみなのかも、みたいな。
qbc:
はい。ありがとうございます。
未来:遺言を伝えるとしたら、ちゃんと好きなことをやりたいだけやった人生だったって言えるようにしたいです。
qbc:
未来に移りましょう。
村崎:
はい。
qbc:
5年10年30年40年、最後自分が死んでしまうっていうところまでイメージして、今どんな未来を思い描いていらっしゃいますかね。
村崎:
海外とかも含めて、もっといろんなところを旅できてたらいいなってのはすごい思いますね。
qbc:
うん。
村崎:
これまではどっちかというと国内旅行をすることが多かったんですけど、去年かな、仕事で2週間アメリカに行くことがあったんです。初めて日本からかなり離れたところに行ってみて、日本の中にばっかり目を向けてたけど、外国の人からしたら日本人だって外国の人だと思うとすごく面白いなって感じました。今後はもっといろんな国を見てみたいな、ちゃんとそのための行動が起こせたらいいなって思いますね。
qbc:
うん。なるほど。自分がやって一番好きなことってどんなことだろうと思います?
村崎:
好きなものが多岐に渡ってる分、バラバラだった趣味がたまたま点同士で繋がって、自分の中で「あ、これってあそこでも聞いたな」っていう風に繋がる瞬間がすごく好きです。単なる知識ではなく、自分で見たものや聞いたものだと、自分の経験として落とし込める気がします。
qbc:
なるほど。それは学問でよく遭遇するやつですかね。
村崎:
そうですね。私が専攻していたのは日本中世史なんですけど、例えば何か昔の人が書いた日記があるとします。その日記について考えていくとき、「その日記の内容が本当に正しいのかな」とか、「書いた人の立場が文章に反映されてるから、あくまでお偉いさんから見た話であって、下々の人々はどう考えていたのかわからない」とか、行間的な部分をちゃんと踏まえた上で、どう解釈していくのか、ってところが楽しい。
なので、学問に限らず裏背景や関連知識を含めて、いろいろと考えていく・落とし込んでいく作業が好きなんだと思います。
qbc:
もしもの未来の質問っていうのをしていて、もし自分が内向的じゃなくて、外向的な性格だったら、どんな人生だったと思いますか。
村崎:
もし自分が外向的だったらさすがに共学の大学に行ってたかもなって思います(笑)
もし大学の頃から男の人とかと接する機会がもっとあったら、それこそ全然違う人生だったんだろうな。
qbc:
中学受験で女子校を選んだのは、何か理由があったんでしょうか。
村崎:
別に男の子が苦手とかそういうのは全然ありませんでした。ただ、小学校の高学年になってからはオタクだったので、せっかくならそういう話をできる子が多いところがいいなと考えて女子校を選んだ感じですね。
qbc:
なるほど。なんか将来的に、ここに住みたいとかそういうその居場所については、何かイメージあります?
村崎:
住むところはきっと日本だろうなっていう気がします。できるだけ美術館や博物館へのアクセスが良いところがいいな。
今後パートナーと一緒に住むってなったときも、もちろんお互いの仕事にも左右されるだろうにしても、相手も展覧会に行くのが好きなタイプなので、そういうのに一緒に出かけやすいところに住めたらいいなって思います
qbc:
もしもPart 2ってわけじゃないんですけど、もしも魔法が使えて夢が叶えられるなら、どんなことをしたいと思いますか。
村崎:
それこそ時間を気にせずに過ごせる図書館みたいな空間があったらとても嬉しいですね。「精神と時の部屋」みたいなイメージ。
今はなるべく読書とか時間を割くようにしているとはいえ、本以外も含めてもっともっと知りたいものがあるのに時間が足りない!っていう感覚がすごくあって。
もし魔法が使えたら、そういった部屋が欲しいです。
qbc:
そうですね。10年後の村崎さんにインタビューします。今何をしてる人でしょうか。
村崎:
さっきは自分の職業で名乗っちゃいましたけど、好きなものにちゃんと時間割いてるよって自信を持って言えるような、そんな人になってたら嬉しいですね。
qbc:
インタビュー終盤になってきて、ご自身の自分像みたいっていうの変化はありましたでしょうかね。
村崎:
そうですね。最近は仕事の悩みや人との別れについて考えて、モヤモヤモヤモヤしてることが多かったんですけど、その割にちゃんと好きなことはやれているので、自信持ってもっと幅広くやっていきたいな、と素直に思いました。
qbc:
なるほど。
村崎:
仕事やだーモヤモヤするー、とか言いつつ、仕事終わりにライブ行ったりしてんじゃん、みたいな。
qbc:
うんうん。なるほどね。何かモヤモヤし出したのっていつ頃からだったんですか。
村崎:
組織改革があってしばらくして、別部署が人員を入れ替えて一気に新しい体制に変わったんですよね。それを皮切りに、組織的にどんどん新体制に移行していって戸惑いがありました。私自身も今月に入ってから別部署に異動することになったのもあって、絶賛モヤモヤ中だったんですよね。 馴染めるかな、馴染めないかもな、うーん、みたいな。
qbc:
その部署にいるメンバーっていうのは、既存のメンバーではあるんですよね。
村崎:
新しく配属された部署は、トップの人は新しい体制の方の人で、他のメンバーは元からいた昔からの体制の人で、両方から話を聞くから余計にややこしくなって、「自分どうしていく!?」っていうので悩んでましたね。
qbc:
なるほど。ありがとうございます。
村崎:
はい。
qbc:
最後の質問がですね、最後に残したことはっていうので、遺言でもいいし、読者向けメッセージでも、そのインタビューに関することみたいになってもいいけど、最後に残したことがあればお伺いしております。
村崎:
最後に言い残したことか。そうですね。
なんか、遺言を伝えるとしたら、ちゃんと好きなことをやりたいだけやった人生だったって言えるようにしたいです。
qbc:
はい。ありがとうございます。
あとがき
春から大学院生!編集のMeadowです!
実はわたしも4年生の夏までは院に行くなどと考えもせず、周りと一緒に就活していました。「これだけ日本に人口がいるなら、わたしを雇ってくれる人も1人2人くらいはいるでしょ」と思って始めた就活。結局落ちに落ちに落ちまくったんですけどね。。。そのうちの1つに大学職員の仕事があって、不採用と知ったとき、ふと思いました。内定を取るだけならなんとかなる。でもありのままの自分を受け入れて、認めてくれる場所なんてあるんだろうか? 結構ガチで悩みました。その後、なんとまさかの卒論執筆が楽しくて仕方ないという事実が発覚。大雪の日に受験し、無事大学院に滑り込むことができましたが、運命の神様のスパルタさと優しさに振り回された1年でした。きっと人生において必要なことは、モヤモヤも、スッキリも、最適なタイミングで勃発するんでしょうね。
などと考えさせられたインタビューでした。村崎さん、ご参加ありがとうございました。京都いいところでしょ!またいらしてくださいね〜。
【インタビュー・編集・あとがき:qbc】
【編集:meadow】

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