「死について考えるのが当たり前みたいな文化」を作りたい遺書動画アプリITAKOTO社長で大学生の人
いっぺん死んでみる? おどしではなくて、1回死んでみる経験はしたほうがいいんですよね。ここで言う死ぬというのは、生き物として死ぬというよりかは、感情があって、人との関わりがあって、社会との交わりを持っている人間を死んでみる、ということです。
具体的に、来週人間として死ぬとして、その間に誰と誰に会うべきなのか、資産などがあればどうまとめて遺言にしておくのか、自分の最後の一言がもしかしたら誰かと誰かの仲裁に役立つのであればそれに時間を遣うのかとか。考えること、山積みじゃないですかね。
それと同時に、事故死でなければ、老衰か病気で体が苦しいかもしれない。そういう時に、冷静な判断ができるのだろうかとか。
一度きりしか来ない死に対して準備はできているのかと。
人生一度きりなのだから、死も一度きりですよと。
出口から考える生き方っていうのもあるよねえって。
と、いうことで死を考えることは生を考えること。生と死を設計してみようというお話です今回は! 今日の無名人インタビューもよろしく楽しんでいってね!!!(主催:qbc)
今回ご参加いただいたのは 伊賀都温 さんです!
イベント詳細URL
心のこりの栞開催要項
現在:「別にまだ死を考えてないから大丈夫」とか、そういう意見をいただくことが多い
qbc:今、何をされている方でしょうか?
伊賀:株式会社ITAKOTOで代表を務めております。伊賀と申します。
私自身は大学生でして、学生をやりながらこの会社の代表として、経営に携わっているというところですね。
ITAKOTOさんのサイトです!
qbc:大学は休学しているんですか?
伊賀:通ってます。4年生ってこともあって授業も少なく、両立できるような形になっております。
元々、田村淳と一緒にITAKOTOを創業した方が、僕の高校の数十個上の先輩でして、その方から僕の前の代表に話がいって、その前代表は僕の高校の一個上の先輩で、すごく関わりがある方だったんですね。その前代表から去年の夏頃誘っていただいて、会社に参画させていただきました。
初めは、僕個人がマーケティングというか、SNS周りに強かったので、広報とか企画を担当させていただいておりました。ただ前代表と僕で得意分野が違っていて、今のこの会社のフェーズ的に、僕の方が代表いいんじゃないかっていう話になりまして。
それから、彼は1個上で今別の会社で社会人をやっているので、このタイミングで変わろうと思って。今年の4月5月ぐらいから僕が代表になったという経緯が実はありまして、今代表させてもらっています。
qbc:はい。
伊賀:遺書動画というのは、淳さんが作った造語じゃないですけども、今までなかった言葉なんですね。
遺書とか遺言っていうものを動画にして残そう、という意味で。彼が出版している本で『母ちゃんのフラフープ』というブックマン社から出版させていただいてるものがあるんですけれど。
伊賀:淳さんのお母さんが亡くなった際に、お母さんが1本のフラフープをしている動画を残されていて、それを見て淳さんはすごい心のこりが浄化されたそうなんです。
それで、淳さんはすごい勉強熱心な方なので大学院に通われまして、遺書だったり遺言について研究をされていました。
その研究からこの会社の設立に至りまして、2017年頃に元々はクラウドファンディングをして会社を設立しようとしたんですけども、この時はお金が集まり切らず撤退させていただきました。2年後の2019年の11月に当社を設立させていただきました。まだこの時は僕は代表というよりも、そもそもこの会社に参画してなかったので、そこまで詳しいことをお話しできないんですけども。
2020年の8月に遺書動画アプリとしてITAKOTOをリリースさせていただきました。こちら無料アプリでして、一通の遺書動画をクラウド共有で、時空を超えて思いを届けることができるようになっております。サブスク化もしていまして、複数動画を取りたいとか、送りたい方には月額料金を払っていただいて使えるような仕組みになっております。
qbc:なるほど遺書動画アプリ。
伊賀:ただいかんせん、遺書動画というものがまだ認知されていない段階ですので、遺書動画を撮りませんかと言ったところで「何それ」「別にまだ死を考えてないから大丈夫」とか、そういう意見をいただくことが多い状態です。
日本っていう国自体、そもそも死について考えることが若干タブー視されている部分もあります。淳さんの思いとしては、死をカジュアルにというところがありまして。
死ぬことを考えるってことは、生きている人生を豊かにすることという捉え方もできるんじゃないか、いつかは亡くなるので、それまで楽しもう、豊かにしていこう、と
qbc:はい。
伊賀:現状は、コンテンツ回りを充実させようと思ってまして、イベントをしたり、SNS運用に力を入れている段階です。
具体的にはビジョンである「心のこりをなくしたい」に絡めて、「心のこり」に関する展示会を行いました。去年の10月に、渋谷で「私の心のこり展」という無料展示会を開催しまして、2日間のゲリラ開催ではあったんですけども、500人弱の方にお越しいただいて、反響を呼んだ展示会になりました。淳さんも来場されて、インスタライブとかもやってくれたり。
その時に、Twitterのハッシュタグを利用させていただいて「私の心のこり」をTwitter上で集めたんですね。それを展示させていただいたところ、色々反響がありまして、オンライン上で開催してほしいとか、地方の方は来ることはできなかったので、ちょっとそういった方に向けて何かできないかな、となりまして。
そこで「140文字の心のこり」というTwitterアカウントを今年の2月に開設させていただきました。今始めて3か月ぐらいで、フォロワーが8,000人ほどいまして、少しずつ発信力を得ている段階です。
こちらがそのアカウントです!
【140文字の心のこり】投稿方法✍️
— 140文字の心のこり (@itakoto_140) January 12, 2022
以下のフォームより、みなさんの心のこりや、お題に合った140文字以内の文章を送信してください🙋♀️
▼応募フォーム▼https://t.co/09fHVBHAX4
伊賀:noteでも「心のこりの栞」というコンテストをさせていただいております。
Twitter上では140文字までしか投稿できないですが、note上では140文字以上の文章や、動画や、絵、写真などの投稿もできるので、自由な表現方法で心のこりを表現してもらおう、というコンテストです。
毎回テーマを我々の方で選び、メンバーで賞を選ばさせていただいて、淳さんにも選んでいただいて、景品を送らせていただくというものをやっております。
自分の心のこりについて考えることだったり、それを書き起こすアクションをするだけでも、心のこりが和らぐのではないかという考えがありまして、こういった活動をさせていただいております。
まずは「心のこりがあるんだよ」っていうことに気づいてもらおうというところから始めております。
qbc:ありがとうございます。ちなみに、海外では死に関するサービスやアプリってあるんですか?
伊賀:あります。英米にはありますね。ただ日本だと、動画では遺言としての法的効力がまだないので。遺産云々について話していただいてもいいんですけども、正式な形にはならないんです。ただ日本も法律が緩和してきておりますので、いずれはなればいいな、というところです。
今は、法的なところを変えていこうというのは、リソース不足でなかなかできないんですけど。
qbc:なるほど。
伊賀:ちょっと話が逸れちゃうんですけども、田村淳が運営しているオンラインサロンがありまして、淳さんが校長をされているんですが。こちらに入学されている方の一部は、ITAKOTOから淳さんと「心のこり」について話がしたくて、入られていますね。
なので、興味を持ってくださる方はいるんですけど、お金をかけてまで動画を残そうっていうところには至っておらず、なかなかマネタイズが難しいというのが本音ではあります。
こちらです!
伊賀:遺書動画は結婚式のウェディングムービーとかと同じ部類だと僕は考えておりまして、言ってしまえば、死というものは1つの節目で、残された側の人間の心のこりをなくすという意味で、もっともっとこのサービスが普及すればなあ、と思っています。
淳さん的にもまだ、この会社で稼ごうみたいな意識はそこまでないので全然いいんですけども。運転資金、ランニングコストさえ賄えていければな、と。
qbc:はい。
伊賀:でも、たくさんの方から興味は持っていただいてますね。熱量は高いと思います。ちょっと見てみようという人よりも、すごい考えたいみたいな方が多い印象です。
qbc:死に関するサービスというかツールというか、エンディングノートとか自伝とか、いろいろありますよね。
伊賀:弊社としましては、遺書動画が最初のとっかかりではあったんですけども、必ずしも動画である必要は今のとこないと思ってまして。
元々のビジョンとしては「心のこりをなくしたい」なので、その心のこりをなくす1つの手段として、遺書動画を最初は提示させていただいてるんですけど。それだけでなく、エンディングノートでしたり、広義な意味での終わる方の終活でしたり、そういったところも考えていただければな、と思っております。
qbc:何歳ぐらいの方が興味を持たれるんですかね?
伊賀:アプリのユーザーと、140文字の心のこりの投稿者のデータがほとんど同じなので、140文字の方のデータでお伝えさせていただきますと。
140文字の心のこりの投稿が、今んとこ1,000以上いただいてまして、8割が女性です。
qbc:あ、そんな極端に女性なんですね。
伊賀:はい。リンク自体はTwitter以外にもInstagramやいろんなところで出していますが、基本SNS募集です。
淳さんが好きでってことだったら男性が多いはずなんですけど、アンケートは78%ぐらいが女性になってまして。
理由としましては、仮説ではあるんですけども、やっぱり女性の方が生とか死に関わる機会が多いと思ってまして。妊娠出産があるってのが1点と、ここは僕も専門じゃないんでわかんないですけども、生物学的に女性の方が考えることが多いのかなって。
ITAKOTOさんのInstagramもすてき。
qbc:面白いですね。
伊賀:年代に関しましては、前提として、アプリの利用者の平均年齢というものは、実は39歳なんですね。まあ約40歳。で、こちらを投稿してくださる方も、35%が40代。28%が30代です。
なので3、40代で60%近くを占めております。とはいうものの、50代が19%で、20代が14%。と、結構幅広くというか、20代から50代の方に答えていただいています。
結構幅広いですね。
qbc:40代が1番ボリュームあるんですね。
伊賀:これも仮説としましては、3,40代って3世代の真ん中じゃないですか。お子さんいらっしゃる方も多く、祖父母の世代がまだご存命の方が多い世代なので。
言ってしまえば、祖父母は、死に近い。お子さんは生まれたばっかりで生を授かったってことで、まあ生とか死に1番身近な年代なのかな、という風に考えております。
なので、例えば、おじいちゃんおばあちゃんが亡くなったと。亡くなる前に何かこうしてあげたかったみたいな投稿が多かったりしていて、子供を産んだ時に流産したとか、手術したとか、そういったものもやっぱ多く。3、40代がボリュームゾーンなのも、理由はそれかな、というふうには思っております。
過去:基本イエスマンで、あんまり否定から入らないんです
qbc:伊賀さんは、お子さんの頃はどんなお子さんだったでしょうか?
伊賀:勉強とスポーツが好きでした。幼い頃から、家庭に恵まれるというか、基本やりたいことをさせてもらっていて。
僕はずっと野球をやってたんですね。小学校4年生で野球を始めて、ただすぐ中学受験をするってなって辞めちゃったんですけども、中学受験を終えて、中学校入ってから中高と野球を続けておりました。
大学入ってからサークル活動をしようかなと思ったんですけど、結局あまりせず、たまに草野球をやっているぐらいで、でも野球はずっとしていますよってところが1つ。
qbc:はい。野球。
伊賀:僕、塾講師としても働いておりまして、教育業に興味があるんですね。そもそも少子高齢化に興味がありまして、言ってしまえば、子供と高齢者、生と死というところに興味あったので、ITAKOTOに参画したっていうのもあるんですけども。
大学入ってからバイトとして講師をやったり、家庭教師をやったり、あとちょっと別で受験に関する活動もやってたりしてて。
教育と終わる方の終活と、同時に何かやりたいなと。
人生の始まりと終わりじゃないですけど、一つの人生をこう、うーん、難しいな、ごめんなさい。一つの人生をこう、セッティングというか、設計できればなって考えてます。
qbc:なるほど。性格的には、お子さんの頃、どんな感じでしたか?
伊賀:性格、どうだろう。明るかったと思います。1人っ子ってことで、結構両親とか家族からも愛されて育ったので。すごい家族には感謝をしていて。基本、明るく。
代表をやったりもしていますが、部活のキャプテンをやったり、すごいリーダーシップがある方だったのかなって自分では思っています。
あと、行動力があるのかなって思っていて。結構悩むこともあるんですけど、悩む前に行動しちゃおうみたいな感じで、ちょっとまあ動く人でした。
qbc:自分が行動力ある、というのは何歳くらいの頃から意識されていましたか?
伊賀:若干論点ずれちゃうんですけど、基本イエスマンで、あんまり否定から入らないんですね。
だからこれやりたいと思ったらやるし、逆に友達とかに、これやってみればって言われたらやるし。ほんと昔からですかね。気づいた時には、僕はよく周りから社交性と行動力があるみたいなことを言われていたので、いつからってことは自分ではあんまわかんないですけど。
qbc:イエスマンでも、「おやこれ違うぞ」みたいに引っかかることはあるんですか?
伊賀:もちろんあります。でもまあなんていうんですかね、後悔とかはなく、ただああ違ったんだって受け止めるだけで、また別のチャレンジをしよう、みたいな。
多分、自分の中でどっかで、明らかにこれは違うっていうラインがあると思うんですけど、そのラインが多分低いというか、まあ1回やってみようみたいな気持ちがやっぱあるので。
ロジカルじゃないことはちょっと、否定から入るというか、ロジカルに考えはするんですけど、まあ可能性があったらやってみようみたいな、そういう感覚ではあります。
qbc:ITAKOTOのサービスだったり、教育だったり、興味を持ち始めたきっかけはなんだったんでしょうかね。
伊賀:教育に関しては、僕が親にずっと塾に通わせてもらっていて。中学受験、大学受験含め。やっぱり関わってきたことが多かったんですね。
それで、勉強するにあたって、やっぱり教師の方がいるわけで。
その、なんですか。百発百中いい教師ではなかったというか。もちろん、素晴らしい尊敬してる方はいっぱいいらっしゃるんですけども、ちょっとこれは違うんじゃないのかっていうところもありましたし。
qbc:はい。
伊賀:それから、教育って、教師と生徒だけでは実は成り立たなくて、やっぱり家族の支えっていうものが必要だと僕はすごい感じていて。僕は家庭環境がよく、すごい支援してもらったんですけども、なかなかそうできない家庭とかを見ていて、そういったところから変えていきたいなって。
qbc:なるほど。
伊賀:ここはちょっと自分で言うのが恥ずかしいんですけども、小学校の時とか、学年の中で頭が良かった方だったので、友達に教える機会が多かったんですね。教える時に分かりやすいっていう声をもらっていて。
ちょっと自分がそういうのが向いてんのかなって思っていたのも若干あります。自分で言うのは恥ずかしいですね、これ。
qbc:いや、もう全然。恥ずかしさは捨ててください!
伊賀:こういうインタビュー、実は初めてなので。緊張してます。
qbc:生と死について興味をもったきっかけは、なんでしょうか?
伊賀:そもそも僕、人が好きで。楽しく生きていこうみたいな。なんて言うんですかね、今の日本の常識にとらわれないじゃないですけど。
それこそ大学受験して就活してお金いっぱい稼いでっていうのも、もちろん素晴らしい人生だと思うんですけども、それだけが正解じゃないと思っていて。もちろんお金は稼ぎたいですし、幸せな家庭を築きたいってのがあるんですけども。別にルートに乗っかる必要はないなと思っていて。
僕、筑駒という高校出身で、そこの校訓が「挑戦し、創造し、貢献する」という校訓のもと、自由闊達に生きていこうみたいなものだったんですね。責任のある自由を追求してる学校で、そこでルートに乗っかることだけが幸せじゃないんだよってことを教わり、今に至るというところですかね。
qbc:ご自身の身近な死について、お伺いしても大丈夫ですか?
伊賀:父方の祖父が亡くなってまして、他は全員生きているんですけど。
僕は高校に上がるまで、母方の祖父母、両親、僕で住んでいたんですね。父方の祖父は、大阪に住んでいたので、会う機会があまりなく。だから、父方の祖父の方の思い出があまりなかったんですね。
そんな中、父親が東京にいることもあって、父方の祖父が入院する時に、東京で入院したんですね。その時に僕、何回かお見舞い行った時に、元々、父方の祖父は野球をやっていて、父も野球をやっていて、僕も今野球をやっているみたいな。すごいその、どこまで僕が影響を受けたかわかんないですけども、祖父の影響もあってか野球をやっていて、その最後に僕の手を握ってくれて、これから頑張れよ、みたいなことを声かけてくれて、その数日後に亡くなったのが、最近の僕の身近な死です。
多分他の同世代に比べて、あまりまだ死を経験していないのかなと思っていて、それこそこの会社に入るまでは、そこまで僕は死について考えてはいなかったので、入ってから今後どうしようかなみたいな。両親とか祖父母も亡くなってほしくないなみたいな。亡くなる前にもっと一緒に思い出作りたいなっていうことはすごい感じてます。
まだそれこそ、高校の同期とかでも、なんかまあ、突然の病気で亡くなったとかもまだないので、僕の周りでは。多分、そこまでまだ死を感じてないのが現状ですかね。
未来:全然僕失敗を恐れないので、失敗して学んでみたいなことを繰り返してやっていきたいなって
qbc:未来についてお伺いします。5年後、10年後、あるいは死ぬ時までにはこれを成し遂げておきたいとか、お葬式の時にこう思われていたいとか。
未来について、どういうことをイメージされていますか?
伊賀:おっきなことを言うと、文化を作りたいって思ってて。身近な例だと、僕がすごいなって思ってるのは、七五三。すごいなと思っていて。
子供の7歳5歳3歳の時に写真を撮るイベントがあるじゃないですか。それってもちろん全員がやってることではないと思うんですけども、多くの方がされていて、別に写真を撮るだけだったらスマホでもできるものじゃないですか。それをちゃんとお金かけてとって、千歳飴買ってみたいな。
そういう文化を作ったのは、ほんとすごいなと思ってて。そういう文化の一部として、この遺書動画だったり、終活領域で、何か文化を作りたいと思っているのが今の目標です。
別に伊賀が作ったって言わなくてもいいんですけど、田村淳と今のITAKOTOでこういう文化を作ったみたいになれば、本望ではあります。
qbc:なるほど。
伊賀:あと、ずっと、教育の本質を僕は変えたくて。これはまだ僕もちょっとモヤっとしてるので、クリティカルなこと言えないんですけど、勉強ができることだけが正義ではないと思っていて、もちろん学歴が大事とか、勉強できるのが大事、まあ大事だとは思う。
ただ、それよりもやっぱり生きていく力だったりとか、自分に合ったことをするのが大事かなと思っていて、やっぱり子供って、親の理想に押し潰されがちというか、最近だと親ガチャって言葉も出てきたりしていて、そういった世の中、僕はあんまり好きじゃないので、そういったところも、いずれ変えていきたいなと。
人生をセッティングする上で、変えたいなと思っております。
qbc:ITAKOTOと教育は、共通点がありますか?
伊賀:あると思ってます、僕は。どっちも人生の一部ですし、節目なのかなって思ってて。
教育は節目かどうか分かんないんですけども、教育によってその人の人格って、やっぱ変わってくると思うんですね。
例えば、いい教師に巡り合えたから、今、自分はすごい勉強が楽しいって人もいれば、なんか親に勉強しろしろ言われて勉強嫌いになったとかもあると思うんですね。
それで、やっぱりその後の人生が変わってくると思うので。うん、関わってくると思ってます。
qbc:伊賀さんが1番楽しいと思うことって、どんなことですか?
伊賀:プライベートから申し上げますと、旅行が好きです。旅行って、非日常じゃないですか。普段生活するのは、日常で。その日常の中にちょっとした休息とか非日常を組み込むことで、人生が豊かになるなって考えてまして。
いろんなところで、時間の経験というか、お金に変えられない経験をするのは、僕はすごい好きです。楽しいなと思ってます。
qbc:なるほど。
伊賀:会社周りだと、楽しいことってのは、やっぱり、「ありがとう」って言ってもらえた時。楽しいってか、やっててよかったなって風に思います。
教育関係も終活関係も、話を聞いてくれてありがとうとか、教えてくれてありがとうっていうのを、直接言っていただけたり、笑顔になってくれたりとかすると、楽しい。というよりか、やっぱやってよかったなって感じます。
qbc:伊賀さんは、周りからどんな人だって言われていますか?
伊賀:さっき言ったことと被っちゃうんですけど、行動力と社交性についてよく言われますね。あとなんだろう。なんか、枠にとらわれないみたいなこともまあちょくちょく言われたりします。話上手だねとか。
qbc:なるほど。伊賀さんは、選択肢として、普通の商社に行ってガリガリ稼ぎますみたいなルートが許された人生だったと思うんですよ。社交性があって、野球をやってました。好ましい人材だと思うんですよ。でも今、あえて手間のかかる生き方を選んでる、と私は思うんです。
その判断っていうのは、どういう風に自分の中で決めていっているというか。
伊賀:難しいですけど、言ってしまえば、企業に入ると立場が最初は下から始まるじゃないですか。そこから下克上みたいな、どんどん成り上がっていくというのもまあいいと思ったんですけど。
自分がやりたいことを行動したいと思っていて。会社とかに入ってやりたいことができないのは嫌だなと思って。時間かかるのは嫌だなって。モヤモヤしちゃうんですよね。これやりたいのに年功序列とかでできないのは嫌だなって。
もちろん自分のスキルとか全部あるわけじゃないので、そういったとこに入って技術ノウハウを盗もうかなと思ったりもしましたけど、ちょっと手間かなと思って。
全然僕失敗を恐れないので、失敗して学んでみたいなことを繰り返してやっていきたいなって思ってます。
qbc:そういうサラリーマン無理論は、いつぐらいに感じたというか、きっかけというか。
伊賀:自分の力云々じゃないですけど、大学入ってから1人でできることがやっぱ増えたのが大きいですかね。
自立したわけじゃないですけど、なんだってできるなと思っちゃって。突然ウン千万稼ぐとかは違うんですけど、これやりたいと思ったらまあ基本、それができるなと思ったので。
別に僕は親に全く不満がないんですけど、親の許可なくできるみたいなところもあったりして。20歳になったぐらいからなんかやってみようみたいな。
qbc:なるほど。
伊賀:ちょうどコロナが始まった時に、何かしたいと思って。最初教育関係のメディアを立ち上げたりしてて。暇だったんで、外にも出れずに。それが結構きっかけかもしれないです。
ちょっとやってみようって思ってやってみたら、成功したというか。なんかできたので。
そっちのアカウントは、Twitter上でフォロワー3,000ぐらいの発信力を持っていて。イベントを開催して集客もできたり。
模試を作って、模試を開催して、まあまあマネタイズできたので。めっちゃ儲かったとかじゃないんですけど、できるんだって思うところはあって。
qbc:それまでは、サラリーマンになる可能性があった?
伊賀:いや、あんまり考えてなかったです。うちは両親がサラリーマンじゃなかったのもあって、サラリーマンになるのが当たり前みたいな家庭でもなかったんですね。なので、全然です。
qbc:伊賀さんにとって、インターネットっていうのはどういう存在ですか? 模試は、Twitterがなければできなかったことじゃないですか。
伊賀:便利な凶器ですよね。無ければ生きていけないと思ってます。SNSだったり、そもそもGoogleだったりとか。
ですけど、やっぱ1歩、使い方間違えると人生変わっちゃうなと思ってて。慎重に使っていこうと。そこまで対策してるわけじゃないんですけど、発言に気を付けるだとか、そういったところは気をつけてます。
qbc:Twitterでうまくいったよ、というあたりから変わっていった感じだったんですか?
伊賀:そうです。今まで僕は普通に自分個人のアカウントしか使ったことがなくて、運用ってか、普通の友達と話すみたいな感じで。
それで発信とかを始めた結果、マネタイズじゃないんすけど、別にインフルエンサーでもないんですけど、ちょっとフォロワー増えたりして喜びを感じてうまくいった時があったので、そういう成功体験から、ちょっとうまくやっていきたいなっていう思いが芽生えました。
qbc:その、今の立場にたどりつくまでの流れってどんなものだったのでしょうか?
伊賀:元々僕、大学1年生の頃、別の会社でインターンしてまして。これも教育関係なんですけども、そこで色々、営業とかマーケティングのノウハウを学ばさせていただいて。
その後は中学受験の受験の発信を始めて、その時はまた別の教育とは関係ない会社でインターンさせていただいて、マーケティングスキルとか学んで、今に至るというところですかね。
qbc:伊賀さんの中に就活するって概念が存在しなかったんですかね。
伊賀:一応、概念はあったんですけど。そこまで…。別にそのステップを踏まなくても生きていけるなと思ってて。
なんか、22歳で大金持ちになろうとかいう思いはなかったので、ある程度のお金とある程度の楽しさがあればいいなと思って。
qbc:人生の計画は、しっかり立ててますか? どういう感じ?
伊賀:いや、全然立ってないです。ただざっくり、遅すぎずに結婚したいなとか、幸せな家族を築きたいなっていうぼんやりした目標、プライベートの方の目標があって。それが、会社というか、こういう文化を自分は作りたいっていう長期的な目標と混在してます。
qbc:なるほど。気持ちの面では? こういう感情でいたいみたいな。
伊賀:楽しくいたいですね。本当に。なんて言うんですかね。仕事が忙しいとか、そういう苦労はいいんですけど、生活に苦労はしたくないです。
うわ、仕事が終わんない頑張んなきゃみたいな、そういうのは全然いいんですけど、我慢をしたくないというか。自分が結構我慢をあんまりせずに育ったというか、別に全然お金持ちじゃないんですけども、まあなんかしたいことができたので、そういうしたいことをさせてあげるような人になりたいですね。
qbc:伊賀さんにとっての楽しいっていうのは?
伊賀:達成感ですかね。自分で目標を作って、それを達成したら喜べるみたいな。
Twitterのフォロワー1,000人行こう、1,000人いった! やった楽しい! みたいなところもあれば。この遺書動画頑張って売るぞって言って、売れたら楽しいとか。
もちろん旅行とかも楽しいですし。
qbc:どういうきっかけでインターンに行かれたんですかね?
伊賀:あんまり覚えてなくて。紹介だったんですね。僕のことをプライベートで買ってくれている先輩がいて、ちょっとここでなんかやってみなよって言われて。
イエスマンだったというか、やってみたら楽しかったみたいなところが始まりですかね。ほんと最初はまあ、縁あって、ですかね。
qbc:大学の授業は行ってましたか?
伊賀:1年生の頃はコロナ禍ではなかったので、僕はちゃんと行っていて。
2年生からコロナ禍になったので、行く機会が減りました。ただなんか、時期によって蔓延防止が出てるとか出てないとかで、ちょくちょく行ったり行かなかったりみたいなので。
基本、ここ2年間はもうほんと行ってないも同然で、週1回行くとかの生活でした。それもあって、インターンが同時並行できたっていうのもありますかね。
qbc:もしもの質問っていうのをしていましてですね、もしも、これはちょっと想像しにくい。もしもその育った生活環境が、我慢をすごい強いられるような環境だったとしたらどうなったと思います?
伊賀:その我慢しなきゃいけない環境を変えようと思ったんですかね。おそらく。
なんだろう。例えば貧乏で我慢を強いられている環境だったら、多分お金を稼ごうと思ったとか、になるんですかね。狭い家で我慢していけなかったら、広い家に住もうとか。
その「じゃない方」を求めたんじゃないかなっていうとこですかね。多少の我慢はもちろん人生あるじゃないですか。そういうのは全然いいんですけど、まあ、それが続くようなもんだったら、それに嫌気がさして頑張るのかなっていう想像です。
qbc:自分の社交性は、いつ頃から意識していましたか?
伊賀:両親が社交的なのもあって、すごい家族仲もよく、フランクに話す機会が多かったと思うんですね。幼少期って一番会話するのって、家族じゃないですか。その時から多分そういった節があって。
ただ、僕、最初は人にねえねえって話しかけるのが得意じゃなかったんですね。今でも得意かわかんないですけど。ただまあ話しかけちゃえば、そこからは話せます。
そういうのが大学に入ってから、若干改善されて、今回インタビューに申し込んでみようみたいな行動力が獲得できました。
まあでも、社交的なのは昔からだったのかなあ。
qbc:死に関して言うと、日本人の意識は変わって行くと思われますか?
伊賀:変わると思います。遺書動画を撮ることで心のこりから解放されるみたいな思いを持ってもらうように、動きます。
qbc:遺書動画って、何歳ぐらいの時に撮るのがいいんでしょうかね? 私たちは、いつ死ぬかわからないわけですけれども。
伊賀:これは、結論、そもそも1回じゃなくていいと思っていて。思いって絶対変わるじゃないですか。
qbc:あーライフログでいいんだ。そっかそっか。
伊賀:そうです。なんかすごい変なこと言うと、Instagramのストーリーズっていう機能あるじゃないですか。あれって、今ここにいるとか、これ食べたみたいな。それも遺書動画の一部なんじゃないかなと思ってて。
自分史じゃないですけど。遺書動画は自分史の一部だと思うんで。
なので、別になんかじゃあ、50歳で1回撮るのがいいみたいなことは、正直僕は思っておらず。もはや撮り続けた方がいいのではないかと思ってます。
qbc:年1で撮って毎年自分を振り返る。それがもしかしたら正しいのかもしれないですね。
伊賀:なんなら今死ぬかもしれないしっていうところで、撮り続けるのがいいパターンもあれば。一方で、1回気合い入れて撮るパターンもあればっていう。
そこはもうほんと個々にお任せするというか。1年に1回、元旦に撮るとかを決めてやっていくとか。
qbc:死をカジュアルに考えるってそういうことかもしれないですね。いつ死んでもいいように毎日準備しておくというか。
伊賀:死について考えるのが当たり前みたいな文化にしていきたいんです。「死ねよ」とかを言っていいというわけではなくて。
qbc:なるほどね。確かに心のこりがあると嫌ですものね。自分の人生を振り返って点検して、このことはやっぱり優先度あげていこう、みたいな。
無名人インタビューの最後の質問はですね、「最後に言い残したことは」にしておりまして。
伊賀:心のこりじゃないですか!
qbc:そうです。
伊賀:僕個人として、人生のセッティング、設計をしたいと思っていて、その一部として遺書動画をもっともっと広めていきたいです。
皆さんの心のこりを少しでも和らげようと思ってますので、もし、興味がある方は、ぜひぜひITAKOTOを応援してください。お願いします。
qbc:ありがとうございました。
伊賀:いい時間でした。ありがとうございました。
伊賀社長ご本人のアカウントもあります!
あとがき
心のこりをなくしたい。シンプルに大事ですよね。
なんというか人間の正体を私は記憶だなって思うんですけど。だって覚えてないと自分らしさに一貫性出ないじゃないですかそれともなんですか人間には記憶がなくてもその人らしさが残るもんなんですか。
ともあれ人間の正体が一面では記憶であることは間違いなくて、人間らしい嫉妬も愛情もなにもかも、記憶の中で行われているもんなんだと思います。情緒の一人相撲といいますか。そういう一人相撲の力がなければ他人の心をおもんぱかるということもおそらくできなくて。
でも、その感情というのが高機能なあまり、心のこりという厄介な、相手が死んでいってしまってもうどうしようもない行き場のない類の感覚も生まれてしまう。悩まされたり、振り回されたりしてしまう。
そういう心のこりをなくしたい。というのはやっぱりすごい、すごい面白いですね。
遺書、終活という切り口ではありますが、ほんとに文化という大きな語彙を使わないと解決できないものなのだと。
みなさまからのコメントをコメント欄にてお待ちしています。
インタビュー担当:qbc
編集協力:toki
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