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遊びになってお金になってたらそれでよくない? 人

スプラトゥーン好きですか? 6歳の子供がわりと上手くて、ウデマエSまで行ったんですよね。小1でそんなに? と思うんですが、才能あるみたいですね。えらいことです。
どうも耳がいいみたいですね。敵の足音で動きを察知して、相手を倒すことができるみたいです。でもその上のランクとなると、戦略性やコミュニケーション的なこと=相手が何を考えているかという才能が求められていくので、ランクアップは難しいようです。反射神経だけではだめということですね。
最近のオンラインゲームの人気ジャンル、FPSというシューティングゲームのカテゴリだと、チーム戦が人気で、そうなると戦況の伝達や、指示の明確さなどが求められ、つまり上質なコミュニケーションが必要ということで、これまたほんとに、なんというか、人と人とが相談しながら何かを成し遂げていくという辞められない止まらない世界になっていくわけです。やっぱ対人戦はね、読めないからこそ面白い。
というわけで、オンラインで見知らぬ人とのコミュニケーションを小学生でやらせていいものかどうか、迷ったりしますねえ。そもそもこの年でゲーム?? と目くじらたてる価値観もあるでしょうし。
ともあれね、好きこそものの上手なれ、ですから。
ということで無名人インタビューgo!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(無名人インタビュー主催)】

今回ご参加いただいたのは 齊藤太一 さんです!


齊藤:やはり歴史は、今流行りの言葉で言うとSDGsな持続可能性のあるコンテンツだと思っています。

qbc:今何をされてる方ですか?

齊藤:いろんな歴史イベントを開いたり、歴史の新聞を出したり、自治体さんから間接的な案件を含めて予算いただいて、歴史イベントの講師派遣をしたり紹介させていただいたりしています。古文書を読み込むなどする歴史コミュニティも運営したりしていますね。

qbc:それは肩書があるんですか?

齊藤:歴史コンサルタントなどと名乗っています。ヒストリンク(https://peraichi.com/landing_pages/view/histlink/)という、歴史マッチングサービスを運営しています。

qbc:そちらの代表者さんということですね。 いつ頃からやられてるんです?

齊藤:ちょうど5年経ったとこですね。

qbc:やられてていかがです?

齊藤:大変なこともあるんですけども、歴史ってとてもSDGsな、持続可能性のあるコンテンツだと思っておりまして。
歴史は世界、日本どんなとこにでもあります。まちおこしとして活用すれば、場所を問わないですし。どうしても流行り廃りはあると思うのですけど。
例えば徳川家康は、本人はもう亡くなってますけども、その存在としてはずっと生き続けるわけです。いつどこの時代、段階でも取り上げられる、そういったところはあるので使いやすい面がある気がします。

qbc:具体的に歴史で町おこしってどういうものですか?

齊藤:23年度は、愛知県岡崎市さんとコラボレーションさせていただいてます。
今年は大河ドラマで「どうする家康」というのをやってるんですけども。そこで岡崎市さんから間接的に予算いただき、関連企画の講座や史跡巡りの講師を派遣したり、斡旋したりだとかをさせていただいてますね。歴史ファン、大河ファンによるコミュニティ企画のサポートもしております。

qbc:ヒストリンクさんは会社なんですか?法人?

齊藤:まだ個人事業主ですが、将来的に、そんなに遠くない将来に株式会社にしたいなと思ってます。

qbc:お仕事をやられている中での気持ちはどんな感じなんですかね?

齊藤:楽しいっていうのはありますね。いろいろイベントやったりとか、経験といいますか、いろんなマッチングをアテンドさせていただいてるとやっぱりいろんな出会いがありますし。
ヒーヒー言ってる場面もあるんですけど、やりがい的な意味でいくと、現代で、歴史は特に日本の国内では少子高齢化などで歴史が軽んじられているところもあります。なかなか大変な時代でもあるんですけども、パンフレットを作ったりとか、イベントを開いたりしたところで、参加者が意をくんでくれたりとか、お寺さんにお参りする方が「すごい歴史があったんだね」とか気づいてくれたりするのを見聞きすると嬉しいですね。

qbc:街おこしの中で、具体的にはどんなことをされるんですか?

齊藤:岡崎市さんの場合ですと、さっきお話しした事例の他は「えびすくい」っていう踊りがありますね。「えびすくい音頭」という盆踊りなんです。盆踊りを作ったのは、岡崎市の地元の方で、えびすいくい音頭を関東に普及させることもやってますね。今年の7月に上野で盆踊りイベントがあり、そこでヒストリンクの役員が関東で初めてえびすくい音頭を披露しました。
盆踊りは伝統ある芸能ですし、「えびすくい音頭」も歴史が絡んだ踊りですので。歴史というと、どうしても教科書的なものとか、論文をイメージされることも多いと思うんですが、入口は本当にそういう遊びとか芸能で全然良いのです。
そういった歴史の入口に、楽しく触れてほしいと思います。

qbc:それを仲介してあげるような役割をされてるんですね?

齊藤:そうですね。例えばヒストリンクは協力者が60人ぐらいおりまして、ネットワークができています。例えば、岡崎市さんが戦国時代の今川氏について詳しい人を派遣してほしいとか。あとは別の自治体で例えばアメリカの経済史について詳しい人を紹介してほしいとか、ヨーロッパのスパイの歴史に詳しい人紹介してとか...いろんなニーズがあります。やっぱり協力者のスタンスもあるんですけども、ニーズありきなので。ビジネス的に言ってしまうと、ニーズに応じた講師の方をご提案しています。
史跡のパンフレットを作った』りもしてるんですけど。歴史には、最適な伝え方があると思います。この場合はパンフレットがいいとか、この場合は歴史のキャラクターを作るのがいいとか、そういったご提案もさせていただいますね。

qbc:このお仕事自体を始めたきっかけって、どんなものだった?

齊藤:飲み会ですね。最初歴史好きによる飲み会イベントを月1回やってまして。
最初はほんと、歴史仲間同士でワイワイやりたいっていう形でした。コミュニティで伸ばしてくといいますかね、コミュニティとしてやっていきたいって想いが最初は強かったです。そこはいろいろと挫折、紆余曲折もあったんですけれども、今もコミュニティ運営にいくつか関わってはいます。
最初は飲み会を毎月やって、そこから部活動とか、マックス5、60人くらい集まる歴史講座イベントとかを実施しました。会の原型ができて2年程度は、そういうのが中心でしたね。
今も講演企画とかを自前でもやるんですが、どうしても運営がまだまだマンパワーの問題とかあり、複業でダブルワークでやってるので時間的な制約もあります。可能な範囲でイベントと、マッチングサービスを両輪で回している感じですね。

qbc:ちなみに本業の方は何をされてる?

齊藤:新聞記者をしてまして。業界紙。とある業界紙の記者をしてます。

qbc:歴史に関してはどういう距離感というか、立ち位置をしてる?

齊藤:やっぱり純粋に好きですし、大学のときは歴史学科でした。大本は小学校高学年くらいの時歴史にはまって、歴史漫画とか『逆説の日本史』って本にはまったりしました。そこから、大学も歴史を深めたいので歴史学科行きました。大学を卒業した時は、全然歴史と関係ないところに就職したんですけども。
転職も2、3回して今に至ります。ようやく今の新聞記者の仕事が若干安定し、歴史活動の方もさっきお話したような感じでできてきました。

qbc:いわゆる「歴史友達」っていうのはずっといらっしゃったんですか?

齊藤:そうですね、中高くらいのときからいましたね。

qbc:どういう繋がりが多いですか?

齊藤:中学高校のとき、クラスメイトに二、三人くらい歴史友達がいて。そこが本当に原点ですね。
高校のときは色んな部などを兼ねてたんですけども。地理歴史同好会のような活動がありあましたね。大学以降はやっぱり歴史学科の友達ですとか、あと楽しむ会を始めて以降は、SNSで知り合った歴史好きな経営者や歴史ファンも多いです。友達からの紹介とかもありますし、あとはヒストリンクの活動を記憶してくれてる大学とかいろんな方の方の知り合いだったり、というパターンもありますね。

qbc:歴史以外の趣味というのはございますかね?

齊藤:アニメですね。「ラブライブ」とか「アイドルマスター」とか。アイドルアニメやガンダムシリーズが特に好きです。

qbc:今、アニメ関係は聖地巡礼というか、割と土地に関わるものが多いと思うんですけど、そういうのってヒストリンク・歴史を楽しむ会グループで絡んだりします?

齊藤:聖地はまさにホットな話題で、純粋に私も好きですし。いろんな複数のアニメの聖地は回ったりしてますかね。ヒストリンク・歴史を楽しむ会グループの事業としても、水面下で近い将来関係できるかも、というアニメはあります。

qbc:性格は周りの人からなんて言われますか?

齊藤:ちょっと手前味噌ですが、優しいとこですかね。ケースバイケースなんですけども、人にいい返せないというか。見方次第だと思いますけども。よくいえばキレたりしないですね。逆に、結構我慢しちゃうとこもあります。
あとは、やると決めたらやるといいますか。たまに頑固ともいわれますが、毎月イベント数を安定的に実施する、常に営業のチャンスを意識するなど歴史事業を伸ばすためには、続けないといけないことがあると思います。そういった良い意味の習慣は続けるようにしてますね。

qbc:ご自身ではどんな性格だなって思われてます?

齊藤:自分でも、優しいっていうのはあるかなって思います。あとは、心に決めたらいろいろ習慣づけするのが比較的得意とか。できてないことも、まだいっぱいあるんですけどね。
あとちょっとふにゃっとしてるっていうのがあるかもですね。

qbc:ふにゃっとしてるというのはどういう?

齊藤:柔軟性があるっていうんですかね。あとは、これも優しいに繋がるかもしんないですけど、意外と適当なとこもあるというか。深刻そうな問題があっても、「(こうプラスに捉えればいいから)これでいいんじゃね」みたいなとこもありますね。

qbc:身近な人、家族、親友、恋人、本当に距離の近い人からはなんて言われますか?

齊藤:寛容とか、懐が深いとか(弱腰?)。あと静かで大人しい。まあ、事業をやっている中で多少性格が変わったかもですね。

qbc:どんなふうに変わった?

齊藤:私は20代のときが非常に暗黒時代でして。転職を何回もしたのもあります。研究に打ち込むため大学院に行きたいっていう時期がありまして、貯金を少ししたんですけども、いろんな理由があって散財しました。純粋に挫折し、結構ブラックな感じでしたね。
30代になって活動を始めた前後でいろんな、活動をしながら経営などを学んだこともあります。
まずは、やり遂げる。行動を通して歴史事業に打ち込む意思を養えたといいますか。あとは歴史活動と並行して、経営、ビジネスの勉強をしたりもしてました。その5年のうち1年くらいは集中的に代表としてのあり方やメンタル面の内容が多い経営の本を読んだりとかして、「社長のスタンス」も含めて学んでました。
「歴史で世界を豊かにする」というのが理念にありまして、これは時間をかけてでも、何としてもやります。

qbc:ヒストリンクを始められたのはおいくつの時ですか?

齊藤:今は36歳なんですけども、5年前に原点があります。最初は南北朝時代を楽しむ会から始まって、そこがスタートです。個人的に南北朝時代が好きで。3年間くらい前にはヒストリンクができました。

qbc:飲み会からっていうお話だったんですけども、どのタイミングで「ビジネスになる」と考えたんですか?

齊藤:2年目くらいの時です。講演会と懇親会を組み合わせたイベントを開いたことがあって、講師の方が亀田俊和さんという、歴史業界では有名な方でした。その方をお招きしたときに56人集まって、売上も10万円ぐらい行ったというのがありまして、短絡的ですけど「イベントに有名な方をお呼びできれば、いけるんじゃね」みたいに思いました。それが第一歩ですかね。

qbc:ビジネスがやりたい、歴史がやりたい、っていうのは別々の欲求なんですか?歴史をやるためにビジネスなのか、ビジネスやりたいから好きだった歴史を活用したのかっていうと?

齊藤:最初は歴史が好きっていうところですかね。好きな歴史をやっぱり、次世代に繋いでいきたい、というのを活動していく中ですごい思いました。20代のときは「自分だけ楽しめればいいや」みたいな気持ちが強くて。
それはそれでいいんですけども、ただ活動をはじめた前後とかでも地方で貴重な文化財が受け継がれなかったり、少子高齢化で、歴史ある家を守ってきた人がどっか行っちゃったりとかを見聞きしたことがあって、「ちょっとまずいな」と感じました。

qbc:歴史を楽しむ会の活動などでですか?

齊藤:そうですね。歴史活動をしている中で講演の依頼をいただいて、話したこともあります。私出身が長野県でして、地元の方で講演したときに地域の方と懇談し、代々受け継がれてきた貴重な文化財が、どこかにいった、空き家になって盗まれたのかわかんないですけど、紛失したなどと聞きました。
地元の歴史を知ってる方がどんどん減っていて。語り手がいなくなってきている。歴史って本当に範囲の広いものなので、社会学とか民俗学的なところもひっくるめて、伝承する伝え手がいないなと思います。伝え手を増やしていきたい、と活動をしていく中で思いました。

qbc:好きな食べ物ってなんですか?

齊藤:比較的何でも好きです。ラーメンとか、焼肉、ステーキ、うどんなど。ご飯系も好きですし。魚も肉もよく食べますね。酒で言うと日本酒が好き。
逆に嫌いなのは、セロリとかその辺ですね。

過去:これは歴史を食える仕事にしないといかんなと思いました。しかも自分の好きなことじゃないですか、歴史って。自分の好きなことだし、だからこそ、「どげんかせんといかん」みたいな。

qbc:過去について聞いていくんですけども、子供の頃はどんな子でした?

齊藤:静かだったですかね。あとは好きな物事には熱中しやすい。周りを気にせず物事に集中するみたいな。

qbc::好きなことって当時はどんなことだったんですか?

齊藤:小学校高学年くらいのときはもう歴史好きになってました。 あとは野球などのスポーツ観戦ですね。

qbc::幼稚園の頃、小学校に上がる前とかは何が好きでしたか?

齊藤:鉄道とか好きでしたかね。蒸気機関車とか。

qbc:その頃は好きな遊びとかはありました?小学校低学年とかの時。

齊藤:あんまり遊んだ記憶が無いですね。人並みに積み木とかやってたと思うんですけど。

qbc:外遊びか中で遊ぶかっていうとどっちが好きだったとか?

齊藤:インドアですね。

qbc:小学校、中学校とか、どんな子供でしたか?

齊藤:静かで、いじめられてた時期もあったんで、陰気というのか。自分で言っちゃうのもなんですが。純粋にいじけてましたね。

qbc:当時、歴史が好きって言うとどんなことしてたのですか?

齊藤:『三国志』など歴史の漫画読んだりとか。『漫画日本の歴史』みたいなやつとか。
親に連れられて城跡を巡ることもしてましたね。そこら辺は普通に連れられたからっていうのもありますけど、好きでしたね。

qbc:そもそも好きになったきっかけって?

齊藤:おじいちゃんとかの影響が大きくて。
祖父の実家に行くと毎回歴史の雑学みたいな小ネタを話してくれたりしてました。あと実家に行くたびに、何月何日に関ヶ原合戦があったとか、何月何日に本能寺の変があったとか日について、「今日は何の日」みたいな感じで、クイズを出されました。今日はこういう日なんだみたいな話を毎回聞きましたね。

qbc:おじいさんはなぜ。歴史が好きだったとかってご存知ですか?

齊藤:銀行で働いてはいたんですけども、雑学好きと言いますか。その延長で歴史にもはまったのかもしれないですね。
好奇心が強いというか。結構いろんな趣味を持ってたみたいですね。山登りとか詩吟とか色々やってました。

qbc:高校生のときはどんな感じでした?

齊藤:高校のときは、大学は歴史学科に行きたいなと思ってて。同時にスポーツライターになりたいって思ってもいました。野球観戦、スポーツ観戦が好きだったのでスポーツライターになりたくて。
将来の夢としては歴史学者もあったんですけど、高校のときは確か、スポーツライターになりたい気持ちの方が強かったですね。それで文学部歴史学科は、ライティング力を高めようと思って行った感じもありますね。

qbc:大学はどちらに行かれたんですか?

齊藤:首都圏の大学の文学部歴史学科でしたね。

qbc:大学での勉強はいかがでした?

齊藤:純粋に楽しかったです。実際の古文書に触れたりとか。個人的にはロマンもありましたし。
中学のときに『逆説の日本史』という本にハマりました。都市伝説がいっぱい載ってる本ではあるんですけど。たとえそれが真実でも、真実でなくても、個人的には特にどっちでもいいといいますか。純粋に歴史に対する興味を持つ入口・ステップとしてとてもよかったです。逆にそういうダイナミックな「歴史物語」があるから、現物の古文書を見てみたい、などと思った感じです。

qbc:大学卒業後は就職した流れなんですよね?就職の前後っていうのはどんな感じだったんですか?暗黒の時代って仰ってましたけど。

齊藤:ちょうど、リーマン・ショックの世代(2010年卒)でして。もちろん周りも大変な人がいましたけど、40社受けて1社しか受からなくて。それで入ったら、勤務時間はそんなに長くなかったんですが、本当に肉体労働で。食品メーカーの現場でしたが、火傷もしましたね。体重は8キロ痩せました。
それで「もうやってらんねえ」となって、会社を辞めました。転職して地域新聞の記者をしました。で、また転職して雑誌の編集、またさらに転職して今の業界新聞の貴社仕事ですね。

qbc:落ち着くまでどうでした?

齊藤:当時は地獄というか。仕事の好不調の波が大きかったですし、いよいよお金の面でも大変でした。メンタル的にもちょっと不安定という。なかなか大変なとこもあったりしましたね。

qbc:ビジネスをやりたい、と思ったのはいつ頃ですか?

齊藤:最初は本当に歴史好きから入ってまして、ビジネスって意識したのはそれこそ30歳前後ですかね。

qbc:ビジネスとして勉強されたっていうこと?

齊藤:20代の頃とかは、ビジネスはほとんど意識しなくて、正直「別に経営者にはならなくてもいいな」みたいに思ってました。代表とかもやりたくねー、ひとまず平メンバーで端っこにいよう、みたいな感じでしたね。
ただ歴史を次世代に繋いでいく現場を見たりとか、あと歴史のイベントを開いたりマッチングサービスを始めていったときに醍醐味といいますか喜びを感じました。
歴史ってビジネスにしていく人って少ないじゃないですか。そういう中で、いろいろと考えたんですけど、お金になりにくいとこがあって、歴史って。だからこそやりがいを感じます。
歴史の講演会とか史跡巡りのイベントって有料のものもあるんですけど。意外と自治体が絡んでたりとか、あとはNPOさんとか、社団法人さんが絡んでると無料の企画も多くて。そういうのがやたら多いと、歴史業界の経済としてはまずいと思うんです。お金が回らないと、何事も長続きしにくいので。
実際、歴史イベンターとか研究者の方とか、歴史イベント・企画の運営側にいろいろ話を聞いたりする中で、そこでお金を回して食えないといけないなと思いました。研究者の方の平均年収って非常に低くて。研究や歴史の普及活動をやってく意義はあるんですが、ただやっぱり年収として釣り合ってないのが結構あるという話をよく聞いて。
歴史系の研究者でも、生活苦が一因になって自殺した方がいた、という話も聞いたりしました。
これはちょっと歴史を食える仕事にしないといかんなと思いました。しかも自分の好きなことじゃないですか、歴史って。だからこそ「どげんかせんといかん」みたいな。
歴史の価値づけっていうところをやってる人が、まだまだ少ないので、やろうかと。あんまり回りがやってないことを先行してやってくのって、面白いじゃないですか。それで諸々の活動に繋がっていった。

qbc:歴史を学ぶことで得られるメリットってなんでしょう。

齊藤:大きく分けて二つあると思います。
一つは多角的な視野を養えるってことですかね。わかりやすくいえば本能寺の変など、一つの事件を取ってもいろんな切り口があるじゃないですか。よく言われるように本能寺の変の犯人は誰なのか。犯人は誰かっていうのだけで10個くらい説があるわけです。
有名な明智光秀本人がやったって説もあるし、秀吉がやったって説もあるし。外国人がやったって説もありますし。朝廷が黒幕だったって説もあるんですよ。
さらにその中でもまた細分化されてて、秀吉がやったんだけど、誰かと共謀してやったんだとか。秀吉が単独でやったんだとか。そうやって見ていくと、10個とか普通にいきますね。
物事のいろんな計画・企画を練る際に、どうしても視野が狭まっちゃうと選択肢もあまり思い浮かばないですし、メンタル的にちょっと落ち着けない気がします。
多角的な視野、物の見方を知ることでこういう選択肢がありそうだから、ワンテンポクッションを置こうとか思ってもらえる気がします。
歴史を知ることで、「この前信長もこんなこと言ってたな」みたいな気づきがあるかと。

もう一つが、一つめとも少し連動するんですけども、歴史を知ることで危機管理意識を育むことができ、危機管理意識の向上に役立つ。
見方の話にもなるんですけど、例えば地震で言ってしまうと、東日本大震災のときに三陸地域が津波で大変なことになってしまいました。 江戸時代ぐらいにも大地震で津波があり、ということがあります。200年、300年前の話ではありますが。一定の時期まではそれが伝承・教訓として残ってたらしいんですね。ここは津波でさらわれたところだから建物は建てちゃいかん、そういうのがあったんだけど。
やっぱり昭和の頃かな。高度経済成長期かバブルのタイミングで開発が進んで、伝承とか無視して開発を進めましたと。

どうしてもそういう逸話は伝承が難しいという側面はあるんですけども、結果的に東日本大震災が来てしまった。それで大きな被害を受けたと。
もちろん伝承を継承したからと言ってね、その自治体が動いたかというのは別問題であるんですけども。
ただ知っていれば仮に建物が建ってしまったとしても、災害が起きたら瞬時に動ける。例えば高いところに逃げるとか。ちょっと危ない土地だって情報が入るだけで、瞬時の行動も変わってくるんじゃないですかね。
ものの積み重ねなんであれですけど、歴史を知ることで市民の危機管理の向上に役立つのかなと思いますね。

qbc:非常に現代的な考え方なのかなと思ったんですけどそのメリットを研ぎ澄ます過程っていう何かあったんですか?

齊藤:やっぱり動きまくるってすごい大事で。今はすごいそれを意識してるんですけども。
まずはイベントを開くのもそうですし歴史、今歴史イベント年間60回ぐらいやってまして。本当は毎週、何かしら本イベントやってました。
正直人集まらない日でもやっぱあって。そんだけやってたら。言うてもまだまだマンパワーの問題もあるんで。
ぶっちゃけ参加者1人ですとか、3人ですとかあるんですけど。人が集まった方がもちろんいいんですがね。
マーケティング的な話になりますけど、「やってるぞ」と見せて、回数をこなすことで、なんか盛り上がってる感が出るじゃないですか。
もちろんイベントの中身も向上しなくちゃいけないんですけれど、まずは手を打っていく。にぎわってる感をすごい出したいっていう戦略があって。
この会は「ちょっと違うぞと」と感じていただけたら嬉しい。
さっき参加者1人とかのイベントもあるといいましたけど、もちろん15人、20人のイベントもあります。23年8月に行った第2回南北朝フェスin太田は全体で50人弱集まりましたね。
まずは賑わってる感を出して、その中で年4回5回、2、30人集まるイベントができたら、今は御の字かなというフェーズだと思います。運営側の人員も徐々に増やしていくイメージです。

qbc:齊藤さんに、多角的な視野と危機管理意識が生まれた過程っていうのはどんな感じだったのでしょうか?どこかに書いてあるものでもないじゃないですか。

齊藤:やっぱりこれもイベントとかですね。
イベントで知り合った方と何か話してるときに、先ほどお話した地震の話を聞いたことがあって。
あと確かちょうどテレビ番組で、地震の歴史を取り上げてまして。特定の地域で、昔は何度か大地震があって、その際の教訓がある程度の時期までは伝わっていた。だが、昭和の高度成長とかで忘れ去られてしまったと。それでまた地震がっていう話は聞いたことがあって、歴史を知ることで危機管理意識につながるのかなと考えました。
多角的な視野もそこの話が絡みます。経営者や政治家の方とかって歴史好きが多くてですね、比較的。
なんでかって実際聞くとまさに「多角的な視野を得られる」って仰る方もいらっしゃいます。
実際のメガバンクや大手電機メーカーなど大企業でも歴史の先生を呼んで社内研修する会社がありますね。
例えば管理職の研修で歴史の先生を呼んで、多角的な視野を養うために講座をやっているそうです。そういうのを聞いたときに、やっぱりそうだよね、歴史は多角的な視野を養うことに繋がるんだみたいな、というふうに思ってですね。


未来:好きなことをやってほしいし、あわよくばずっと続けてほしいって思ってます。

qbc:5年後、10年後、30年、40年、最後死ぬというところまでイメージしていただきたいんですけど。どういう未来を今思い描いていらっしゃいますかね?

齊藤:10年後とかだと、株式会社化することを来年(24年)にイメージしてるんですけども。まずは、売上でいえば1000万円を目指します。
今後2、3年のうちにクリアしたいですね。10年後には、1億いってたら最高ですね。
あとは、家族もいますので。ちゃんと養い、サポートしつつ。
歴史は、「食べれない事業ではなくて食べれる事業です」ということを背中で見せることも大事だと思います。後進を育てるのもそうですけど、どんどん後に続く人が出てきてくれればいいなっていう段階ですかね。

qbc:1億円って、何がどう売れて1億円になるんですかね?

齊藤:愛知県の豊根村って村があるんですけども、村の観光協会の公式パンフレットを作ることになりまして。そういった自治体さん関係とか。
お寺さん、神社さんのご案内とかを作る事業もしています。マンパワーの問題もあるんですけど2,30件は取っていきたいですね。お寺さんや神社さんの史料調査もやっていますね。
例えば、お寺さんとかにある古文書などを解読して要約し、報告書、レポートにまとめたりという事業もやってます。それも意外とニーズがあります。今はまだまだ二、三件なんですけど、それを10倍とかに増やしたいですね。

あとは特定の史跡や地域にゆかりのある歴史キャラクターを作ることもやってます。イケメンのニーズが多いです笑。
三重にある、松阪牛や本居宣長で有名な松阪市っていう場所なんですけど、そこの神社「本居宣長ノ宮」さんのキャラクターでして。「宣長さん」というキャラクターですね。

ここの神社さんの再興としてこういうイケメンのキャラクターを作り、もちろんベテランの方も大歓迎ですけど若い歴史ファン、神社ファンの方に来てもらいたいと。
お賽銭も祈禱料も増えて、お守りも売れて、というのは神社や宣長さんのことが若い世代に知れていくこと。これもある意味歴史の継承じゃないですか。
もちろん、その神社さん自体の魅力も生かしていくのが肝要。昔は特にそうでしたが神社やお寺は周辺地域の人が集まり、学びあう「ハブ」じゃないですか。
学校だってよくお寺や神社に併設されてましたし、今でもお寺さんが幼稚園を運営している事例もありますし。そういうハブを復活させたりとか、より活用したりだとかも一つの狙いです。
それによって地域が活性化するわけですね。社寺による歴史の普及、学びの普及を全国展開していきたいと思います。
いや、むしろ世界レベルで展開したいですね。

qbc:もしも歴史が好きじゃなかったらどうなっていたと思いますか?

齊藤:興味深い質問ですね。
今すぐ思い浮かんだのはスポーツライターですかね。スポーツ観戦が好きで、それが頭に残ってたとしたら。特に野球や相撲などのスポーツを見るのが好きです。
ダイナミックじゃないすか。
野球のダイナミズムや選手の涙、汗を伝えるのは醍醐味ですね。
小説も書いていたときがありました。小説チックな、重厚なスポーツ記事が好きでした。ベースボールマガジンさんの特集雑誌や、文藝春秋さんのナンバーに載っている記事がすごい好きで。ああいうのを目指してたかもしれないです。

qbc:スポーツと歴史が重なって見ている部分はありますか?ナンバーさんだったら歴史でいうと列伝形式だよねとか。

齊藤:スポーツと歴史も絡みますね。高校野球が結構好きで。歴代の優勝校とか。暗記までは行かないですけど結構好きで覚えたりしてました。
1980年代だとPL学園が強くて、90年だと横浜が春夏連覇、とかを覚えましたね。

qbc:もう一つもしもの未来があって。
別角度からなんですけど、好きなものを仕事にされてるっていう点で、面白さの方が勝ってしまいそうな誘惑が発生するとしたら何でしょうかね?
要するにビジネス優先じゃなくて遊び優先になってしまうような案件って何が思い浮かびますか?これは採算度外視なっちゃうかもみたいな。、

齊藤:ちょっと個人的な考えになっちゃうんですけども、究極論なんですけど、「遊びになってお金になってたらそれでよくない?」とは思います。案件によって、「最高に遊びで最高にビジネスになってる!」というシーンもたまにありますね。
歴史を語るのは好きなんですが、例えばスポーツファンでも小説ファンでも何でも、よく「語り明かす」っていうじゃないですか。「夜通し語り明かす」とか。
私も少しはそういうのもやりますが、でもぶっちゃけた話で言ってしまうと、「語り明かすよりも睡眠時間6時間は絶対に取りたい」とか思っちゃうタイプで。
もちろん好きなとはもちろん、やりたくないことより全然疲労度も低いですし、力出ますよ。もちろん。
ただ、冷静な目になっちゃうんですけど、いうても時間は有限です。楽しいから、といったって睡眠時間2時間でそんなことやったら絶対疲れたってなっちゃうじゃないですか。それで、翌日に超ダウナーになるのは嫌ですね笑

ハートは熱く、行動はクールに、と思うとこもあって。結局、いい意味でビジネス的にやるのが性に合ってるとこもあるのかもしれないです。時間などに規則よく、かつ楽しくお客さんと話して、あわよくば爆笑して案件が積み重なっていけば最高じゃないですか。
かっちりと100%完璧人間を目指すのかっていうと、もちろん私自身ゆるいところもあるし、遊びは適度にないといけないですけどね。かっちりまで行かなくても、ある程度そういうフレームを持ってやってくのが性に合ってる気がします。
 歴史がある意味、遊びでもあるし仕事でもあるしみたいな。完全に同化もしてないけどある程度リンクしてる状態ですね。数年前に亡くなられた、歴史芸人・カクヒコさんという尊敬する歴史イベンターが「歴史は好きと仕事が両立する分野だと、私は思う」と話していました。まったくその通りだと思いますし、だからこそ自分は健康にもある程度留意して、後進の育成も含めて活動を続けていきたいですね。

qbc:ヒストリンクの仕事で大変なのは、どんなこと?

齊藤:例えば、講師派遣サービスだったら呼びたい側としては結構どでかいイベントに出る人やテレビに出る人を呼びたいというニーズが強いのですが、そう思ってたときに、こっちは思い当たる人はいます。ただ、当会の協力者のリスト上で、該当している方に繋いだときに、個別的にこういう団体とはやりたくないとか、トークショー形式だとこの人とは組みたくないとか、講師料が合わない、といったケースはしばしばあります。そこの調整は工夫や丁寧さを要しますね。
やっぱりどうしても関係者同士でハレーションを起こしたりとかはあって、そういうのが起きにくくするには、どうしようかというのはありますね。

qbc:好きな歴史の人物は?

齊藤:名言ベースで言ってしまうと、メジャーになっちゃうんですけども、高杉晋作という幕末の人です。高杉が詠んだ「面白いこともなき世を面白く」っていう辞世の句が好きですね。
世の中って面白くないことも結構あるかもしれないけども、そこを自分の意思で、自分としてはちゃんと楽しく捉えて毎日生きていきませんか、という名言ですね。
その辞世の句一つで高杉が好き、みたいなところもあるんですけどね。
あとはマニアックなんですけど、南北朝時代の宗良親王という人は引かれますね。簡単に言うと、将軍になった人ですね。将軍になってるんですけど、和歌の歌い手でもあって。南朝で 第1の文学者です。歌人と将軍、その二面性に惹かれてて。

qbc:最後に、いい残したことはありますか?読者向けメッセージもいいし、振り返って独り言のようなものでも大丈夫なんですが。

齊藤:人生は一度きり。もちろん考え方によって魂は仮に生きてても、今のこの人生って一度きりじゃないすか。
だから、そこは本当に悔いなくやりたいですし、だからこそ好きなことを仕事にしたいと思ってます。
改めてメッセージ的なこと言ってしまえば、まだ私も個人事業主で売上ベースで言うと数百万で全然少ないんですけども、「好きなことをやってほしい、続けてほしい」と思います。
それがすごい大変なこともわかりますし、私も正直「歴史活動やめよっか」みたいなこともありますけど、やってくことで絶対報われるというか、絶対いい出会いがあったりするので。
自身の胸に手を押し当てて「好き」と思えることをやってほしいし、あわよくばずっと続けてほしいって思ってます。

20年先、もっと先になるかもしれないですけど、売上100億円の会社が、生涯をかけてできたら最高ですね。

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あとがき

ワールドワイド。
【インタビュー・あとがき:qbc】

【編集:あるく】

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