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【じまこちゃ夏祭り】江戸時代の夏祭りに迷い込んだ夜、狐面の殿と出会った話


🌸こちらは7月13日(月)から23日(木)まで開催される「じまこちゃ夏祭り」の企画参加記事となります🌸


主人公 心夏(ここなつ) 高校3年生

夏休みの探究レポート。

江戸時代の夏祭りについて調べていたら、

いつの間にか、うとうとしていた。

団子、麦湯、ほおずき、花火――。

画面の文字がぼやけた次の瞬間、

私は見知らぬ夜の町に立っていた。



自分の姿を見ると、

なぜか江戸の町娘になっている。


「ここは……どこ?」

「お嬢さん、道に迷われたか」

振り向くと、狐の面をかぶった男が立っていた。

柔らかく響く優しい声。

なぜだろう。不思議と怖くない。

「あなたは……?」

風が吹き、男の手が狐の面にかかる。

すっと外れた面の下から現れたのは、

「……殿さま」

殿さまは小さく笑うと、私の唇の前に人差し指を立てた。

「今宵の私は、ただの祭り客だ」



お忍びで祭りに来たのなら、

殿さまを楽しませたい。

「せっかくのお忍びです。お祭りを楽しみましょう」

「楽しむ?」

「はい。まずは食べ歩きです」

近くの団子の屋台で団子を一串買った。

「あの、お代は……」

「一文だよ」

「一文……」

戸惑う私に、殿さまが懐から取り出したもの

「これで良いか?」

お団子屋の店主もびっくり!

それもそのはず。

殿さまが差し出したのは小判だった。

慌てふためく店主をよそに、

殿さまに焼きたての団子を食べさせてあげた。

はい、どうぞ


「……これは、うまい」

「でしょう?」


私が笑うと、殿は団子ではなく、なぜか私の顔を見つめた。

「そなたは、よく笑うのだな」

「そうですか?」


「もっと見ていたい」

胸が、どん、と鳴った。

遠くの太鼓より、ずっと大きく。


殿さまも、いつしか子どものように笑っていた。

けれど、周囲から囁き声が聞こえ始める。

「あのお方……もしや」

「殿さまではないか?」

その瞬間、殿さまが私の手を取った。

「こちらへ」

「えっ――」

人混みを抜け、二人で走る。

祭りの音が、少しずつ遠ざかっていく。

太鼓も、売り子の声も、提灯の明かりも。

残ったのは、つないだ手の熱だけだった。


川辺に着くと、殿さまはようやく足を止めた。

「そなたに、これを見せたかった」

「私に?」

殿さまがうなずいた、その瞬間。

夜空が、ぱっと白く開いた。

大輪の花火。




「あれ?私、いつの間にか寝ちゃってた」

ノートには

「江戸後期 夏祭り」

の文字が残っていた。

「夢……だったの?」

胸の奥には、まだ手のぬくもりがある。

窓の外はすっかり暗くなっていた。

「殿さま……」

そのとき、遠くから花火の音が響いた。

少し遅れて、窓の向こうの夜空が明るくなる。

「いつか、殿さまみたいな人に出会えるかな」

次の瞬間、花火が夜空いっぱいに咲いた。

おしまい🌸


私の夢の妄想にお付き合いくださり、
ありがとうございました🥰❤️

後日更新予定の「制作裏話㊙️」も、
よろしかったらご覧ください❣️


じまこちゃ夏祭り開催中
7月13日(月)〜23日(木)

メインスポンサー

マリーさん

主催者

向日葵じまにゃん【ペットの名前もじまにゃん】

KOTAYAさん【メンシプ100人挑戦中】

続々と記事がアップされています!
コメントを残してスタンプラリーをすると、
素敵なことが起きるかも🌸

#じまこちゃ夏祭り

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