日本の子どもに虫歯が多い本当の理由──WHO三原則から見える予防の盲点
なぜアメリカは砂糖をたくさん摂っても虫歯が少ないのか?
──一人の親として気づいた“フッ素”の力──
私は、子どもの虫歯に長い間悩まされてきました。
仕上げ磨きをしても虫歯ができ、乳歯のときには治療に何度も通うことに…。
「どんなに頑張っても、結局虫歯になるんだ」と落ち込んだ時期もありました。
そんなときにふと目にしたのが「アメリカでは砂糖をたくさん摂っているのに虫歯が少ない」という話。
「えっ、なんで?日本の方が砂糖は少ないはずなのに」
正直、目から鱗でした。
WHOが示す虫歯予防の三原則
調べてみると、世界保健機関(WHO)は虫歯予防について「三原則」を示していることを知りました。
プラーク(歯垢)の除去
フッ素の利用
砂糖摂取のコントロール
シンプルですが、すべてを揃えてこそ本当に虫歯を防げる。
私自身、「歯磨き」や「お菓子を控える」には気をつけていましたが、フッ素についてはそこまで深く考えていなかったのです。
砂糖の量だけでは説明できない
日本の子どもたちは、世界的に見ても砂糖の摂取量は少なめだといいます。清涼飲料水やスナック菓子はアメリカほど日常的ではありません。
一方、アメリカ人は砂糖たっぷりの食生活。統計を見ても、日本の倍以上摂っていることが多いそうです。
「砂糖が多ければ虫歯も多いはず」──そう信じていた私には不思議で仕方ありませんでした。
でも、実際にはアメリカの子どもの方が虫歯が少ない。
つまり、砂糖の量だけでは虫歯の多さは説明できないのです。
歯磨き習慣も決定打にはならない
では歯磨きの仕方に差があるのでしょうか?
確かに文化や習慣は違いますが、研究によると「ブラッシングだけ」で虫歯を防ぐのは難しいことがわかっています。
どんなに丁寧に磨いても、磨き残しはどうしても出てしまう。
私も子どもと一緒に頑張って仕上げ磨きをしていましたが、それでも虫歯ができてしまった経験がまさにそれを物語っていました。
ここでやっと私は気づいたのです。
本当に差をつけているのは、三原則の「フッ素」なのではないか?
アメリカと日本の決定的な違い
調べれば調べるほど、その仮説は確信に変わっていきました。
アメリカでは、国の施策として水道水にフッ素を加える「水道水フロリデーション」が行われています。住民の70%以上がフッ素入りの水を飲んでいるそうです。
さらに、歯磨き粉はほとんどがフッ素入り。学校や地域でもフッ素うがいが広く普及しています。つまり、日常生活の中で自然とフッ素を取り入れているのです。
一方、日本では…
水道水にフッ素は入っていない
歯磨き粉のフッ素濃度は最近やっと国際基準に近づいた
フッ素うがいは一部地域だけ
この差を見て、「なるほど!」と心から納得しました。
フッ素の働きを実感した瞬間
フッ素がなぜ重要なのか。
歯科医の先生に聞いてみると、こう教えてくれました。
初期虫歯を自然に修復してくれる
歯を強くして、酸に溶けにくくする
虫歯菌の働きを抑えてくれる
私はさっそく、毎日のケアにフッ素を取り入れることにしました。
具体的には、
フッ素配合の歯磨き粉を使う
学校前にフッ素洗口(エフコート)を取り入れる
歯医者で定期的に高濃度フッ素塗布を受ける
これらを続けていくうちに、子どもの永久歯には一本も虫歯ができていないのです。
乳歯時代はあんなに苦労したのに…。
私はフッ素の力を、実体験として実感しました。
日本に住む私たちができること
アメリカのように水道水にフッ素を入れる仕組みは、日本ではすぐには実現しないでしょう。
でも、家庭の工夫でできることはたくさんあります。
毎日、フッ素入り歯磨き粉で磨く
子どもの年齢に合わせてフッ素洗口を導入する
定期検診の際にフッ素塗布をお願いする
私自身も「歯磨き」と「お菓子制限」ばかりに目を向けていましたが、そこにフッ素を加えるだけで状況は大きく変わりました。
おわりに
「砂糖が多いのに虫歯が少ないアメリカ」と「砂糖が少ないのに虫歯が多い日本」。
この違いを生んでいるのは、まさにフッ素の利用です。
WHOの三原則──プラーク除去・フッ素・砂糖コントロール。
どれも欠かせませんが、決定的に不足していたのはフッ素だったと私は思います。
「うちの子は歯が弱いから」と諦めかけていた私でも、ケアを変えたことで結果が変わりました。
もし同じように悩んでいる方がいたら、ぜひフッ素の力を信じてみてほしいです。
虫歯ゼロの笑顔は、きっと手の届くところにあります。
