3年生の「中尾ゼミ」はどんなゼミ?
「3年生から始まるゼミに興味があります。中尾ゼミでは、どんなことをしているのですか?」
先日、アートマネジメントコースの1年生と雑談をしていた際、こんな質問をされました。「え、もうゼミに興味があるの?!」と、その意識の高さに思わず驚いてしまいましたが、せっかくなので中尾ゼミの内容をここに書いておきます。
一言で言うなら、
「音楽を社会に届けるために、言葉で伝える力を磨くゼミ」です。
アートマネジメントの仕事では、良い企画を立てるだけでは前に進みません。その価値を言葉で相手に届け、共感していただけて初めて実現します。
その中心にあるのが、「プレゼンテーション」です。
私がりゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)で音楽部門のプロデューサーをしていた頃、どれほど情熱を注いだ企画であっても、企画会議でうまく伝えきれずに採用されなかったことがありました。(特に新人の頃は何度も…)

「想いが伝わらなければ、企画は存在しないのと同じ」
その経験から、中尾ゼミでは「どう伝えるか」を最も大切にしています。
では、具体的にどんなことをするのか。今年度の春学期から10月にかけて、3年ゼミで行ってきた内容の一例です。
・My Favorite(好きなもの)発表で言語化力を磨く
・良い/悪いプレゼンの違いを分析する
・コンサートのチラシを比較して「行きたくなる理由」を探る
・劇場・音楽堂等職員の方のお話を伺い、現場の視点を知る
・就職活動時の「志望動機」「自己紹介」「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」のブラッシュアップ
・面接官側の視点で知りたいこと、コンピテンシー(高い成果を出す人に共通して見られる行動特性)に関する解説
・「インターンシップ」の授業と連動した実習先の研究発表
(横浜みなとみらいホール/りゅーとぴあ/いわきアリオス等)
・音楽アウトリーチのメリット、デメリットの分析
一見多様ですが、どれも「伝えるための確かな力」に繋がっています。
また、私はりゅーとぴあで数年間、採用試験の制度設計と面接官を担当していました。
就職活動は、言い換えれば、企業や劇場・音楽堂などの人事担当者に「この人材に投資したい。共に働きたい」と思っていただくための、人生最大のプレゼンテーションでもあります。
そこで問われるのは、未来を語る力と自分の価値を具体的に言語化する力です。その準備を、このゼミで進めていきます。

中尾ゼミは、派手な成果がすぐに見えるゼミではありません。しかし、いつの間にか自分の言葉が自分を支えてくれるようになり、考えの輪郭がはっきりしていきます。それは、これから社会に出る学生にとって確かな武器になるはずと考えています。
音楽が好きで、人と関わることが好きで、
言葉の力を身につけることにより、
自分が「良い」と思うアーティストや音楽を世の中の方々に届けたい。
その先に、誰かの幸せにつながったらいい…。
そう思える方なら、手応えを感じられるかもしれません。

昭和音楽大学のアートマネジメントコースには、それぞれに魅力ある先生方の素敵なゼミがたくさんあります。ぜひ、いろいろな先生や先輩からお話を聞き、自分のやりたいことに合ったゼミを選んでください。その選択肢のひとつとして、中尾ゼミを考えていただけたら嬉しいです。
