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「つなぐ」の裏側~リーダーの孤独と「ゴールデンタイムラバー」~

リーダーとは孤独なものです。
誰かの前に立つということは、時に自分の弱さを隠し、仲間の不安を受け止めながら進んでいくことでもあります。華やかな役割に見えるかもしれませんが、それ以上に覚悟を求められます。

「つなぐ」のリーダーである西口さんは、そんな重責をまっすぐに引き受けている学生の一人です。穏やかで、感情を荒げるところを見たことがありません。人の話を途中で遮らず、どんな意見にも真摯に耳を傾ける姿勢は、彼女の誠実さそのものです。ミーティングの場でも、まず全員の言葉を聞き終えてから静かに整理し、全体の方向性をやわらかくまとめていく。
その調整力こそ、彼女の大きな強みだと感じています。

本コースのブランドムービーに出演する西口さん

一方でその優しさゆえに、初期の頃はリーダーとしての牽引力に少し欠けていました。自分の意見を押し通すよりも、周囲を尊重することを優先してしまい、方向が定まらず迷いが生まれることもありました。けれど最近の彼女は確実に変わってきています。仲間の意見を受け止めつつ、必要なときには自分の考えを明確に伝える。役割を配分し、任せる勇気を持ち、チームの力を引き出す。その姿には、リーダーとしての「覚悟」と「責任感」がはっきりと見えるようになりました。

穏やかな人が強くなる瞬間があります。それは、他人に勝つ強さではなく、「自分の迷いに打ち克つ強さ」です。西口さんの成長は、まさにその過程を象徴しているように思います。遅くまで作業に向き合い、仲間の声を丁寧に整理し、最後は自分の言葉で全体を前へ進める。静かな努力が、確かに「つなぐ」という公演の土台になっています。

西口さんと北村さん

そんな彼女に、今、聴いてほしい曲があります。
スキマスイッチさんの「ゴールデンタイムラバー」です。
状況が思わしくない中でも、この手で掴めと自分に言い聞かせ、
渾身のポーカーフェイスで仕掛けていく。
際限ないプレッシャーゲームをスルリと抜け
驚愕の大逆転を狙う気迫。
歌詞に流れるのは、焦りや葛藤を抱えながらも、一歩を踏み出すための静かな闘志です。

実は私自身、スキマスイッチさんのファンです。「ゴールデンタイムラバー」には、うまくいかない現実の中で、それでも立ち向かい、挑戦を重ねる人の姿が描かれています。この曲を聴くと、今の彼女の姿と重なります。

リーダーという立場は孤独を伴います。
しかし、その孤独を抱えながらも仲間を信じ、歩みを止めない人だけが見られる景色があります。

「ゴールデンタイム」は誰かに与えられるものではなく、自分の手で掴みに行く時間です。西口さんがその瞬間を仲間と共に迎えらえるよう、私は心から応援しています。


追伸
スキマスイッチさんは、本学アートマネジメントコースが開講している「ライブビジネスと社会」において、授業の一環として開催されている「楽演祭」にご出演(2018年)いただきました。今年1月には久しぶりに本学の「テアトロ・ジーリオ・ショウワ」でライブが開催され、私も観客として拝見しましたが、その圧倒的なパフォーマンスとトークの温かさに心から感激しました。
なお、今回の「つなぐ」は学生が選曲しているため、「ゴールデンタイムラバー」は演奏されません。ご了承ください。

「つなぐ」~音楽と手話ダンスが心を結ぶ~

2025年 11 月 22 日(土)17時開演(16時30分開場)
会場:昭和音楽大学 北校舎5F スタジオ・リリエ


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