吉村妃鞠
彼女の演奏を初めて聴いたのは5年前です。
スマホでyoutubeのレコメンドをサラサラと流し見している時に偶然出会いました。
現在の彼女は13歳ですが、その当時は僅かに8歳・・。
スマホの小さな「穴」から漏れ聞こえるチープな音でさえ、人が涙を流すための十分な迫力と表現力に溢れていて、それが8歳の子供が演奏しているなどとは微塵も思えませんでした。
昔、あの巨匠アイザック・スターンが来日した際、日本中から天才と言われた少年少女が彼に演奏を披露すると言ったTV企画がありました。
彼等は流石に素晴らしいテクニックをスターンに披露するのですが、
「世の名曲」をひたすらに譜面をミス無くトレースするだけの演奏に彼の表情は次第に曇って行きます。そしてこの一言を発して演奏を中断させます。
「こんな子供に作者が込めた情景や感情を理解できるはずが無いだろう。物事が理解出来る年齢になってからバイオリンを手にするべきです。子供が理解出来る曲を弾かせなさい。」
親御さんも番組関係者もこの正論での全否定に絶句するしかありませんでした。
当時の私も、彼の言葉に大変納得したものでした。
・・・が。
そんな思いを一瞬で吹き飛ばしたのが彼女の演奏でした。
このロシアでのコンクールで、8歳の女の子が弾く”ツィゴイネルワイゼン”に私は打ちのめされて泣いてしまう・・。
主任審査員のあのバイオリンの大家、ザハール・ブロン氏が演奏中に何度も涙を拭う。
彼もスターン同様にそれまでは子供の演奏に、辛口の評価を下して来ていたのですが、彼女の演奏後にこんな言葉を残しています。
「この子の中に神がいる!」
現在では「モーツァルトの再来」と掛け値無しに世界中から絶大な評価を受けていて、ついに先月にはあのベルリンフィルのソリストとして招かれました。過去に13歳でのベルリンフィルとの共演は前例はありません。
「彼女は譜面の裏側に広がる作者の描いた情景や心情をもはや作者以上の理解度で演奏している!」
とまで言われていて、今でさえそうなのにこの先、人としての経験を積み成熟する頃には一体どんな演奏をするのだろう?
末恐ろしくも激しく期待してしまう!
歴史を振り返ると、凄い演奏家は凄い作曲者になっているので、彼女もきっとそうなるのだろうと思っています。
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彼女の情報は今やweb上に溢れていますのでご興味のある方は是非ご覧になって下さい。
圧倒的です。
ヘッダー画像は8歳当時のもので、
こちらが現在のHIMARIさんです。
アメリカのカーティス音楽院大学に10歳で合格しています。

今年こそは彼女の演奏を生で観たいと思ってますが、そのチケットは秒でSOLD OUTしてしまうので難しいかもです・・。
↓この動画では指揮者が感動のあまり涙を拭う場面があります。
もう驚くほかありません。
(9分34秒あたり)
