中医学薬剤師が教える コレステロールは肉だけが原因じゃない。甘いものとの意外な関係
はじめに
TikTokライブで、こんな質問がありました。
「甘いものを食べているとコレステロールが高くなりますか?コレステロールが高くなるのは肉やお酒のイメージがあります」
たしかに、コレステロールといえば「肉・揚げ物・お酒」のイメージが強いですよね。でも実は、甘いものも同じくらいコレステロールを上げる原因になります。今日はそのしくみと、食物繊維たっぷりの薬膳レシピをお伝えします。
結論
甘いものを食べすぎると、コレステロールは上がります。
コレステロールは体の中の「栄養のストック」です。甘いもの(糖質)を食べすぎると、使いきれなかった分がコレステロールという形に変わって体の中に蓄えられます。
理由
体はなぜ栄養をストックするのか
人間の体は、飢餓状態でも生き延びられるように進化してきました。食べ物が手に入らない災害や厳しい環境でも、体の中に蓄えた脂肪をエネルギーとして使うことで、水だけで数日間生き延びることができます。
これは体が長い歴史の中で身につけた、生命を守るための仕組みです。
甘いものが「ストック」に変わるしくみ
糖質(甘いもの・ご飯・パンなど)を食べると、体はエネルギーとして使います。しかし食べすぎて余った分は、捨てるのではなく「コレステロール」というパッケージに詰め替えて体の中にストックします。
肉や揚げ物などの脂質も、同じようにコレステロールというパッケージになります。
倉庫に例えると分かりやすいです。形がバラバラな荷物は積み上げにくいので、同じ形の段ボールに詰め替えて効率よく保管します。体も同じで、糖質も脂質も「コレステロール」という同じ形に変えてストックしているのです。
西洋医学的に見ると、糖質の過剰摂取は中性脂肪を増やし、肝臓でのコレステロール合成を促進します。「甘いものは太るだけ」ではなく、血液の状態にも直接影響します。
コレステロールの薬について知っておくこと
コレステロールの薬は、食事の脂をコレステロールに変えるルートを遮断するものです。薬を飲んでいるとマスキングされるためにコレステロールの値は下がりますが、原料の脂は残ったままです。そのため薬をやめると、すぐに元の数値に戻ります。甘いものの食べすぎにも目を向けることが大切です。
薬膳レシピ
5月の薬膳レシピ:きのことわかめと新玉ねぎのポン酢和え
食物繊維が豊富な食材を組み合わせた、腸の掃除に役立つ一品です。糖質や脂質の吸収をゆるやかにする働きがあります。
材料(2人分)
きのこ(しめじ・えのきなど) 150g
わかめ(乾燥) 5g
新玉ねぎ 1/2個
ポン酢 大さじ2
ごま油 小さじ1
白すりごま 少々
作り方
きのこは石づきを取り、食べやすい大きさにほぐす。熱湯でさっとゆでて水気を切る。
わかめは水で戻し、食べやすい大きさに切る。
新玉ねぎは薄切りにして、水に5分さらしてから水気を切る。
すべての材料をボウルに入れ、ポン酢・ごま油を加えて和える。
器に盛り、白すりごまをふる。
薬膳ポイント
きのこ:食物繊維が豊富で、余分なコレステロールや糖質の吸収を抑える働きがあります。胃腸の掃除役として優秀な食材です。
わかめ:水溶性食物繊維が糖質・脂質の吸収をゆるやかにします。血液をサラサラに保つ助けになります。
新玉ねぎ:5月が旬。血液の流れを整え、余分なものを体の外に出す働きがあります。辛み成分は血液循環をサポートします。
まとめ
コレステロールが高くなる原因は肉や脂質だけではない。甘いものの食べすぎも同じくらい影響する
余った糖質は体の中でコレステロールというパッケージに変えられてストックされる
食物繊維の多い食材を日常に取り入れて、糖質・脂質の吸収をゆるやかにすることが大切
薬は魔法ではありません。冷えた体は脂を分解できません。食事・運動・入浴を整えることが、コレステロールを根本から改善する近道です。
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