Dear Justin
これは、正式な発表は無いものの卒業したと信じて綴る、推しへのファンレターです。
遂にその日が来てしまいましたね。
しかも、華々しい卒業式をもって…ではなく、フェイドアウトのように終えたのは、”幸運だけではなく時にハプニングも起きがち”なあなたらしいと私は思ってしまいます。
思い返せば… 高校の卒業式もそうでした。
マーチングバンドの引退セレモニーは中止、卒業式も簡略化したもの、プロムもあったのか無かったのか…
それはすべてコロナによるパンデミックの影響でしたね。
進学する大学の発表ビデオは盛大にリリースされましたが、入学後は沈黙。
それは学校もオンライン授業がメインとなり、マーチングバンドの活動自体が休止だったから(推測)で、それに加えて新入生は1年を終えるまではSNSも禁止のため、あなた自身の考えを伺い知る事ができませんでした。
パンデミックによるアメフト試合日程の関係で、華々しいフィールドショーを披露する事もなく、また前年のバンドのゴタゴタの影響なのか、信じられないくらいのバンドメンバーの減少の中、最初のシーズンを終えましたね。
今思うと、明らかなバンド存続の危機だったように思います。
メンバー減少の影響でトランペットを演奏するあなたの姿が見つけやすかったというのは皮肉な事ですが、私としてはとても幸運でした(笑)
あなたのバンドの衰退振りを大勢のマーチングファンが嘲笑する中、その後のオフシーズンのインスタライブで、あなたがバンドの演奏にとても満足している事を感じ取ったし、また、実際私も他大学と聴き比べて、あなたのバンドのアレンジと演奏が好きだと思いました。
2年目が始まる前、期待も膨らんだし、また通常のシーズンを送れるのかと不安も募りました。
あなた自身に対しても不安な気持ちに苛まれました。
まず、あなたがドラムメジャーに挑戦するのか否か。
夏のバンドキャンプの様子の中で、暗闇の中からドラムメジャーと思わせる姿のあなたを発見した時は、推し友と喜びを分かち合いました。

また、学校関係者のFacebookであなたが正式にドラムメジャーとして紹介されている投稿を発見し、憶測から確信に変わった時の喜びは今も鮮明に覚えています。

ついに始まったドラムメジャーとしてのシーズン。
そこには堂々とパフォーマンスを披露するあなたの姿がありました。
会場中が熱狂していましたね。
HBCUマーチングバンドの人気ビデオグラファーがあなたに注目した動画をリリースした時、称賛と同じくらい批判のコメントも殺到し私は驚きました。それはあなたへの批判と言うよりは、新人ドラムメジャーであるあなただけに注目した撮影に対して再生数稼ぎだとするビデオグラファーへの批判が圧倒的多数でした。
そのため、それ以降は全体を映した動画しか投稿されなくなりましたね。
「ヘッドにさえなれば、堂々とあなたに注目した動画がリリースされる…」 私はそう思い、あなたのヘッド就任を強く願うようになりました。
それらの動画のおかげで、私は大勢の中からあなたを見つけ出すスキルが高まりました。
端っこに小さく映ろうが、瞬時にあなたを見つけ出す事ができるようになり、私は夢中になって動画を見る日々を送る事となりました。
あの頃は眼精疲労とそれに起因した頭痛に悩まされたっけ…
時差の関係で睡眠も確保できない週末。1秒でも早くあなたを見たい…という気持ちがそうさせました。
体調的には下降しましたが、それでも充分幸せだったし、あの何もかも差し置いてあなたの姿を見つける事だけに夢中になった日々は、かけがえのない想い出となっています。
ドラムメジャー2年目。私はあなたのポジションが上がっている事を大いに期待しました。
それに応えるように、副ヘッドドラムメジャーとしてさらに活躍するあなたの姿がありました✨
とはいえバンド全体が順調なわけではなく、ダンスチームのゴタゴタが明るみになったり、他大学ファンからの当たりも強くなりました。
何かと敵視されやすいあなたの大学は、常にトラブルと隣り合わせです。
中でも最大のライバル大学による、あなた一人に向けた攻撃的なフィールドショーを披露した時は、あまりの怒りに涙のにじむ日々を過ごしました。
今思えば、大学を挙げてあなた一人を攻撃するのは、あなたの存在が脅威である以外の何ものでも無いけど、あまりにも本気に応援していた私は怒りの感情しか湧きませんでした。
でもあなたたちドラムメジャーはプラスサイズのダンスチームとのダンスパフォーマンスを披露したり、例年に無い活躍ぶりでした。
それはメインダンスチームのゴタゴタが起因しているようにも思うので、様々なトラブルですらあなたに味方しているように感じました。
さて、このドラムメジャー2年目に大きな出来事がありました。
これは未だに信じられないのですが、あなたがメンション投稿に気軽に応じてくれた事を心から感謝します。
あなたは私にメッセージを送ってきてくれましたね! あの日の喜びは生涯忘れる事はありません。

生誕祭の奇跡により、あなたに人形を贈る事ができ、私としては一気にあなたの心情に介入するようになりました。
あなたは予想以上に私に心の内を聞かせてくれましたね。
ドラムメジャー3年目。あなたはヘッドに就任する覚悟ができていました。
今シーズンはヘッドドラムメジャーを応援する事になるでしょう✨と私に予告しましたね。
夏のバンドキャンプの途中まで、確かにヘッドとして活動していたのを後に公開されたバンドキャンプの画像から確認しました。
でも、さまざまな事情や運営陣の意向によって、その計画は白紙になったのだと私は推測しています。
その際のやり取りは、私にとって忘れられない出来事となりました。
私の溢れる想いに、あなたは真摯に付き合ってくれました。
そして現実を受け入れ、バンドがスムーズに活動できるように尽力しましたね。傍から見てそれは明確でした。
それでも、副ヘッドに甘んじる事により自身のカラーを前面に出せない状況は、あなたにとって不本意であったに違いありません。
ヘッドとして、様々なアイデアや計画があったでしょう…
それが幻となってしまった事は未だに悔やまれます。
従って、このシーズンは可も無く不可も無くの印象が否めませんでした。
2023シーズンが終了したすぐ後に迎えた生誕祭。
私は来シーズンのプランを尋ねましたが、それは私にとって残念極まりない返答でした。
あなたは、卒業に向けての準備として、バンドに参加しない決断をしたのですよね。
参加したとしても、それはドラムメジャーではなく、トランペット奏者としての参加だと打ち明けてくれました。
現役に見切りを付けた選択は、本当に残念でした。
ヘッドのポジションを阻止された形で終えたシーズンが最後だったなんて…
私は嘆き悲しみましたが、それでもあなたの将来の方が大事だと言い聞かせて、精一杯の応援の言葉を送りました。
半信半疑で迎えた2024シーズン。
本当にそこにあなたの姿はありませんでした。
当初、その選択が大勢のマーチングファンを悲しませる事を想定できていませんでしたね?
あなたの姿が無い事に気付き始めたファンが、パニックに近い反応を示し始め、バンドの公式アカウントやドラムメジャーのアカウント、リリースされる動画のコメント欄が大荒れになりました。
事の重大さに気付いたドラムメジャーのアカウントでは一人のメンバーに言及する事を控えるよう呼びかけ、あなた自身も投稿で、自ら選んでバンドに参加しなかった事や今でもバンドを愛しているという説明をする事態となりました。
後にその投稿は削除されるのですが… この時点では予想だにしない展開が待ち受けていたからです。
すべてはこの結末を迎えるための演出だったのでは?と思うような事が起こりましたね。
あなたの腹心の友がその意志を受け継ぎヘッドドラムメジャーに就任して2カ月ほど経った頃…あなたのいないバンドを見るのに少し慣れてきた11月の初旬でした。
すでにルーティン化していたので、その日も試合の様子の確認をするために何の気なしにSNSを開きました。でもそこには信じられない光景が飛び込んできました。
試合前にパレードを行った様子を映した画像の中にあなたの姿がありました。
私は目を疑いました。
願望が強すぎて、遂に私は幻視の症状が表れたのかしら?
慌ててYouTubeで確認したところ、あなたがリードするマーチングインの動画が投稿されていました…😭
士官候補生でもあったヘッドドラムメジャーS氏が急遽軍に招集されバンドから離脱する事になり、彼以外は今年初めてドラムメジャーに抜擢された面々であった事などから、あなたが復帰する事になったというのが事の真相でした。
その時点ではまったく状況が掴めず、にわかには信じがたい事態に、私は混乱のあまりあなたに「私は幻を見ているの?」とメッセージを送ってしまいました。
試合中だし、読まれないと知りつつも、送らずにはいられませんでした。
ところが! あなたは即座に「I'm back」と返事をくれましたね…😭
J「フィールドショーは見てくれた?」
私「今見ているところ!」
私「ねえ、ユニフォーム破れてない?」
J「そんなに目立つ?実は朝のパレードの時に破れてしまったんだ!」
こんな夢のような会話を交わした喜びがどれほどのものだったか、あなたは想像しきれないと思います。
「すべてはこの瞬間を迎えるためだった」と確信するほど、私にとって重要な瞬間でした。
そして私はこれを『神の采配』と呼ぶ事にしました。
そうなるべき事が大きく反れたのを神の采配によって修正されたと信じています。
歴史的背景、古い考えをもつ監督…
高い壁を乗り越えて、メインシーズンにヘッドに就任するにはこの筋書きしか実現不可だったんだろうと思います。
その後の数試合、あなたは「本当はこうしたかったんだ!」とばかりに、心の底から楽しんでいましたね✨
その座を阻み続けた覇気のないヘッドが封印していたパフォーマンスをあなたがどんどん復活させました。
私が見たかったのはこれよ!!!!!
ドラムメジャーとなった当初から願い続けたものをすべて見る事ができて、数年間の想いが全て報われました。
年が明けて、2月にあなたの正真正銘ラストのパフォーマンスを披露する日を迎えましたね。
今まで批判を恐れて控えていたであろう、ビデオグラファーたちがこぞってあなたに注目したビデオを撮影し投稿しました。
それはヘッドに就任したからこそ堂々とあなたをクローズアップする事が実現したのです。 これを私がどれだけ切望した事か…
推し活集大成のビデオとなりました。
ファンとしては、あなたの電撃的な復活は喜び以外の何ものでもなく、またあなた自身もバンドに復帰できて良かったと公式メディアでの中で語っていましたが、払った代償も大きかったようですね…
ラストパフォーマンスの際にはすでにインターンも開始していて、あなたは想像しきれないないほどの忙しい日々を過ごす事となりました。
あなたと3月頃にメッセージのやりとりをした際、今までに見た事が無いくらいの憔悴した様子に私は驚きました。
物事が順調に進まないのは人生でよくある事ですが、あなたは卒業の危機に面して、人生で一番のピンチを迎えた事と思います。
きっとファンにそんな一面は見せたくなかったでしょう。
でも打ち明けてくれてありがとう。
おかげで私もかつて経験した事ないほどの1カ月を過ごしました。
4月に様々な神社に行き、あなたの成功を祈願した事は私にとってもかけがえのない想い出となっています。

あなたはぎりぎりのところで問題をクリアしたようですが、卒業に関して正式な発表はまだされていません。
なので、私もまだ結果を確信できていませんが…
でもあなたの事です。きっと目的を達成したと信じています。
そして苦労を隠し、あっけらかんと報告をするべく、今準備を進めているのでしょうね。
他の学生が華々しく卒業フォトを掲載し盛大に卒業を報告している投稿を目にするたびに心が痛みますが…
あなたの人生のクライマックスはそこじゃない、と私は信じています。
現役を終えた後のあなたの人生は、私にはまったく予想が付きません。
もちろん願望はあるけど、実際のあなたの生活がわからない私には未知の領域です。
でもひとつあなたに伝えたいのは、『華々しい活躍だけが人生の成功では無い』という事です。 あなたが安全で充実した生活を送っていれば私はそれだけで幸せです。
まばゆいばかりの輝かしい活躍をできる人というのはそう多くは無いと私は思っています。
なので、この先が平凡な人生だったとしても何も嘆く必要はありません。
学生時代の活躍は、時代を超えて人々を魅了し続けていくのです。
あなたが誠実に人生を歩む限り私は応援し続けます。
今後は今まで以上に「見守る応援」となりますが、私の人生を豊かにしてくれたあなたに感謝の気持ちが消える事はありません。
私があなたをできるだけ守ります。
どうぞ、安心して人生を歩んでください。
最後に。
それでももしあなたが人生に疲れてしまったら…
どうぞ日本に来てください。
数々のセレブがそうしているように、あなたも日本で癒されてください。
その時は私にお任せください。
まだいくらでも語れますが…長い手紙になってしまったのでそろそろ筆を置く事にします。
Best wishes…🤞
Kyoko
