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#6 ご飯を食べよう

今日は朝から散々だった。

寝坊して飛び起きたら
外は土砂降り。

駅までヒールで全力疾走。

会社に着く頃には
靴も服もびちょびちょだった。

席についてようやく一息、と思ったら
まさかのトラブル連絡。

緊急会議。

関係者への連絡。

状況確認。

気付けば一日が終わっていた。

へとへとになって家へ帰る。

(今日はもう、お風呂入って寝よう…)

そんなことを考えながら
玄関を開けた。

すると。

「ぐおおおおおおおおおーーーーーーー!!!!」

部屋の奥から
とんでもない音が聞こえた。

「何事!?」

慌てて電気をつける。

すると部屋の隅っこに
白黒の丸いのが小さくなっていた。

「…かうぽん?」

いつもより少しだけ小さく見える。

かうぽんは体育座りのまま言った。

「はらへり…」

「え?」

「ごはん…」

「あ、そういうこと。」

冷蔵庫を開ける。

何もなかった。

仕方がないので、
買い置きしていたカップ麺を2つ取り出した。

お湯を注いで3分。

二人で並んで麺をすする。

(牛ってラーメン食べるんだ。)

いや、
そもそも牛なのか?

そんなことを考えているうちに、
気付けば完食していた。

「ふむ。」

かうぽんが満足そうにうなずく。

「ごちそうさまでした」

手を合わせた瞬間、
ふと思った。

(そういえば今日、朝から何も食べてなかった。)

1日中てんやわんやだったし、
夕飯はカップ麺だけ。

それでも。

お腹が満たされたら、
少しだけ心がほぐれた気がした。

窓の外を見る。

いつの間にか雨は上がっていた。

ベランダには、
月を見上げるかうぽん。

「いつの間に…w」

かうぽんは振り返らなかった。

ただ月を見ながら、言った。

「ふむ。」

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かうぽん|思考の散歩をする牛 ご支援ありがとうございます🐄🍀 いただいたチップは、かうぽんのおやつ代として大切に使わせていただきます☺️