テンポ感で楽しむ映画論~時として映画は音楽であり、漫画だ!~
10代の多感な時期を映画漬けで過ごし、大学時代の論文テーマは「マレーネ・ディートリヒとナショナリズム」、
ラジオパーソナリティ時代は300本以上の映画情報を垂れ流してきたうまちゃんがこれよりあなたの脳内をジャックします。
(今までは自分語り中心だったnoteですが、純粋に好きなものを語らってみてもいいかなと…)
うまちゃんの映画好きスタート地点は、高校時代。
父の影響で色んな作品を見ましたが…その中身は、流行りのハリウッド映画や最新の邦画というより、
ちょっとマニアック路線の「ツウ」な作品群でした。
特に思春期の脳みそにインパクト大!!!だったのが…
""リュック・ベッソン""
フランス生まれの映画監督といえば…!もう…ね…!
ちなみに、例に漏れず(?)一番ハマった作品は「トランスポーター」でした。
まぁだって主演ステイサム御大のビジュアルが良すぎますもん女子高生のうまちゃんはメロメロですよ愛してるらぶらぶらぶry
…と、下心も満載でございましたが、
私が衝撃を受けたのは主演俳優の魅力だけでなく、その「テンポ感」でした。
その後リュック・ベッソン作品以外の仏由来の作品を見ても感じたことですが、
フランス映画って、
テンポがめっっっちゃ
"""音楽的"""であり"""漫画的"""
なんです。
そもそもうまちゃんが「テンポ」を感じる要素は大きくピックアップすると下記。
・コマ割り
・BGMや効果音
・アクション
・セリフのリズム
特にトランスポーターはアクションやBGM(効果音)がリズミカルで、
全体として非常にキレがあるのですね。
所謂ハリウッド作品のような大規模予算でドカーン!!という迫力重視の魅せ方とは異なる、
全体の流れを絶妙なテンポ感で構成し「ノる」美学があります。
監督自身の仏由来のセンスはもちろん、俳優の卓越した身体能力も相まって、
この一縷の隙も無い「リズム・アクション」が生まれたのです…!たぶん。
現役女子高生うまちゃんは、リュック・ベッソンが生み出すこのリズムに、アクションに、
全身の血が沸き立ちました。
その体感は映画鑑賞というよりも、
さながら「音楽」であり、
「漫画」。
一方的に驚きや恐怖をぶつけられるのではなく、どこか自分自身も主体的にページを捲り、映像や感情をリアルタイムで感じ取りながら"ノる"感覚。
トランスポーターには、そんな双方向性がありました。
─さて、時は経ち…
現役"女子大生"となったうまちゃん。
一面を田んぼに囲まれたのどかな地元の風景を、
これまたマッチ箱みたいな一両編成のローカル線に乗ってくぐり抜け、
片道2時間かけてちょっぴりリッチな街並みの私大へ通っておりました。※バッチリ奨学金で
専攻したのは社会学。
これがまたうまちゃん的に知識欲を刺激する学問で、
エンタメ、メディア、ジェンダー、経済、グローバリゼーション、犯罪心理…
世の中のありとあらゆる事象をなんかええ感じにこじつけて社会を構造的に把握しようよ!っていうお勉強をすればよかったのです!!!(社会学に謝れ)
中でも最高の授業は、広い講義室でひたすら「映画を見るだけ」というもの。
これ本当に言葉のままで、定番のハリウッド映画に、古くは仏ジャン・リュック・ゴダール監督や日本の小津安二郎監督の古典映画など様々な作品をフル鑑賞…
感想文とレポート課題さえ提出すれば単位の取れる素敵授業でした。
(教授、ガチ、ありがとうな。─)
ギャルいテンションで申しておりますが、まさに「教養」とはこういうことなのだろうな、と。
自分の人生をただ散漫と生きるだけではこうした古典映画とはなかなか出会いようがない、と正直に思います。
特に、小津安二郎監督の名作「東京物語」からヌーヴェル・ヴァーグ(映画界の歴史的な革命運動)を通じてジャン・リュック・ゴダール監督「勝手にしやがれ」へと連なる、
「コマ割りのテンポ」で魅せる作品性は、今も私の中で印象的に息づいています。
さて、東京物語や勝手にしやがれを実際に鑑賞したことがある人からすると、私の言う「テンポ感」があまりしっくり来ないかもしれません。
戦後間もない時代の作品ですから、現在人の生活からするとワンカット長回しで日常を切り取ったような映像や、
意味があるのかないのかわからないたっぷりとした台詞の余韻は、「テンポ」という言葉の印象と一見対局に思われます。
だけど、私個人の感覚としては、これら古典作品の中に確かに一定の「テンポ感」、
時折、音楽や漫画的なリズミカルさを感じたのです。
突如画面いっぱいド正面で映し出される登場人物の表情、
「ジャンプカット」とあだ名されるナチュラルな動作をすっ飛ばすカット割、
長尺ワンカットの中の俳優の細かな動きや台詞…
一言でいうと、"小気味よい"のです。
単調な中にある、生き様のリズム。
決して押し付けないけれど、「ノる」とわかる楽しさ。
これらもまた、私なりの解釈としては一種の「テンポ感」なのです。
行きつくところまで行きついて、現代人のBPMはもうきっと200超えのスラッシュメタル。
迫力やスピード感重視の演出も楽しいけれど、
なんかそろそろ気楽にノれるシティポップとか聴きたいな…
そんな人々の心を掬い上げて、ヌーヴェル・ヴァーグ・セカンドインパクトがぼちぼち来るのでは!!!?なーーんて、うまちゃんの妄想でした。
あ、ちなみに私はスラッシュメタルもめちゃくちゃ好きだよ〜〜〜
以上!!!!!!
