①連結ピン:リーダーの真の役割、「成功」と「効果的」の決定的な違い|【新人育成の悩み完全解決】学生気分が抜けない部下を自律的な戦力に変える、リーダーシップ地図®活用法

なぜ新人は学生気分のままなのか
新年度、期待に胸を膨らませて入社してきた新人たち。「何でもやります!」と意欲満々だったはずなのに、数ヶ月経つと遅刻や欠勤が目立ち始め、指示待ち状態が続く。そんな悩みを抱えるリーダーは少なくありません。
この問題の本質は、実は「新人の問題」ではなく「リーダーシップの問題」なのです。
本記事では、世界1400万人以上のリーダーが学んできたSL理論®・状況対応リーダーシップ®と行動科学の考え方のエッセンスをまとめたリーダーシップ地図®を使って、学生気分が抜けない新人を確実に戦力化する具体的な方法を提案します。
1:リーダーシップの基本 – VTRモデルで全体像を掴む
ビジョンから成果へ:3つのリーダーシップの働き
リーダーシップには、役割によって異なる3つの働きがあります。行動科学の「VTRモデル(Vision to Result:ビジョンから成果へ)」を整理して解説します。
1. 経営のリーダーシップ
使命・ビジョンを構築する
戦略を調整する
組織全体のレディネス(準備度)を診断する
2. 活性化のリーダーシップ
チーム全体に目標の焦点を当てる
チームのベクトルを揃える
チームレディネスを診断する
3. 育成のリーダーシップ
個人のタスクを明確にする
能力と意欲を高める
個人のレディネスを診断する
新人育成で問題になるのは、主に「育成のリーダーシップ」です。しかし、活性化や経営のリーダーシップとも密接に関係しています。
連結ピン:リーダーの真の役割
リーダーの本来の役割は、プレイヤーとして細かなタスクに追われることではありません。連結ピン(リンキングピン)として、人々や集団の間をつなぎ調整することです。
連結ピンの働きを通して:
上層部と現場をつなぐ
他部署との調整をする
必要なリソースを獲得する
メンバーの成長を支援する
学生気分の新人を育成するためには、まずリーダー自身が連結ピンとして機能し、新人が自律的に動けるよう環境を整える必要があります。
2:「成功」と「効果的」の決定的な違い
リーダーシップの2つの成果
リーダーシップの働きには、明確な2つの成果があります。
成功(Success)
リーダーが働きかけて目標を達成した状態
毎回リーダーが指示しなければ部下が動かない
短期的な目標達成
効果的(Effective)
リーダーがあまり働きかけなくても、部下が自律的に目標達成する状態
部下が自ら考え行動する
持続可能な成果
学生気分が抜けない新人の問題は、リーダーが「成功」だけを追い求め、「効果的」なリーダーシップを取っていないことにあります。
結果責任と遂行責任の違い
リーダーシップには、明確な責任の区分があります。
リーダーの結果責任
目標を設定し、目標達成の最終責任を負う
成功するか失敗するか、効果的か非効果的かの責任
チーム全体の成果に対する責任
部下の遂行責任
合意したタスクを進める責任
レディネスに応じて自律的に、または支援を受けながら遂行
担当タスクの実行に対する責任
重要な原則:タスクは共同責任
タスクの遂行責任は部下にあり、結果責任はリーダーにあります。しかし、タスクそのものは両者の共同責任です。
新人が学生気分で成果を出せない場合、それは新人だけの責任ではなく、リーダーと新人の共同責任なのです。
②に続きます。
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リーダーシップを難しく考えずに、いつもの行動がリーダーシップ、「だれもがリーダー」学習を提唱しています。わたしたちが長年かけて培ってきた知恵と知識を拡めたいと思っています。