インド旅日記
インド旅日記 — 試金石の出国準備
インドは旅人を試金石にする。後に何が残るかは自分次第だ。
利用する航空会社は毎回違うが、選ぶのはやはりLCC。格安航空券だから自然とここに落ち着く。しかし空港での扱いはどこも似たり寄ったり。チェックインカウンターは端の端、搭乗ゲートは一番奥。財布の負担は軽くても、足腰は確実に重くなる。LCCとは、運賃を下げて歩数で回収する仕組みらしい。
今回は、Skyscannerで候補を探し、Trip.Comで予約へ進む。そこで問題が発覚。パスポートの有効期限が切れていたのだ。新規発行には2週間かかると言われる。その間に航空券の値段はじわじわ上がっていく。安く飛べるはずだったLCCが、いつの間にか少し高く感じるチケットになってしまった。
最終的に支払ったのは37,540円。この中には受託手荷物20kg=7,090円も含まれている。安いと思っても、こうして細かく積み重なっていくのがLCCだ。
行程はこうだ。
9月29日 08:55 成田発 → 12:55 ホーチミン着(乗継:約6時間30分) → 19:25 発 → 22:55 デリー着。合計で約17時間半。この時点で読む人まで疲れていたら本望だ。
今回の目的は麻炭製作。材料を調達し、繊維を剥ぎ、麻幹の状態にして、乾燥し保存出来るように段取りを現地で詰める予定だ。
空港ではひたすら歩き、待ち時間には座席に沈み込み、手荷物を抱えて階段を昇り降りする。体の重さがじわじわと現実を突きつける。それでも、気持ちは軽く弾んでいた。
準備に振り回されながら「そうか、こう来たか」と笑ってしまう自分がいる。疲れと高揚が同じリズムで脈を打っていた。全てが出発前の恒例行事なのだ。
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