[更新]連載小説『空六六六』五章劫火ノ語リ しょせんあの子は少年兵1掲載先まとめ
こんにちは、浮草堂です。さあ、戦争でおかしくなっちゃった人が、おかしくなっちゃう過程を描いていきますよ! 五章劫火ノ語リしょせんあの子は少年兵1! 今月もよろしくお願いします!
『空六六六』
異常正義漢の少年と、最上級悪魔【鉄の女王】メフィスト・フェレス。
刀と銃で紡がれる、現代成長ファンタジー。
傷つき迷い間違えて、殺して走って恋をして、友だち作って世界を護る。
大人を目指す物語。
ミッドナイトノベルズ(こちらのみR18)
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pixiv(ミッドナイトノベルズと同内容)
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ラバウルに向かう船で、僕は15歳になった。
こっそり上陸してこっそりテントを張り、味方の上陸を待つ任務だ。
先輩は最初に尉官を撃ち殺した。人間の死体を初めて見た。
テントを張ろうと杭を打ち込んだとき、ガキンと何かの音がした。ポーの黄金虫みたいだろ? 実際に掘り当てたのは、アッシャー家の地下牢さ。さびてもいないアルミの箱。何かの紙切れが入っていた。読めない外国の文字。
まったくもってアッシャー家だ。恐怖の奴隷に成り下がる入り口。
テントを張った次の朝。18歳の兵士が殺されていた。
1人になったところを見計らって襲われたらしい。一晩たった血の色は、知っているのと違った。ハエがたかっていた。兵士たちは騒ぎ出した。
「撃たれてない。切り傷だ」
夜に1人になるのは避けよう、と意見が一致した。2人目は真っ昼間に殺された。やはり切り傷だった。
本部からの命令は「他の兵士がキャンプ地を利用できるよう、お前たちで準備を整えておけ」だった。
僕は先輩に聞いた。
「日本兵に殺されたのでしょうか」
先輩は答えた。
「まともにしゃべれ、ぶっ殺すぞ」
なぜか「夜に1人になるのは避けよう」で意見は一致し続けた。
夜でも昼でも、1人ずつ仲間の死体ができた。
ある日、妙にニコニコしながらの命令が下された。
「ラスボーン、昼間の見張りを担当しろ。毎日ずっとだ」
妙だった。見張りをしろと言われた場所で見張りなんかしても、キャンプ地からは離れすぎている。
さらに妙なことを言われた。
「退屈かもしれないな。日本語のテキストを貸してやる。捕虜にする時役に立つぞ」
見張りをうわの空でやれっておかしいだろ? でも軍隊にノーは存在しない。僕はじっと日本語のテキストで、例の紙切れの解読に挑んだ。
うっすらと気づき始めた思惑から目をそらすために。
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次回更新は8月1日(金) よろしくです! ではでは See you!
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