田園✖︎花火✖︎ジョンマルコビッチ
引っ越して1か月。慣れたような、慣れてないような。
帰り道に松戸駅からウロウロしてしまい、無駄に帰宅時間が遅くなっている。最寄り駅が繁華街という場所に住むのが久々だからかも、だけど。特に目的もなくフラフラしている。タコ焼き居酒屋みたいなところをグーグルマップで見つけ、テイクアウトを頼むと「テイクアウトはやってない」と言われて追い返されたり、デパ地下の総菜は高いなぁ、と眺めたり、最近地味な見た目の女の子でもへそ出しなんだなぁ、とかすでに潰れたTSUTAYAを見て、「時代ですな」と感慨にふけったりして、気づけば駅前を1時間ばかりフラフラと歩いていたりするのだ。まっすぐ帰ればいいのに。この暑さで毎度汗だくだし。
ある日、スーパー銭湯の帰りに、なんとなく矢切の方まで自転車で行ってみた。♪矢切の渡しぃ~で有名なあの矢切が松戸市内にあるんだ、と観光気分で見に行った。銭湯帰りと言ってもまだ16時すぎ。暇を持て余して、夕刻とはいえ、この真夏の熱波に飛び込んでしまった。自転車でおおよそ30分くらいだけど、それなりに坂道があり、汗だく。銭湯帰りなのに。
マップを見ながら進むと、駅前は意外と栄えていた。矢切の渡しはもう少し先で、川っペリの方に近づいていくと、林のような所にたどり着き、壁のように林が林立していた。林で出来た壁沿いに進んでいると、急な坂道があり、入口のようになっていた。
その坂道を降りきると、一面に広がるは田畑だらけの田園風景。どきっ!?田畑だらけの田園風景。
「わぁ田舎に帰ってきたみたい」と、ノスタルジーに浸り、田畑の真ん中を通っている道へ自転車を進めた。
自転車のかごにリュックを入れていて、リュックを見るといつの間にかカマキリがしがみついていた。何年ぶりにカマキリを見ただろう?
田畑のど真ん中で自転車を降りて、カマキリの鎌におびえつつ炭酸のペットボトルでカマキリをリュックからこそげ落とした。田園風景にカマキリは羽ばたいていって、ちょうど日も暮れかけて、周りは田園で大きな建物が小学校くらいしかなく、「なんて夏休み感!なんて夏休み感だ!おまえは腐ったミカンだ!はい、わたしがいると周りを腐らせます!」
と錯乱しつつもノスタルジーに感動してしまった。そこからは、♪石ころ蹴とばし、ほおづえ着く青田~と玉置浩二が脳内BGMに。
川沿いへ行くと、ゴルフ場があり、ああ「ここにゴルフ場を作りましょう」って言った都会帰りの金持ちがいたんだろうな、と妄想しつつ。
「おらたち、ここでずっと生きてきたんだべ。ゆうちゃみ様や、エルフ荒川様、ゆきぽよ様に憧れて、この田園風景さ、ずぅっと守ってきたんだべ。それをおまえさんはゴルフ場に、かぁ~この罰当たりもんが、おらたちからしたら、もうギャルしか勝たんべ」
「私はこの村の利益を…」
「うるせえ!都会もんが!いくべ、みんな!ギャルしか勝たんべ」
(♪ギャルしか勝たんの大合唱)
こうして、村人の抵抗むなしくゴルフ場になったそうです。つづく
みたいな妄想。
駅前の都会と矢切の田舎具合の落差に高低差で耳がキーンなるわ。とフット後藤さんが言いそうなノスタルジーを全身に浴びて帰った。
この例えはノスタルジーにあわねぇな。
家に帰ってから、花火の音が聞こえ、外に出ると松戸花火大会をやっている様子。
音は聞こえど、花火は見えず。頭かくして尻隠さずの状態だったから、使い方違いますけども。花火に向かって自転車をこいだ。近くのビックカメラの辺りに人がたまっていて、綺麗に花火が見えた。汗だく。
さらに花火に近づこうと、北松戸の方へ行くと、電車越しに花火を見ることの出来る場所があった。
撮り鉄だったら、よだれを垂らして喜びそうなスポットを発見。「おい、電車通ってんだろうが!」って自転車に乗ってたら怒られそうだから、あいつらには絶対に教えたくないねぇ。
「怖いねぇたまちゃん。あたしゃ撮り鉄が苦手だよぉ」と思うマルコビッチであった。のちのジョンマルコビッチであった。何を言ってんのわからなくなってきた。
とにかく「女子~夏が来たで~ダイエットやで~、なんにっもっ知らないっおじょうさまっ、ちゃうで~」と大黒摩季まじりの紅ショウガのやつが出たところで、砂交じりの茅ケ崎。
おしまい。
