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【マーケの種211b:見えてないのはどっち?⑤】

~視野を広げるヒントは「問い」にある。巨人を揺るがした本質的な疑問~

子どもたちが毎日の暮らしの中で連発する「なんで雨は降るの?」「なんで会社に行かなくちゃいけないの?」という、いわゆる「なんでなんで期」の純粋な質問。大人にとっては時に対応が面倒に感じられるものですが、この一切の既得権益や常識を取り払った純粋な「問い」の中にこそ、複雑に絡み合った物事の本質をズバッと見抜くための最高のカギが隠されています。マーケティングにおいて視野を劇的に広げるヒントもまた、この子供のようなピュアな「問いを立てる力」にあるのです。

世界的なエンターテインメント企業であるNetflix(ネットフリックス)が、まだ郵送によるDVDレンタル業からインターネットを通じた動画ストリーミング事業へと大きく舵を切ろうとしていた2000年代初頭のファクトを振り返ってみましょう。

当時、全米市場で圧倒的な覇権を握っていた巨大レンタルDVDチェーンのブロックバスター(Blockbuster)は、「店舗に足を運び、パッケージを手に取って選ぶ楽しさこそが映画ファンの主流であり常識だ」という固定観念を頑なに捨てられずにいました。彼らの視野は、「いかに店舗網を広げ、遅延延滞料金を効率的に回収するか」という既存のビジネスモデルの中に閉じ込められていたのです。

しかし、Netflixの創業チームは違いました。「そもそも、なぜ人々はわざわざ車を運転してDVDショップに行き、返却期限を気にしてストレスを抱えなければならないのか?」という、業界の前提を覆す極めてシンプルな「問い」を立てたのです。この問いによって彼らの視野は店舗という物理的制約を超えて広がり、ユーザーにとっての究極の利便性である「いつでも、どこでも、見放題」というストリーミングの未来へと繋がっていきました。結果として、問いを怠った巨人は破産へと追い込まれ、問い続けた者が市場と生活者の双方に莫大な価値をもたらすwin-winの勝者となりました。

あなたのチームや会議の現場には、先輩やクライアントの顔色を伺うことなく発せられる、純粋な「なんで?」という問いが十分に足りているでしょうか?その一言が、明日のイノベーションの扉を開くかもしれません。🎬
(続)

📋 【チームの「問い立て力」を高めるためのチェックリスト】 あなたの組織で、建設的な「なんで?」が機能しているか確認してみましょう:

  • [ ] 会議の席で、若手社員が経営陣に対して「そもそもこの施策の目的は何ですか?」と質問できる環境がある

  • [ ] クライアントからの要望に対して、「言われた通りに作る」以外の選択肢を必ず1つ以上検討している

  • [ ] 業界内で「長年の慣習」として続いている業務プロセスについて、その廃止や簡略化の議論をしたことがある

  • [ ] 失敗したプロジェクトだけでなく、成功したプロジェクトに対しても「なぜ成功したのか」を深く因数分解している


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nobuさん|課題の翻訳者@香港 よろしければ応援お願いします!