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#123 絵本の紹介㉚『こころのえほん』

福音館書店の絵本雑誌「月刊たくさんのふしぎ 2026年2月号」のご紹介です。

タイトルは
『こころのえほん』
(齋藤槙/文・絵、竹内伸〈児童精神科医〉/制作協力、福音館書店、2026年)

こころのおうち」には、
いろいろな「感情」が住んでいる。

こわがりの「ぶるぶる」、おこりんぼの「ぷんすか」、
なきむしの「しくしく」・・・

それぞれの感情の奥には、
宝物のような想い」がかくれているんだって。

たとえば悲しみの奥にある感情は・・・

たとえば、きみの親友が遠い場所に引っ越すことになったとき、しくしくはたくさんの涙を流す。
(中略)
きみのかなしい気持ちの奥にはどんな想いが隠れているんだろう。

『こころのえほん』16頁

そこには、「あの子が大好き」っていうきみの想いが隠れているかもしれないね。(中略)しくしくはかなしみの奥に、宝物のような想いがあることをきみに気づかせてくれる。

『こころのえほん』17頁

怒りの奥にある感情は・・・

ぷんすかの宝物はきみが守りたいと願っているもの。
ぷんすかが怒るときは、きみにとって大切なものが傷つけられたり、奪われたりしそうになるとき。

『こころのえほん』18頁

いろんな感情がこんがらがっちゃったり
感じたくない感情があることも・・・

きみのこころは今どんなきもち?

『こころのえほん』40頁

著者は付録の「ふしぎ新聞」の中でこう綴っています。

 わたしが小学生だった頃を思い返してみると、毎日じぶんにふりかかる出来事と、それに伴って移り変わるじぶんの気持ちについていけなくて、竜巻のなかにいるような思いでした。
 (中略)
 もしも当時のわたしと同じように感じている小学生がいるのならば、竜巻の外側へと手を取り、連れ出してあげられるような絵本が作れたら、と思い立ちました。

「ふしぎ新聞 2026年2月号」4頁


この絵本を読んで、私が感じたこと・考えたこと。

感情の竜巻に巻き込まれているときは。
大人の自分だって、
その感情の奥にあるものなんか知ったこっちゃない。

悲しいんだ、こわいんだ、怒っているんだ
そんな感情を、押さえつけずに感じることが、
まずは大切なんだと思う。

でも、いつまでもその感情の中に閉じ込められているのはつらい。
嵐のような感情を、思うぞんぶん感じたら、
そっと、その奥にある「宝物」をみつけに行きたい。
自分が大切にしている想いを。

子どもが感情の嵐に飲み込まれていたら。
そっとそばにいること
その子が安心できるまで見守ること

それから、
その子の感情の奥にある「宝物」を
いっしょにみつけるお手伝いがもしできるなら。
この絵本は、そんな時の助けになってくれるかもしれない。


以前の勤務先で、通級の先生に紹介して喜ばれた絵本があります。

通級による指導は通常の学級に在籍している障がいのある児童生徒に対して、大部分の授業 を通常の学級で行いながら、一部の授業について障がいに応じた特別の指導(自立活動)を、 特別な指導の場(通級指導教室)で行う指導形態です。

文部科学省  教職員向けリーフレットより
https://www.mext.go.jp/content/20250929-mext-tokubetu01-000043061_02.pdf


『カラーモンスター きもちはなにいろ?』

ごちゃごちゃになった気持ちを整理する助けとなる絵本です。
開くのが楽しくなるポップアップ絵本もあります。

今日も読んでくださってありがとうございました。

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