無許可で増築する人生のススメ。《7月8日の占いライティング》
人生なんてのは設計図どおりに建ちやしません。むしろ、建築確認を一度もやっていない増築ビルです。
昨日まで物置だった場所が、今朝にはダンスホールになっている。階段を上がったつもりが地下二階に降りています。エレベーターのボタンは全部「未定」と表示されていて、押しても何階に着くか誰も保証してくれません。
そんな構造体を、私たちは平然と「わたし」と呼んでいます。建築基準法なんて聞いたことないし。
「長期計画を立てましょう」と誰かが言います。その声は、きれいにラミネートされた人生相談のパンフレットみたいで。角が痛い。光を反射してまぶしい。
でも現実はどうでしょう。3日前に誓った「朝活革命」は、布団という名の巨大な母性に秒で回収されちゃう。
目標は高らかに掲げられ、翌朝には静かに溶けています。意志とは、湯気。立ちのぼりますが、すぐ消える。
それでいいんです。その蒸発のしかたにこそ人間の風味があります。
完璧な一貫性など、真空パックされたきゅうりみたいに味がない。私たちはもっと、しなびたり、曲がったり、突然ピクルスになったりしていい。酢に漬かって別人になる勇気。
7月。湿度が肺に住民票を移し、カレンダーの数字が「もう半分だぞ」と指を突きつける季節。
冷房の効きが甘い部屋で、アイスコーヒーの氷がカラリと沈む音を聞きながら、「冷やし中華の正解トッピングは何か」という国家規模の難題に向き合います。
錦糸卵は必須か?きゅうりは千切りか短冊か?ハムは許されるのか? そんな瑣末な迷いの連続が、実は人生の本編なのよ。重要会議より、こういう些細な選択に、あなたの本性は露呈します。
占いは未来予知ではありません。あなたのカバンをひっくり返して、「レシートの裏にまだ使える希望が付着してますよ」と教えてくれる、勝手な棚卸し。
信じすぎなくていい。だけど無視するには、ちょっと惜しい。
自分という混沌を、他人の声で一度撫でてみる。深刻さというコンクリートをひび割れさせるには、それくらいの軽口がちょうどいいんです。
あなたは、感受性の違法改造車なんです。標準装備をはるかに超えるセンサーを積み、他人のまばたきの速さから心拍数を推測し、空気の温度差で嘘を見抜きます。
車検には絶対通りません。でも走ります。しかも速いの。理想という高層ビルを見上げながら、足元では泥だらけで基礎工事をやっている。笑顔は柔らかい。だが背骨には「もう一段上へ」という野心が、まるで鉄筋のように組み込まれています。
共感力が過剰で。隣の席のため息がなぜかあなたの胃を痛めちゃう。誰かが転びそうなら、無意識にクッションになる。
その結果、自分が地面とキスします。優しさは美徳ですが、自己犠牲は趣味にしないでください。救命胴衣はまず自分に着せてください。溺れてからでは遅いんです。飛行機の安全ビデオが正しいのよ。
しかも厄介なほどに現実的でね。お金の話になると急に目が冴えます。財布の厚みは安心の気圧計。
道徳のネクタイを締めながら、本音では「勝ちたい」と叫んでいます。その欲望、隠さなくていいんです。欲は推進力。きれいごとだけで飛ぶロケットは、だいたい離陸前に泣きます。燃料が足りないんです。欲という名の燃料が。
若い頃はガラス細工の神経で世界を受け止め、ある瞬間から急にスポットライトを浴びる側へ回る。さらに時が進めば、今度は管理職の脳が常駐します。無駄を削り、仕組みを磨き、人生をプロジェクト化する。あなたは成長の仕方が極端です。だがその振れ幅が、物語を太くします。振幅が大きいほど、波は高くなります。
真の無敵状態は、他人の期待を一旦ミュートしたときに訪れます。一秒前まで「最高!」なんて叫んでいたのに、次の瞬間「種の存在とは……」と哲学の海底に沈みます。
その情緒の乱高下は欠陥ではありません。可動域です。心がそれだけ広い証拠です。狭い心は揺れません。揺れるということは、余白があるということです。
あなたは人と人を繋ぐ空港でもあり、自分の王国を築きたがる独裁者でもある。
遊びを商売に変える錬金術を知り、好きなことを換金する罪悪感も薄い。そこに誇りを持ってください。
仕事は変態的こだわりを社会に正規ルートで提出する儀式なんですから。趣味で終わらせるのはもったいない。値札をつけてください。
愛も全額ベットしがちです。船ごと沈む覚悟で抱きしめます。タイタニック号の船長の気持ちです。だけど忘れないでください。愛は溶解ではありません。二人三脚で転びながら笑う競技です。尽くしすぎて相手を甘やかさないでください。少しの冷静さは、最高のスパイスになります。塩気がないケーキは、ただの甘い塊です。
あなたは矛盾の塊で、強欲で、繊細で、計算高くて、情に厚い。
その全部を、削らなくていいんです。矛盾こそが、あなたという人間の奥行きだからね。平面的な人間より、立体的な人間のほうが面白い。影ができるのは、光があるからです。
人生は撮影現場です。台本は破れています。照明は落ちています。共演者は台詞を忘れています。けどあなたがカメラに向かって「さて、どう料理しようか」と笑えば、それは名シーンになります。
ハプニングこそが、記憶に残るシーンです。完璧な舞台より、アドリブだらけの舞台のほうが、観客の心に刺さります。
強欲はエンジン、繊細さはレンズです。どちらも外さないでください。エンジンだけでは方向が見えません。レンズだけでは動けません。両方あって、初めて走れます。
不安になったら、深呼吸してください。空を見る必要はありません。足元がまだ床なら、十分です。宙に浮いていないなら、大丈夫です。重力がある限り、あなたは地球に接続されています。
世界を救うのは、清廉潔白なヒーローではありません。自分のバグをおもしろがりながら前に進む、あなたみたいな厄介者です。完璧な人間は教科書に載ります。でも、バグだらけの人間は、伝説になります。
今日も増築しましょう。無許可で。建築基準法に怯える必要はないからね。
あなたという建物は、あなたが建てるんです。他人の許可なんて、最初から要りませんから。
ということで、もう少し具体的に、占いライティングという形を使ってあなたを分解してみます。7月8日生まれのあなたに言葉を贈ります。
※占いライティングは『放課後ライティング倶楽部』メンバーになると、無料であなたの誕生日記事を執筆して、すべてお読みいただけます!
※メンバーじゃなくても、生まれた月日を教えてもらえれば、特別価格500円で購入いただけます。(有料記事でアップします)
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◆これまでの誕生日記事
◆体験者さまの感想
note記事を投稿してくださった方は、上記マガジンに収録させてもらっています。
うわあ……鳥肌立った。言い当てられた、というよりも、自分の中にあった感覚に言葉を贈って貰えたような。有料の部分が泣けます。最初占い信じていなかったけど、これは最高すぎます。泣けますこれは。もう何度も読み返しています。いやあ、鳥肌立ちました。怖い。やばい。すごい。の、語彙力しか出てきません(笑)最高のプレゼントです。(Sさん)
流れるようなストーリー仕立ての鑑定。かなりの文章量にもかかわらず、スルッと登場人物になったように世界観に溶け込めました♪問いかけられるような文に対話している感覚になってしまい、おもわず「そうそう!こういうとこあるよ」って答えたり、「もしかして全世界のこの日生まれの中で、私はちょっと変わってる?」と聞き返したり、最後まで一気に読み進めてしまいました。(Tさん)
占いとか基本信じないんですけど、申し込んだのには訳があって。ヤスさんの占いが始まった当初、懐疑的な目で見てました(ごめんなさい)。というのも、占いって『誰にでも当てはまることをそれっぽく言ってるんでしょ?』というひねくれた考え方があって(ごめんなさい)。それで占いの結果を「どれどれ?」と見てたわけです。(めっちゃ嫌なやつ)そしたらね、他の方の結果が、全然私に当てはまらなかったんです。違うなー違うなーと。でもお誕生日の人は「すごーい!めっっちゃ当たってる!」と言うじゃないですか。(そりゃそうだ)。ってことはつまり、そういうことかと思ってお願いしました。その結果がこちらです。わ た し ま ん ま🤣🤣🤣ちょっと気をつけよう?ってところも柔らかく教えてくださったのでこれからは気をつけつつこのまま生まれつきの性分で花火ぶち上げていこうと思います!(Hさん)
流れるように美しい文章で、一つの映画を見ているようでした。あれ?私こんなに素敵な人生送っていたっけ?みたいな!そして表現者というより、○○というのが1番しっくり来ました。私は自分を、リアリストだと思うんだよね!すごく丁寧に鑑定してくださっていて、胸熱です✨また何度も読み直したいと思ってます✨(Mさん)
占いに興味はあるけど上手く全ての人に当てはまる言い回しがあるんだろうなぁと思っていた。ヤスさんの占いは褒めてくれるので、ちょっとこそばゆいけど「もっと言って〜」。悪い感じがしない。正直言い回しの問題じゃなくて当たってる⁉︎人の顔色をみて「明るそうにしてるけど何かあったに違いない」あとで聞いてみると当たるコトがよくある。知らずに言った言葉に感謝されて何十年も会ってない同級生に感謝されたこともある。追及しないと理解出来ずに何に使うかわからない資格もたくさん持っている。語り出したらまだあるのですが、長文になるのでこの辺で。ヤスさんの文章は愛情を感じてます。入り口の掴みと終わりといい、最高の文章ですね!私もこんな愛情ある文章を書いてみたいです♡(Rさん)
びっくりしました。これだけの長文で表現するだけでも大変ですが、一文一文に、「あ、そうそう」「まじで?なんでわかるの?」が入り込み続けていて。占いってなんとなくどちらとも取れるような言い方をして、当たらずとも遠からず、そう言われればそうかもしれないを繰り返して、なんとなくあっているような気がする、という戦法で書かれているんじゃないかと勝手に思っていました。が、この占いライティングは、そういう意味ではかなり尖ってます(笑)なので、その上で自分が気づいていないかもしれない、弱点やアドバイスが沁みてきます。いや、シンプルにやってもらったら元気出ました。自分が迷ったときにもう一度読み返したい、そんな宝物のような文章をいただきました。ありがとうございました!(Lさん)
私の私生活覗かれてるみたいです😂なんでこんな言い当てられてるの?しかも文章全部面白くて、クスリと笑いつつも泣ける。文章からみえる優しさに泣いて、比喩の面白さに笑って、明日へ向けてまた頑張れる。“「気持ちを冷蔵庫に入れる前に、一口味見する」こと。”これ、本当に大切にしなきゃって気付いたのつい最近です😂そして成層圏へ行きかけてちょっと燃えて帰ってきました🤣いや、これが“ちょっと”なら、これからだいぶ勝つはず😏もっと自分の直感を信じて生きていってもいいのかもなぁ…と思い始めていたところなので、背中を押してもらえました✨(Nさん)
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いやぁ、本当に読み応えあって!ゆっくりじっくり味わって読みましたよ!何度も!2000文字にも及ぶ鑑定結果、ゆっくりじっくりと文章を味わいながら読ませていただきました。(うんうん、たしかにね、私そういうとこあるわよね…)。言い当てられて、占いはここで終わるのが一般的だと思うのですが。ヤスさんの頭の中には文章のストックがたくさんあるのですよ。弱点だと思っていたことも言葉を変えていい感じに変換してくれました。自分らしく生きていくヒントをたくさんもらえました。ありがとうございました。(Sさん)
すごいです……「こうありたい」自分に向けてすごく心強いメッセージをいただいたのに、「既にこうである」自分を見つけていただいてもいて(と言うのはおこがましい気がして気が引けたんですがそこもちゃんと見られていて笑)、こうである自分、こうありたい自分に向かって一直線に進んでいこう!って勇気をもらえました。ヤスさんの占いを読んでいたら、きっと肯定できる道があるって希望が持てました。「ほんとのところのあなた」胸に刻みます。天職と才能の話は、心が躍ってしまいました。本当にそんな自分だったらどんなに素敵だろうと。信じます!これからも自分を大事に頑張ります。(Kさん)
まず、たくさん褒めてもらえるので、気分が上がります。大人になってこんなに褒められることって滅多にないから、それだけでまず前向きになれます。褒められたい人は、占いをお願いしてみましょう。とても楽しい気持ちになれます。また、占い部分が結構当たっていることに驚きました。私の人生をどこから見てたの?って正直思いました。軽い気持ちで依頼した人ほど、占いの精度に驚くでしょう。そして何より、背中をポンと押してくれるようなポジティブさがあります。人生真っ直ぐ進めることばかりじゃないから、迷った時こそ占ってもらった言葉に立ち返ろうと思えます。指針になるような占いを、ありがとうございました!(Yさん)
「魅力は締め切りギリギリの奇跡でできている」というタイトルから、すでに心を掴まれました。読み進めるうちに、「あ、これ完全に私のことだ…」と何度苦笑いしたかわかりません。締め切り間際に突然“神モード”になるところや、本番にだけ異様に強いところ、「信頼」にだけは妥協できないところ――どれも図星すぎて、思わず姿勢を正しました。占いというより、「私というキャラクターを深堀りした長編エッセイ」を読んでいる感覚に近いです。ネガティブに感じていた「ギリギリ癖」や心配性なところも、「優しさや誠実さの裏返し」と言ってもらえたことで、少し好きになれそうだと思いました。20歳・21歳・51歳…と、人生の節目ごとの変化まで言語化してもらえたのも新鮮で、「後半戦の私、楽しみかもしれない」と未来へのワクワクが生まれました。年末のラスボス的に「最後に笑う側の人間だよ」と背中を押してもらえたことが、なにより心強かったです。(Kさん)
「占いライティングはじめます」。放課後ライティング倶楽部リーダーがまた面白いことを始めたぞ、と思った。占い? ライティング?生まれ年月から出てきた占いの結果は、暗闇で揺れるランタンの光みたいなものだった。気をつけたいこと、強み……ヤスさんオリジナルの言葉で照らされたワタシ。書く勇気を頂きました。よし!(Tさん)
ヤスさんが相手のことを思い、幸せになってほしい気持ちを込めて書いてもらっているのがわかる。これぞラブレター!しかも、ライティング技術を駆使して読みやすい工夫が随所にされている。そこに私の過去と未来が語られている。食い入るように読んだのは言うまでもありません。こういう文章を書いてみたい!占ってもらえるだけではなく、ライティングも学べちゃう。放課後ライティング倶楽部⁈マジで⁈やらな損、損、孫悟空ってなもんですよ!(Aさん)
自分の人生において、「占い」の持つ比重は多くても3%。そう思ってたんです。この日までは。占いで大阪から埼玉へ引っ越した年がピタリと当たるなんて思わないでしょう。それまで楽しく友人に囲まれ笑顔で過ごしていた私が、転校した途端に周りとそりが合わず、部活なんか嫌いだというまでになった。それがやっと最近、周りとの交流を大事に思えるようになりました。そんな変化が数字で書いてある。怖。心の変化から気にしていた弱点までぴたりと言い当ててくるもんだから、読むのにめっちゃドキドキします。だけど、そんな中でもお守りになるようなキーワードが見つかるから、心が揺れる日は何度も読み返したくなるんですよね。求めている言葉が必ず見つかる不思議な占いだなぁと思いました。(Aさん)
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