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【まとめ】U理論を学ぶプラットフォーム「u-school」には、どんな学習プログラムやリソースがある?

※2025/08/17 以前の記事を最新版に修正しました。

過去の延長線上ではない変容やイノベーションを個人、ペア(1対1の関係)、チーム、組織、コミュニティ、社会のレベルで起こすための原理と実践の手法を明示した理論、「U理論」。

U理論 [第二版]

過去や偏見にとらわれず、自己・組織・社会に対して本当に必要な「変化」を生み出す技術として、非常に実践的な方法論です。

U理論の普及機関「Presencing Institute(PI: プレゼンシング・インスティテュート)」では、学びの総合プラットフォームとして「u-school(ユー・スクール)」を展開しています(正式名称:u-school for transformation:変革のためのuスクール)。

以下に、u-schoolが提供するコンテンツの特徴を紹介します。

なお、日本語未対応のものも多いですが、先人たちの尽力によって少しずつ対応が進んでおり、現在は「NPO法人 U Jorney」が中心となり、後述の「u-lab」の日本語化を推進しています。


(1)u-schoolの対象者

①多層的な対象者

u-schoolが想定している対象者は、ひとことで言えば 「チェンジメーカー」です。
チェンジメーカーとは、未来への願いを抱き、その実現に向けて行動しようとする人を指します。
これは、身近な生活や仕事の場での取り組みから、地域や社会全体の変革を志す活動まで、広く含みます。

その層は多様です。

  • 個人
    自分の暮らしや仕事にU理論を活かしたいと考える人。
    立場はリーダーや実務家、教育者、活動家などに限られません。
    初めてU理論に触れる人から、すでに自身の活動に取り入れている人まで含まれます。

  • チーム
    同じ職場や地域で共に活動する仲間と学びを深めたい人たち。
    とりわけ、異なる立場や分野の人たちが協力して取り組む形式のプログラムでは、最初からチームを組んで参加することが求められる場合があります。

  • パートナー組織
    組織や団体としての参画も可能です。
    u-schoolでは「パートナー組織」として、共同プログラムやアクションリサーチを通じて知識を共創し、体系的な変革を目指す枠組みがあります。

  • コミュニティ(Hub)
    世界各地の参加者が「関心別」「地域別」「言語別」にHub(ハブ)を自発的に立ち上げ、学びと実践を広げています。
    日本語Hubや翻訳ボランティアの活動もあり、母語で参加できる環境づくりが進んでいます。

このようにu-schoolは、個人から組織、地域からグローバルまで、多様なレベルの人々を対象にしています。

②学びの姿勢

u-schoolの学び手は、公式には「Practitioner(プラクティショナー)」と呼ばれます。

ここでの学びは、知識を一方的に受け取るものではありません。
大切にされているのは「アクションリサーチ」の姿勢です。
すなわち、自ら行動し、その経験を振り返り、そこから学びを得て次の実践へとつなげていくプロセスを重視します。

したがって対象となるのは、単に知識を集める人ではなく、自分の場に持ち帰って試そうとする人になります。
「もっとよくしたい」という思いを行動に変え、小さな実践から社会的な挑戦までを自分なりに進めようとする人が、u-schoolの学び手とされています。

主体的に学びを実践へとつなげようとする意志こそが、u-schoolにおける参加の条件といえるでしょう。

(2)u-schoolのコア・コンテンツ

①U理論(に関するもの)

まずはU理論にそのものに関する内容です。
オンライン/対面/オンデマンドの各種プログラム、認定資格制度、実践に役立つリソース、世界各地の実践コミュニティ(「Hub」と呼ばれます)とのつながりが提供されています。

②プレゼンシング(に関するもの)

プレゼンシングは、U理論の核心概念で、「プレゼンス(存在・今ここ)」と「センシング(感じ取る)」を組み合わせた造語です。
過去の経験や固定観念にとらわれず、未来の可能性に意識を向け、今この瞬間に深く集中することで、直感や創造性を最大限に発揮できる状態を指します。

自らの最高の未来の可能性を感知し、それに同調し、そこから行動を起こす実践を、プログラムやリソース、コミュニティを通じて学びます。

③ソーシャル・アート(に関するもの)

ソーシャル・アートとは、個人・グループ・システムを変革するアートアプローチ(創造的な実践)の総称です。
u-schoolでは、主に以下の2つを扱います。

  • ソーシャル・プレゼンシング・シアター(SPT):身体を通した気づきと関係性の変容を促す手法

  • ビジュアル・プラクティス:描く・可視化することを通じて、洞察や合意形成を支える実践

(3)u-schoolのプログラム

u-schoolは、U理論を学ぶための多彩なプログラムがあります。

  • ライブ型(同期型)の「ファシリテーティッド・プログラム」

  • オンデマンド型(非同期・自学自習)の「セルフ・ペースド・プログラム」

有料・無料の両方があり、オンラインが中心ですが、合宿型の対面プログラム(海外開催)も存在します。
いずれも知識注入型ではなく、行動と実践につながる学習体験です。

2025年8月現在、学習プログラムには3つのコース(コア基礎コース / コア・コレクティブインパクト・コース / コア深化コース)が存在します(公式ページ参照)。

このうち、無料のオンライン・プログラムの代表が「u-lab(ユー・ラボ)」です。

(4)認定資格

u-schoolには、独自の認定(サーティフィケイト)制度があります。

認定は2段階で、取得までの経験ステップ(パスウェイ)が定められています。

①プラクティショナー(実践者)認定

以下の3分野の実践者を認定します。

  • U理論の実践者:意識に基づくシステム変革を実践する人

  • ソーシャル・アートの実践者:ソーシャル・プレゼンシング・シアター(SPT)を実践する人

  • ビジュアル・プラクティスの実践者:ビジュアル・プレゼンシングを実践する人

この認定を目指す過程では、基礎理論の学習実践経験の両方を積み、ツールや手法を自分の取り組みに活かす力を育てます。
最終段階では応用プロジェクトに取り組み、自分の現場に即して実践します。

対象レベルは「レベル1」「レベル2」です。

レベル1:U理論の基本的な枠組みや概念、実践方法を理解し体験しながら、それを自分自身の生活や仕事に活かす。

レベル2:現在のプロジェクトや、より広い分野の文脈において、ツールや手法を実際に使ってみる。

②上級プラクティショナー(実践者)認定

2025年8月現在、開発中の認定制度です。

U理論、ソーシャル・プレゼンシング・シアター、ビジュアル・プレゼンスの手法を用いて、複雑なマルチステークホルダー型の変革プロセスに取り組む力をさらに深めます。

対象レベルは「レベル3」「レベル4」です。

レベル3:創造的な対話や学びの場(コンテナ)を支えるために必要な、個人と集団の内面的な基盤を育み、多様なエコシステムをつなぎ、関係者と協力して文脈に応じた変革プロセスを共に創り出す。
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※コンテナ:人々の対話や学び、変化のプロセスを「受け止め、支える器」のこと。単なる学習空間ではなく、心理的安全性や信頼関係、ルールや枠組みといった要素を含み、これらが整うことで参加者が安心して深く関わることができる。
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レベル4アクション・リサーチを通して新しい知識や手法を共に生み出し、それを状況に応じた形で共有する。
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※アクション・リサーチ:現場での実践(アクション)と研究的な探究(リサーチ)を同時に行う方法。実際に行動して得られた気づきや成果を振り返り、改善や理論化につなげることで、現場と学びを往復しながら新しい知識を生み出す。
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(5)u-schoolのリソース

学習プログラムだけでなく、U理論に実践に役立つ多様なリソースが公開されています。

  • U理論実践のための各種ツール(アクティビティ)資料

  • 書籍情報

  • オットー・シャーマーのブログ「Field of the Future」

  • U理論実践に関する事例紹介

詳しくは以下をご覧ください。

(6)u-schoolのコミュニティ

U理論を実践する世界中のコミュニティに参加でき、グローバルコミュニティへの登録も可能です。
地域での実践事例も紹介されています。

参加方法は、主に次の4つです。

  • 個人の実践者(プラクティショナー)として
    u-schoolにアカウント登録して参加

  • パートナー組織として
    組織・団体として参加・登録

  • 「Hub(ハブ)」として
    関心別 / 地域別 / 言語別の実践コミュニティ(Hub)に参加(新規立ち上げも可)

  • ボランティア翻訳者として
    英語リソースや英語のライブ配信の翻訳に参加(日本語Hubあり)

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