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口説きたいセフレに会う



「来週地元帰るけど空いてる?」



「金の夜は飲み行く。土曜の日中なら空いてるよ」



いつだって冷静に冷めた目でわたしを見たかと思えば

ニコニコとわたしを茶化してくるこの男。



人生で1番惚れた男だ。



「ラーメンだとゆっくり話せないし、俺あんまランチとか知らない」



かわいい。かわいい。
たかがセックスした仲なのに、ちゃんとTPO考えてくれててかわいい。



(私はこの男にめっぽう弱いのだ)



「セブンティーンカフェのランチとかどう?」



私はあなたと一緒ならどこでもいいです。

内心そう思いながら、きっと内心どころかこの男にもお見通しで、チョロいと思われているのだ。


彼はいつもそう。
艶ネキはチョロいね、と言いながら楽しそうに笑う顔が好き。



「で、俺どこに迎えに行けばいいの?」



かわいい。迎えに来る意思があって可愛い。



もうこの時点でほぼ治癒は完了している。
存在が尊いとはこういうことをいうのだろう。



もう3年以上会っていないので顔も声もほぼ記憶していない。
憶えているのはこの男がすごくタイプだということだけ。



「ドンキまで迎えに来てもらってもいい?」



田舎あるあるである。待ち合わせはドンキの駐車場とか。


ついたら電話来るだろう、と呑気にポケモンカードを見ている私。



顔を上げたら立っていた。



人生で1番惚れた男が。



そうそう、人を見下すような冷めた視線をする人だった。



「ポケカ見てるって言うからポケモンコーナーうろうろしちゃったじゃん」



尊い。
少し違和感を覚えた。



この男、こんなに優しかったっけ?

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